今江克隆のルアーニュースクラブR「河川の春シャッドパターンがハマった!遠賀川プリプラクティス」の巻 第1043回
レアパターン?
ただ、このイージーさが「こんなに簡単に本番釣れたら苦労はないわな……」と、逆にその後の練習の進め方に散々頭を悩ませることになってしまった。
今回は、TOP50プロの中には24日間連続練習を予定するツワモノもいる。さらに3月21日に福岡チャプター開幕戦、続く3月28日にJB九州開幕戦、そして3週連続でTOP50開幕戦となる遠賀川……この尋常ではないプレッシャーに加え、メスが最も神経質になるスポーン寸前の「ツワリモード」、さらにやっかいな「見えないミッドスポーニング」が重なってしまうと、TOP50開幕戦は恐ろしく厳しい、いきなりサドンデスの試合になることが、今から容易に想像できてしまう。
ただ、今回のプリプラでバスのコンディションと「バスがいる場所」は、実際に釣り込むことで、かなり絞り込めた手応えはあった。
恐らく本番は、今、バスが入っている「挿し場口」から「スポーン場」の連携ルート近辺からしばらく大きく動くことはないと予想できる。
そのため本番は「確実にいるが、なかなか反応しないバス」をどう釣っていくかが鍵となるだろう。
水温が17度を超えた後半は、スポーンを強く意識しはじめるであろう個体に対し、大型スイムベイトやギル系ルアーを積極的に試す展開でノーフィッシュまみれの燦々たる結果に終わってしまったが、わずかながら遠賀川のレアパターンの「気付き」にわずかに触れた場面もあった。
奇しくもその同日、各地でギル型ルアーへの反応がイッキに増していた事実を、帰路のメールで知ることになる。
4月2日から1年ぶりに再開するTOP50開幕戦・遠賀川、何度も開催されてきた時期だが、今年は異例ずくめの春になるかもしれない。
そして21日、3連戦の緒戦、福岡チャプター開幕戦が終了。
皮肉にも3尾3,400gを釣った優勝者が使ったルアーは「I x I SHAD」の2.5mダイバー「TYPE-3」だったとの報告が入ってきた……自分が気付いた「今のパターン」に間違いはなかったようだ。