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【田中亜衣監修】フックに干渉しない画期的なカーリーネクタイ「フレアフィネス」開発あれこれ

連載:ジャッカルソルト
寄稿:田中 亜衣

皆さま、こんにちは♪ 田中亜衣です。

来月発売のネクタイフレアフィネス。発売前からお問い合わせも多く、ありがとうございます。開発時間は一年二ヶ月と長々とかかりましたが、新しい動きのネクタイを作ることができました。

今回は、「フレアフィネス」の特長や独特の波動、開発のコンセプトなどを詳しく話してみたいと思います。

田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。 物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。 また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフ キックス)」をスタート! キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

 

激化するネクタイの進化

ここ数年でネクタイもかなりの進化を遂げ、さまざまなデザインのモノが登場しています。

中でも主流になっているのが細くてカール状のネクタイ。ストレートとカーリーを比べると、圧倒的にカーリーを使われているアングラーが多いですね。

カールの形状にもよりますが、カーリーはストレートに比べ、海域や季節、タイミングなど、どのシチュエーションでもコンスタントにハマってくれます。もはや、良く釣れるネクタイ=カーリーな感じになっていますよね。

タイラバ創世、まだゴム製のネクタイが主流だった頃はストレート一択で、形状は違うものの波動やパルスはさほど変わらないため、カラーの違いだけが釣果に繋げる選択肢でした。

それからシリコン製のネクタイの登場と同時にいろいろなカーリーが生まれ、カールの形状をはじめ、アールの大きさや幅、素材の厚み、硬度…さまざまな組み合わせのネクタイが生まれました。

 

カーリーネクタイの欠点

動きではストレートに比べ圧倒的に真鯛を仕留めるカーリーですが、その形状が故のウィークポイントがあります。

それは、「フックとの干渉」「ネクタイ同士の干渉」

と言っても、これは開発する時に乗り越えなければならない壁で、ご自身でシリコンシートを切ってDIYしている方以外は気にすることはないのですが…。カーリーネクタイをデザインするには、この二つの制約を守らなければならないのですが、良く動くカーリーを作ろうとすればするほど「壁」は高くなるのです。

 

開発の壁

壁をクリアした逆転の発想

意外かもしれませんが、今までに世にリリースされた製品はほとんど使ったことがあります。

特に動きを見るのが勉強になりますし、開発した人の苦労が見えるような製品は、プライベートでも頻繁に使わせてもらってます。

そのような中で、素晴らしいネクタイがありました。ストレートの末端をカールさせるとフックとの干渉はクリアできます。これは、ストレート部がフックに絡んだとしても先端のカール部はフックの干渉を受けないためです。

「なるほど!」…このデザインが世に出た時、私はそう思いました。

今ではたくさんのネクタイがこの形状になっています。簡単なようだけど、「フックに絡んでも良い」という逆転の発想です。その発想のおかげで細いネクタイでも「正しく動く」ことができ、今のフィネスなネクタイの時代ができたのです。

それから数年、私自身もそのコンセプトでいろんなネクタイをデザインしましたが、なかなか良いものができず、デザインを変えてもオリジナルと動きの「質」は同じになってしまい、開発に行き詰まっていました。

 

今までにない動き

釣れる動きに特化してみる

開発にあたり、二つの制約の内の「フックとの干渉」の壁が高すぎて、いろんな形状をデザインしても、このことが頭から離れずに自由にデザインすることができない日々が続いていました。

そんな時、「ひとまずフックを外してデザインしたら…」と、その高い「壁」を一旦保留して自由に「釣れる動き」を作る作業に没頭しました。

制約のないことでいろんな形状をデザインでき、その動きを自身の目で確かめ、どんどん良い動きのネクタイができました。ほんと、艶かしく動くネクタイは「バチ」そのもの!「ヤバっ」とひとりでニヤニヤしながらネクタイを海面で動かしてた姿は内緒です(笑)

ただねー、この形状はネクタイ同士の干渉はクリアできていましたが、フックをつけると干渉しすぎてダメダメなデザインだったんです。「あー、なんかもったいないなぁー」「一本フックなら…」とか、考えましたが、それじゃー本末転倒ですもんね。

壁を後回しにしたツケは思いのほか大きくのし掛かってきました。

 

落書き程度のデザインがまさかの…

それから二ヶ月、諦めて全く違うアプローチで新型ネクタイを作っていた時のこと。

落書き程度にデザインしてた形状がありまして、そのネクタイのユニット接合部分がバックファイヤーキャップに収まると…「パッカーん!」バス釣りのワッキーリグのようにバックファイヤーキャップを中心にネクタイが左右にベントしてフックを交わしてるじゃありませんか!

「マジかマジかマジかマジか…」

そこから前のネクタイのデータと合体させるため寝ずの作業。もう、楽しくて楽しくて!一度は諦めてたデザインが世に出るチャンスですもんね!

「フレアフィネス」セッティング例

 

実釣でも効果はバツグン

出来上がったのは朝方…嬉しくてすぐに海に持って行って…

先ずは、海面で動きのチェック。艶かしく動くのは健在でフックにも干渉していない…

「やったー!」

そのあと、実釣。あっさり釣れて…てか、そりゃ釣れるよね(自画自賛)

それからはジャッカルロッジで水槽テストを繰り返して、さらにフックに干渉しないアールのカーブにして、もしフックに絡んでも次のターンのきっかけですぐに外れて正しく動くようになるネクタイになりました。

ネクタイの前部からカールが始まる形状。

この形状は動きはバツグンに良いけど、フックとの相性は最悪です。さらにバックファイヤーキャップはネクタイの交換は簡単に素早くできるのですが、ネクタイがフレアしにくくて、フックに絡んでも動くネクタイを使う制約がありました。

今回、リリースする「フレアフィネス」は、これらのことを全て解決した上で「今までにない動き」、そして「毎ターン、正しく動き真鯛を誘い続ける」そんなネクタイです。

 

気になる発売日なのですが、6月予定で全13色となっております。

長々と自画自賛しましたが、良い動きのネクタイに仕上がりましたので、一度その目で動きをご覧ください。

それでは皆さま、良い釣りを♪

 

関連動画

出典:YouTubeチャンネル「JACKALLSTATION」

 

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