ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

今江克隆のルアーニュースクラブR「カンタンで最強!レイジースイマーの背針チューニングを紹介」の巻 第1048回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

さて今週は、3月の発売以来、全国的品薄&春の絶対定番として期待通りの活躍をしてくれているレイジースイマー」の今江的背針チューニングを紹介しよう。

イマカツNEWスタッフ、 TOP50参戦の河野プロ。3月の「レイジースイマー」リリース以来、生野銀山湖、日吉ダムで怒涛のビッグフィッシュラッシュを続けている

「レイジースイマー」の最大の強み

「レイジースイマー」は元々、自分が溺愛していた「ハドルトラウト6インチ&8インチ」をリスペクトし、日本の現状フィルード状況に対応すべく進化させたスイムベイトである。

かつて、JB/NBCエコルールがまだ制定されていなかった時代、「ハドルトラウト」をトーナメントに実戦導入すべく寝ても冷めても色々な研究をした経験、そしてメキシコで十数本の55cmオーバーを短期間に集中的に釣ることで分かった知識が「レイジースイマー(以下:レイジー)」には活かされている。

10年以上前、TOP50や数度のメキシコ遠征で「ハドルトラウト8インチ」を散々イジりまわして得た経験と実績が「レイジースイマー」には120%活かされている

まず、「レイジー」の最大の特徴は、完全なフローティングであること。

これは10年ほど前、ケン・ハドルストン氏に特注で依頼したJB戦専用の「内部ウェイトなしフローティングモデル」ROF-0の6インチ&8インチがその由来であることは、以前も詳しくココで解説してきた。

当時から日本での「ハドルトラウト」、特に6インチに関しては「巻く」というより「漂わせる」、「止める」、「置く」といったフィネスな使い方で結果を出してきたからである。

使い方は、イメージ的に「i字系スイムベイト」ような感じで、8インチに対し6インチは表層ボトムを問わずサイトで使うことが7割近くを占めていた。

よって、「レイジー」はスーパーナチュラルなデッドスロー能力はもとより、フローティングながらネイルシンカーで簡単にサスペンド調整ができる範囲の浮力、同時に「ハドルトラウト6インチ」で泣きドコロだった「水平姿勢浮き」の実現を目的としている。

背針チューンを試行錯誤

そして、かつて「ハドルトラウト」時代から最も試行錯誤をしたのが、背針チューンである。

当時は、背針専用のワイヤーキットが各社から出ていたことを見ても、日本の「ハドルトラウト」の王道は背針チューンにあることは間違いない事実である。

その理由は、やはり日本の主戦場となるレイクでは、レイダウンや立ち木、オーバーハング、ウィード、切り株、アシといった、腹針のスイムベイトを通すには厳しい狭いスポットがとても多いことに起因する。

例えオープンな場所でも、一本のレイダウンが邪魔になってタイトなアプローチが決められない、コース取りができないケースが多々あるからだ。

その「ハドルトラウト」での背針研究の結果、「ステルススイマー」のステルスフックシステムが生まれたといっても言い過ぎではない。

ただ、当時の「ハドルトラウト」、特に幻の6インチROF-0には致命的弱点があった。それが背針アシストを脂ビレ付近に設置するとテールが下がってしまい水平浮きではなく、立ち浮き気味になってしまうことだった。

サスペンドを前提のフローティング化で最も難しかったことが、トリプルフック仕様では当然に水平姿勢、さらに背針アシストを背負ってなお水平浮き、水平サスペンド(DSF)をキープできる浮力配分と浮力調整である。

「レイジー」はそれを完璧に解消したスイムベイトである。

ゆえに「レイジー」は、デフォルトの腹トリプルフック仕様で使っても十分効果的だが、背針仕様で使ってこそ本来の威力は発揮される。

「レイジースイマー」は背針仕様にした時、戦闘能力がさらに格段アップする

そのためテスト段階では、最も入手しやすく簡単に背針アシストができるザップの「ヒッチフック」をパートナーに選んでセッティングを繰り返していた。

ゆえに「ヒッチフック」との相性は最初から抜群である。

背針仕様の悩み…

ただ、テスト段階で相当に悩んだことがあった。それが運悪くアシスト一本掛かりで薄皮フッキングした時の、ジャンプバレの多発だった。

重量のある「レイジー」だけに、やや小さめの、しかも長いパイプサルカンが付いたシングルフックでは、激しく水面で振られてしまうとその反動でフックがクルッと180度近く反転し、防ぎようのないテコの原理で外れてしまうことがあった。

正直、テスト中、悔しすぎる55cmUPを3尾はネットイン寸前でバラしているのだ。

この問題は、「レイジー」が本格的に効く今のシーズンに何としても解決しておきたい課題だった。

そして、ようやく今江的にコレが最高と思えるアシストセッティング2パターンが決まったのでココに紹介しておこう。

薄皮一枚アシストフックに掛かったデカバス。こんなヤツを昨年少なくとも3尾はネットイン寸前でバラしてしまったが、今年は対策ができている

現時点で最高!と思える背針チューニング方法を紹介!

1 / 3
次へ