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サーフ専用ロッドならではのフレキシブルなブランク設計!天龍の「パワーマスター・サンドウォーカー」

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通年楽しめるサーフフィッシング。

しかし、その中でも特に夏の季節はマゴチを中心にヒラメや回遊する青物など最も盛り上がるタイミング。

サーフゲームに求められる要素としては、飛距離性能・パワー・ルアーの操作性などが挙げられ、そうした理由からシーバスロッドやショアジギング用ロッドを流用する方も多いかと思います。

出典:天龍公式スタッフブログ詳細ページ

今回紹介するのはサーフゲームのために作られたロッド、天龍の「パワーマスター サンドウォーカー」

パワーマスターシリーズのサーフ版になります。

ここではサーフ専用ロッドならではの性能や特性、こだわりのポイントなどを解説していきます!

サーフロッドならでは反発としなりを備えたブランク設計!

飛距離やパワー、操作性が求められるサーフゲーム。しかし、これらの要素はシーバスロッドやショアジギング用ロッドに性能がバッティングすることが多いのも事実。

ある意味ではシーバスロッドよりもややパワーと飛距離があり、ショアジギング用に比べると操作性に長けている、両者の中間的要素を備えているのがサーフロッドと言えるのかもしれません。

このパワーマスター・サンドウォーカーはサーフゲームに求められる飛距離・キャスト性能・パワー・追従性・ファイト中の貯めといった要素をバランス良く取り入れられています。

ここで注目したいポイントはブランクが「曲がる」「しなやかさ」を備えているところ。

出典:天龍公式パワーマスター サンドウォーカー詳細ページ

実はサーフゲームにおいてこのしなやかさは大きなカギとなる要素。

というのも、サーフゲームの場合、魚をかけて波打ち際まで寄せてこなければなりません。

サーフゲーム経験者ならもうお気づきかと思いますが、この波打ち際こそが最もバラしやすく、一番気を付けなければならないポイント。

波が上下しすることに加え、最後の抵抗を見せるため、常に一定のテンションを張っていなければならず、ショアジギングのロッドでは固すぎて弾いてバレてしまったり、シーバスロッドではパワー負けしてラインブレイクなんてことが多く発生します。

そこで、このパワーマスター・サンドウォーカーはサーフゲームではブランクに適度な反発としなりを設けることで、常に絶妙にテンションを掛けながら寄せてくることが可能。

波の上下に対してもフレキシブルにロッドがしなるため、アングラーがランディングに集中できるのも大きなメリットとなります。

もちろんこのしなり・曲がりの要素はランディングシーン以外のキャスト時にルアーのウエイトを乗せやすいなど様々なシーンでアングラーをアシストしてくれます。

ブランク自体は無駄を省いたアンサンド仕様のため、軽快な振り抜き感となっています。

軽量ながらも各部分には西陣織カーボンを搭載!

このパワーマスター・サンドウォーカーではフロントグリップ・ロッドの継ぎ目部分に西陣織カーボンを採用しています。

この西陣織のカーボンは見た目のデザイン性はもちろん、伝統ある京都の西陣織をカーボンシートで再現したもの。

一般的なカーボンクロスと違い、幾重にも編み込まれたカーボン織物をパイプ状に加工してあるため、非常に強度が高い仕上がりとなっています。

出典:天龍フィールドスタッフ久保田剛之さんブログ「Shonan Seabass Diaries SandWalker」

これを負担が大きいフロントグリップ・ロッドの継ぎ目に搭載することで、軽量感を維持しつつも強度を保つしようとなっています。

各機種の使い分けとスペック

モデル レングス

( m [ft])

アクション 仕舞寸

(cm)

ルアーウエイト

(g)

ライン適正

lb

/PEライン(号)

ドラグMAX

(kg)

リアグリップレングス

(mm)

ロッドウエイト

(g)

本体希望価格

(税抜き)

PMS9102S-ML 3.00[9’10”] RF 153 Best20g

Max45g

MAX25lb

0.8-2号

4 420 175 ¥43,000
PMS1032S-MLM 3.12[10’3″]] F 160 Best30g

Max50g

MAX25lb

0.8-2号

4 420 184 ¥43,500

パワーマスター・サンドウォーカーでは2機種がラインナップ。

近・中距離向けテクニカルモデルのPMS9102S-MLと遠投性と操作性を両立させたバーサタイルのPMS1032S-MLM。

どちらも価格帯はハイエンドモデルのワンランク下に設定され、『出来るだけ多くの人に購入しやすい価格帯で』『天龍ロッドの素晴らしさを知ってもらう始めの1本に』をコンセプトとして開発されたモデルとなっています。

とはいえ、性能はハイエンドモデルに匹敵するもので、特にロッドウエイトは両機種とも200gを下回る重量となっています。

実はサーフゲームにおいてはロッドウエイトはかなり重要で、基本、広い海岸をランガンするため、長時間ロッドを振っても疲れにくいのが絶対条件になります。

ガイドに関してもLGトップガイド、Kガイド(ステンレスフレーム・SiCリング)を採用するなど持ち重り感のない仕上がりになっています。

PMS9102S-MLとPMS1032S-MLMの使い分け

出典:天龍フィールドスタッフ久保田さんのブログ詳細ページ

どちらのモデルもリバー&サーフのシーバス、フラットフィッシュをメーンで作ったので12cmクラスのミノーから40gのジグやワームまでキャストし易いようになっています。

河口エリアなどリバーシーバスも狙うことが多い方はPMS9102ML、サーフからフラットフィッシュだけでなくから青物もよく狙う方はPMS1032MLMがオススメになります。

最大50gまでルアーウェイトが対応しているのでジグを多用する方にもこのPMS1032MLはオススメです!

天龍公式パワーマスター サンドウォーカー詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。