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【初秋の桧原湖×ワカサギ】デカバスを誘い出す小森嗣彦流プラッギングテクニック/3つの厳選ルアーとは

寄稿:小森 嗣彦
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みなさんこんにちは! 小森嗣彦です。

私はトーナメントに参戦する傍ら、猛暑を避け、避暑地でもある福島県桧原湖でフィッシングガイドを行っております。

桧原湖では、これから9月に入るとハードルアーの展開に期待が高まります。今回は僕なりのプラッギングテクニックをご紹介させていただきます。

小森 嗣彦(Tsuguhiko Komori ) プロフィール

JBのトーナメンターとして、同協会の最高峰TOP50プロシリーズを戦うトーナメントプロ。年間チャンピオン3回(最多)TOP50優勝6回(最多)2008年にはJBスーパーバスクラシックを制覇、2012、2018にはBasserAllstarClassicを制している。シーズンの合間には琵琶湖、桧原湖、北浦、亀山ダムでガイドも行っている。論理的考え方でバスフィッシングとトーナメントを攻略する。1974年生まれ兵庫県神戸市出身、千葉県在住。

 

「桧原湖」というフィールド

桧原湖は会津磐梯山の北側、標高800mほどに位置する湖で、磐梯山の噴火で川が堰止められてできた自然湖です。

水質はクリア、メインベイトは主にワカサギで、南北に9㎞という広さです。バスフィッシングのシーズンは5月から10月。冬季は結氷し、ワカサギの穴釣りが盛んです。

桧原湖のメインターゲットは強烈なファイトの楽しめるスモールマウスバス。近年桧原湖のスモールマウスバスは徐々に大型化しており、ますます盛り上がっています。

9月は例年出ると房総リザーバーへ戻っているのですが、今年はTOP50桧原湖戦が開催されるため、引き続き桧原湖に滞在予定です。8月中旬すぎると標高の高い桧原湖は一気に秋めいてきます。ターンオーバーが始まり、ハードルアーで狙うには最適な季節となります。

 

桧原湖で秋に使うプラグ3選

9月の桧原湖、ここで圧倒的に活躍するハードルアーはまず「SV-3」です。3mくらいまでのウイードや湖北部にある立木群をタイトに狙います。

続いて「SHADHING-X」。これはそのままただ巻きで赤土バンクやフラット表層近くに上がってきたワカサギの群れを狙います。それから「DEEP-X200LBO」。ロックエリアや赤土エリアのミドルレンジにある立木などを中心に巻いて使います。

それぞれの詳しい使い方などは次の項目で解説します。

 

それぞれの使い方とキモ

SV-3

スナッグレス効果の高いスピナーベイトは、ターンオーバーの水質変化を避けながらウイードの中や立木の陰に身を潜めてベイトフィッシュを待つバスをタイトに狙うことができ、桧原湖でこの時期に行われたトーナメントでよくウイニングルアーになることがあります。

その中でもSV-3は、ナチュラルな水平姿勢のスイムバランスで、カバーをタイトにすり抜けながらバイトしてきたバスを確実にフッキングへと持ち込みます。そして耐久性を飛躍的に高めた極太の鋼線で大型のスモールマウスを一気にカバーから引きはがしキャッチすることができます。

フックサイズもスモールに対応したやや小さめのフックというのがうれしいです。ウエイトは1/4~3/8ozがおススメです。タックルは6.5~7ft.でミディアムクラスのレギュラーアクションのロッドをチョイスします。特に風が吹いたタイミングでお試しください。

 

SHADHING-X

中層の2mくらいにベイトフィッシュがいるようなエリア、もしくは赤土のバンク等をハイスピードなリトリーブでハイピッチウォブリングさせて使います。

それとディープでライトリグに反応しにくいバスをキャロライナリグにセットして狙います。キャロライナリグはシンカー5~7g、リーダー40㎝で、ベイトフィッシュの多いディープフラットなどをボトムをとってからジャーク&ステイで使います。

タックルは少し硬めのスピニングタックルがよいでしょう。ただ巻きもキャロも、食わせるというよりリアクションをイメージしたほうが釣果につながるでしょう。

 

DEEP-X200LBO

ロックエリアや赤土エリアのミドルレンジにある立木などを中心に少しは早巻きで使います。ストラクチャーやバンクに当てても当てなくてもよいです。強いロールアクションでリアクションバイトを誘います。桧原湖でこのサイズのクランクベイトを使う人は少ないのですが、このパターンもトーナメント上位入賞者の口からこっそりと聞こえてくることがあります。是非お試しください。

 

パターンにハメる時と大型を狙う時の使い分け

この時期メインになってくるのはディープフラット攻略。ワカサギについたバスを狙うパターンです。

35㎝前後のアベレージで安定した釣果を目指すなら「SHADHING-X」のキャロライナリグに実績があります。

またフラットの表層でボイルが見られるようなら、私は「Super-Z Z1」なども投入します。表層直下のクランキングも時に連発することもあります。ボイルがあるシーンではIGXも超有効なのですが…こちらはテスト中ですので、発売までしばらくお待ちください。

ビッグワンを狙うならばウイードエリアの「SV-3」とミドルレンジの「DEEP-X200LBO」。これらのルアーでトーナメントでは上位のパターンに入ることもしばしばあります。どちらも桧原湖では少ないラージマウスバスが混ざることもあります。

その他に「i-SLIDE」や「i-WING TRIPLE FRY」なども、この時期のビッグフィッシュパターンとしては実績があります。

 

TOP50やIGXの進捗など

9月は私のガイドレイクでもあるこの桧原湖でJBTOP50第3戦が開催されます。

これまでの私の成績は第1戦が3位、第2戦が8位、で現在総合で2位につけており、タイトル争いに加わっております。4度目のシリーズチャンピオンに向けて桧原湖も頑張ってきますので、より一層の応援よろしくお願いいたします。

そして、お問い合わせも多くいただくNEWシリーズプラグ「IGX」ですが、ここ桧原湖でもとても好調です。このまま第3戦の武器になると確信していますので、こちらもぜひ楽しみにしていてくださいね!

 

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。