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今江克隆のルアーニュースクラブR「ジャイアントジョイントベイト!ジャバロン350Fメガモンスターとアイローラー進化計画」の巻 第1041回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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フックセッティングが課題

昨年から120mm前後のサイズでは速攻でよい結果が出ていることから、この大きさを軸に開発を継続中なのだが、実は昨年、テスト段階で非常に悩んでしまった出来事がある。

それは、やはりバスはフックを非常に見ているという事実だ。

バスがイケイケ状況の時はそれほどでもないのだが、プレッシャーが掛かった後はほぼ1日中、そのエリアのバスはかなり神経質になる。

大型サイズで一番悩んだことは、リアがウェイビーヘアのみのワンフックと、リアにもフックを装備した2フックでは明らかに前者にバイトは多いという事実だ。

しかし、何度も砂を噛まされたのが、リアフックがないと100mm以上のサイズではスッポ抜けなどフッキング率は明らかに落ちるうえ、掛かっても形状的に2フックに比べ、バラシ率もはるかに高いという現実だった。

70mmサイズを先発OKを出したのは、ワンフックで確実に掛かり、飛距離も出せるベストサイズが70mmだったからである。

ただ、積極的にオススメはできないが、「アイローラー70mm」も最終試作ではテールアイにトリプルを装着できる強度に高めてあるので、好みで2フックにはできる仕様だ。

結局、100mm以上のサイズにおいては、この解決できなかった2フック問題を解決するのが今年の継続課題である。

2フック(リア・フェザートリプル)になると、ロールアクションを維持できる方法は確立したが、「アイローラー」のもう一つの決め技である「シミーフォール」が発生しなくなる弱点もある。

大型化によってシミーフォールを必要としない「ミノーバド」的なブレード&波動パワーで狂わせる要素を高められるか、それとも2フックでシミーフォールも実現するか、それが今年の春の「アイローラー」大型化計画の最大の実釣テスト課題なのである。

1フックで飛距離もフッキングも、釣果も最も良かったのが製品化を決めた70mm。ワンフック&ウェイビーへアがスレバスに効く「アイローラー」の大型化は想像以上に難しいのだ

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