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今江克隆のルアーニュースクラブR「河川の春シャッドパターンがハマった!遠賀川プリプラクティス」の巻 第1043回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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遠賀川へ

いよいよ、2021年4月2日から1年ぶりのTOP50が再開される。

そのプリプラクティスとして、今週は遠賀川(福岡県)に滞在していた。

昨年は同時期、遠賀川に開幕戦で滞在中、よもやの3日前に福岡県知事の外出自粛要請会見を受け、開催中止となった遠賀川戦。

街中を流れる一級河川での開催、公共広場を会場とした大会だけに、今回もまだ土壇場何が起こるか見えない部分も多い。そうした状況から開幕戦の遠賀川練習は通常の2週間前のオフリミット制は採用されず、変則的な自由プラクティス制となった。

開幕戦は選手の事前練習に対する気合もすごい。

自由プラクティス制は、ド派手なバスボート60台(今年は昨年のTOP50メンバー50名据え置きに、昇格10名が加わり60名)が市の施設に集結する「密」状態を回避し、選手の練習期間をバラけさせるための策でもあった。だが、フタを開けてみれば流石はバスに人生を賭けた(捨てた?)メンバーばかりのTOP50シリーズ、すでに過半数の選手が遠賀川に乗り込んでいた。

今回、遠賀川に持ち込んだ超一軍ボックスのスターティングメンバー。よく見ると「同じようで同じでないモノ」が、かなりある

水温が高い!

今回のプリプラは、まだ試合が3週間先、かつ再度試合直前3日間をフルに練習に当てられるため、まずは遠賀川の季節進行状況の把握、バスのモードを実際に体感すること、同時に1年ぶりとなるトーナメントタックル、ボート、ルアー類のシビアな調整、テストを目的とした。

前半を昨年の練習の続きからの仕上げの釣り込みにあて、後半は3週間先を見据えたまだ時期尚早なスポットのチェックにあてた。

ただ、1年ぶりの遠賀川に来て驚いたのが、今年の水温の高さである。

初日、3月16日には、水温は全域ですでに15度を超えており、週末最終日にはなんと平均17度、高いところでは19度に達する異常な高水温になっていた。

昨年の試合直前練習時(3月末)では平均14度でスポーンに突入するのではないか……とすら思われた高水温だったが、今年はそれより10日以上早い段階で4~5度近く高い水温状況。このままよほどの冷え込みがない限り、3月26日の大潮で最初、もしくは2回目?のスポーニングも十分ありえる水温である。

ラージマウスの場合、水温17~18度安定でスポーンは第一次ピークを迎える。

もしスポーンが本格的に試合前に始ってしまったら、スーパーマッディでベッドなどまず目視不可能な遠賀川で、試合本番は今とは全く別のパターンになっている可能性が高いかも知れない。

シャッド(プラグ)で流してみると……

さて、今回の遠賀川プリプラでは、まず全域の状況を把握するため前半は春の定番であるシャッド(プラグ)を使ってざっと流してみたが、昨年は尋常ではないぐらい厳しい同時期だったのが、あっさりと5リミットを揃えられてしまう、かつてないイージーさに逆に不安を覚えた。

その最大の理由が、釣ったバスの体型がすでにプリスポーンのパンパン体型で、もうまさにスポーン直前のコンディションにあったからだ。

逆に言えば、シャッドや巻きモノが効果的なプリの最もアグレッシブな状況の時に遠賀川に入ってしまったようで、なんとも微妙な気分だった。

試合時にこの状況が最も面白い試合になるのに…と言うことであり、3週間後が思いやられる状況だったのだ。

上流シャローエリアは「IxI FURIOUS(フューリアス)」のテストにドンピシャのタイミングだった。本気の実戦投入で少し課題が見つかったかもしれない

ハマった!春のシャッド攻めを次ページで紹介!

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