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【ミドルクラスを網羅】ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く/ その7:EARLY 97MMH for Seabass

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シリーズでお伝えしている【ヤマガブランクスNEWロッドシリーズ「EARLY(アーリー)」について訊く】。

今回は2021年8月にリリースされるヤマガブランクスのシーバスモデル「EARLY for Seabass(アーリーフォーシーバス)」2機種。前回のEARLY 93M for Seabassに引き続き、「EARLY 97MMH for Seabass」についてガッツリをお話を伺っております。

バーサタイルな93Mに比べ、けっこうヘビー?曲がりは?…気になってたんですよね、自身のスタイル的に合ってるんじゃないかなぁって「MMH」。

 

EARLY 97MMH for Seabass

繊細な操作感を実現したレギュラーファーストテーパー

93Mが河川中流~河口域・港湾部をカバーするスタンダードなバーサタイルモデルであることに対し、今回ご紹介する97MMHはランカーシーバスの攻略も視野に入れたパワーを持たせつつ、ミノープラグメインの繊細な操作感を融合したモデルになります。

この97MMHの特長はMクラスの繊細なティップと、粘り強さを持たせたMHクラスのバットを兼ね揃えたレギュラーファーストモデルと言う点です。(ちなみに、93Mはレギュラーテーパーです)

そして、97MMHのゲームコンセプトは、シーバスゲームで重要となる「流れ」を利用してアプローチする状況を攻略すべく性能を研ぎ澄ましてあることです。

 

ランカークラスを技で獲りにいけるロッド

モデルの特性としましては、EARLYシリーズ全てに共通した投げやすさにこだわっており、この97MMHは14~16cm・40g程度のプラグも、粘りと復元力の高いバットで押し出すようなイメージで楽に遠投できます。もちろん、重めのプラグのみならず、9cm・12gクラスの小ぶりなプラグもしなやかなティップを意識したキャストでしっかりと飛ばしてくれますので、幅広いサイズのルアーが扱いやすいのも特長です。

この幅広いサイズのプラグを使用できる性能は、流れの強弱を攻略する上で外すことのできない性能でした。

主に河川や瀬戸等の流れのあるフィールドで、ミノーやシンペン等を流れに絡ませて狙う際、ルアーの潮噛みによる潮流の変化や巻き抵抗の変化が解りやすいのは必須な性能であり、ルアーがダウンストリームに入ってルアーに抵抗が掛かった状態でもバイトを弾かずに乗せやすいティップが必要となります。

そしてファイトの面では、流れに乗ったランカークラスでも曲げ込んだ時に発揮するトルクフルなバットパワーで走りを受け止め、寄せてくれます。

この点もこだわった点であり、ただ単にバットが硬く復元力の少ないバットではロッド自体の曲がりの支点も遠くなり、ドラグも無駄に出てしまい逆にのされてしまう状況になりかねません。また魚をリフトしたり、寄せる際にもバットに手を添えないと辛く、そうすることでリールを巻く事が疎かになりやすいデメリットもあります。

結果的に魚を寄せるタイミングを逃したり、急なエラ洗いやジャンプに対し、ロッドワークが追い付かなくないケースも頻発します。

 

97MMHはそういったレスポンスの悪さを徹底的に排除すべく、脇ばさみで強引なファイトができる”張り”、粘りと復元力を重視した”溜め”の力を効果的に発揮して魚を寄せることに重点をおき、調整を繰り返したブランクに仕上がっています。

不意のヒットはもちろんですが、戦略を立て、臆すること無くランカークラスを獲りに行けるロッドだと言えます。

 

シチュエーションについて

前述させていただいた瀬戸や河川はもちろん、アングラーサイドが主導権握らないといけない橋脚や杭などのストラクチャー撃ちやブレイクライン狙い、牡蠣殻付きの沈み瀬が点在するようなシャローエリアなど、高いファイト性能が求められる展開も97MMHは得意とします。

また他にも、遠投性能、波打ち際での攻防を制すことができるパワーから、サーフゲームでも活躍してくれるでしょう。もちろん、97MMHは流れの変化を読みやすいティップを持っていますので、離岸流の位置や変化を読みながら狙っていく展開でもストレスを感じることはありません。

また、EARLY for Surfシリーズのラインナップに無いテイストのモデルではありますので、シーバス&サーフロッドとしての位置づけでお使い頂くのも面白いかと。

 

実釣インプレと使用ルアーについて

撮影等でメインで使用したのは、私達YAMAGA Blanksの地元である熊本県天草エリアです。シーバスの魚影の濃さには恵まれており、コノシロやサヨリといった大型ベイトに合わせた比較的大きめのルアーを使用しました。

撮影の時期は秋のプリスポーンでウェイトが乗っているタイミング。またポイント的にも島が点在し、複雑な流れや潮流の速いシチュエーションが重なるという、正に97MMHの実力を証明するのに絶好の展開でした。

 

結果、このクラスのルアーを楽に打ち出すことができ、ランカーシーバスでも安心してランディングすることができました。写真の中には少しオーバーウェイトなルアーも混じっておりますが、基本的にこのクラスならば問題なくキャスト可能です。

 

今回、EARLY 97MMHのロッドの特長と、オススメのシチュエーションを紹介させて頂きました。しかし、フィールドの特性やシチュエーションは全国に無数にあり、97MMHが活躍するフィールドはまだまだあると思います。大型ベイトの偏食パターンや、磯マルでの使用など、ぜひ選択肢に入れていただきたいモデルです。

EARLY 97MMH for Seabassは、夢見た念願のランカーサイズとの出会いを果たして欲しい、熟練アングラーの高い戦略をサポートして狙って釣った価値ある1本を手にして欲しい、という私たちの思いが込められた一本なのです。

 

EARLY 97MMH for Seabass 製品ページ
https://yamaga-blanks.com/product/allcasting/early-for-seabass/

 

関連動画

出典:YouTubeチャンネル「YAMAGABlanks」

ヤマガブランクス最新情報はこちらからチェック→「YB BASE 2021
実釣動画ほかスタッフさんによる製品紹介番組「YBBC」も随時配信中→YouTube チャンネル「YAMAGABlanks

ヤマガブランクス(YAMAGA Blanks)

釣竿製造の株式会社山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカー「ヤマガブランクス」。より良い製品づくりを目指し、工場内で設計者と職人がコミュニケーションを取れるように、また多くのプロトロッドのテスト・改良をスピーディーに繰り返すために、ブランクの設計・巻きつけ・塗装・組み立て・出荷まで全てを国内自社工場で一貫生産し、その高品質なロッドに定評がある。