今江克隆のルアーニュースクラブR「今江式テナガモード!? 増水時の釣り方の気付き〜トップ50霞ヶ浦水系戦レポート〜」の巻 第1058回
まさかの台風直撃予報!?
しかし、練習序盤過ぎに思わぬ情報が入ってきた。
それは試合4日前の週末になんと台風が霞ヶ浦水系を「直撃」するという予報である。
同時に梅雨前線が刺激され大雨も予想されており、試合は一転大増水……沖パターンは壊滅の激変で向かえる可能性が高いと予測された。
この台風情報をいち早く掴んだことは、今試合の大きな「気付き」だったかもしれない。
ここまで減水対応の釣りを詰めていたが、中盤からは台風後に対応すべくシャロー、それも夏の急増水の鉄板であるリーズ(アシ)攻めを想定した練習に重点をシフトすることになった。
足場がよく、オカッパリアングラーが尋常で無いほど多い霞ヶ浦水系では、リーズはオカッパリから攻められない唯一のシャローだからだ。
しかし、ただでさえ大減水で水深がない霞ヶ浦水系で、21フィートのバスボートで大減水のリーズ攻めは難易度が高く、現時点で接近できない場所の方が多くどうやって広大なリーズを手早くチェックするかが問題だった。
そしてこの時もう一つの「気付き」となったのが、毎年霞ヶ浦水系で開催されているオカッパリ大会「GEKIASAゆずカップ」の主催者、ゆず君のブログだった。
そこには連日、「メタルマウス」でビッグバスを仕留めている写真や動画がアップされており、まず「メタルマウス」を広大なアシのチェックに取り入れてみた。
答えはすぐに出た! コレが今回の気付きの核心へと繋がる。
アシ攻めの選択肢は?
「メタルマウス」は、遠距離キャスト精度が極めて高く、スプラッシュと音がゆず君曰く「テナガエビのボイルにそっくり」だと言う。
だが、晴天がほとんだった中盤、太陽光が斜めになる朝夕に、シェードが伸びたアシ際でしかバイトは取れず、「メタルマウス」が主役になれる時間帯も場所もあまりにも限定的であることはすぐに分かった。
ならば「メタルマウス」とほぼ同じ動きが出せて、カバーにも入れ込めるルアーと考えた時、選択肢はたまたまボックスに入っていた「野良ネズミ マグナム」だった。
そして、この選択が間違いないこともすぐに答えが返ってきた。
ただ「野良ネズミマグナム」では、ちょっとサイズ的にテナガエビというよりは、アメリカザリガニという感じで、試合本番のプレッシャーでは厳しいと判断。その夜、WEBで急遽、真っ黒なオリジナルの88mmの「野良ネズミ」を注文。なんとか2日後に数パックを宿泊ホテル着で手に入れることができた。
今江式テナガモード
実はすでにブログではチラ見せで公開しているので、知っている人もいるかと思うが、この「野良ネズミ」を越えるべく一昨年からエラストマーで様々な試作研究を繰り返し、すでに特許と意匠を申請中の新型プロトタイプがイマカツには存在する。
しかし、コロナ禍で開発が半年遅れのうえ、霞ヶ浦水系戦で使うことを想定していなかったため今試合にエコ登録が間に合わなかった経緯があった。
ゆえに手に入れた「野良ネズミ」にその応急セッティング改造(エコルール規定内)を施し、「野良ネズミ今江式テナガモード」を練習後半に投入した。
その威力は想定以上で、減水で晴れていても、ある条件を満たせば高確率でアシ際ではなく、アシ前でモンドリングバイトが取れる釣り方を発見した。
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