ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【プラグ派?ワーム派?】メバリングは使い分けるのがおもしろい。シチュエーションやシーズンによるプラグとワームの使い分け

寄稿:花田 浩晃
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク
メバリング特集2020

メバルゲームのキーとなる「スポーニング」

この基本的な使い方を踏まえたうえで、次はスポーニングが絡んだタイミングでの細かい使い分けを紹介していきます。

スポーニングはプリスポーン、スポーン、アフタースポーンの3つの時期に分かれ、時期によってメバルの食性や活性が水温変化や産卵行動により変化しやすく、攻め方をシーズン毎に変えていく必要があります。

 

①:プリスポーン

まずは、プリスポーン時の攻め方について。

この時期はエリアによって変わりますが、スポーニングに入っている大型中心の個体群とスポーニングに入ってない小型中心の個体群が混在します。

また、水温も不安定でベイトを荒食いする個体もいれば、産卵後あまり動かずじっとしている個体も。つまりルアーに対する反応が様々でケースバイケースで対応しなければならない時期といえます。私の経験上、プリスポーンの小型〜アベレージサイズを数釣りたいならプラッギングで高活性な群れをランガンしてスピーディーに探していきます。

 

一方、アベレージ〜大型が釣りたければスポーニングに入っている個体が多いだろうから、安定した釣果が出るワーミングで通してスローに攻める方が良い場合が多いです。

 

とにかくプラグ、ワームどちらも反応する時期なので、最初に紹介した「基本的な使い方」で、反応が良い方をチョイスするのが良いと思います。

 

②:スポーン

次にスポーン時の攻略について。この時期はエリアにもよりますが、水温がまだまだ下がる状況にあります。

当然、小型〜大型のメバルは産卵中か産卵後となり体力が無いので活性は低い。一定の場所でホバリングしあまり動かず、潮に流されてくるプランクトンや目の前に泳いできた来たアミやカニの幼生などのネクトン類やベントス類、遊泳力の無いシラスなどの”極小ベイトフィッシュ”を捕食しながら体力を回復しているような状況。

 

つまりプラグにはあまり反応しなくなるので、ここでワームの出番となります。

この時期のワームのアプローチとしては、基本的に居着き場所の先にジグヘッドをキャストしスローにリトリーブするか潮に乗せてドリフトして送り込んでいきます。飛距離が必要な場所はフロートリグやライトキャロ、スプリットリグで対応しています。

また、ジグヘッドもできるだけ軽くしフックサイズも小さくした方が吸い込みやすく、1.5インチ前後のワームを使用し反応が悪ければ更にサイズを下げて対応。だいたいアタリは弱く「モゾモゾ」とした違和感のようなアタリが多いのも特長です。ティップに重みが出た瞬間に掛け合わせをすれば、しっかりと上顎にフッキングする筈です。

 

また、ショートバイトでワームを咥えてもスグに離すような時は、今年春に紹介したアフター攻略記事にも載せてある通り「アタリがあってもワームを離す場合、無視してリトリーブし深く咥え込むまで待って合わせる」方法を取れば良いと思います。

 

③:アフタースポーン

産卵後しばらく時期が経つアフタースポーン期はエリアにもよりますが、だいたい春に入り徐々に水温が上昇、初春に生まれた様々な魚の稚魚が育ちコイカまたアミなども豊富になるタイミング。

体力が回復したメバルは積極的に捕食行動を取り始め、アフター直後と違って「追いかけて捕食」するスタイルに変化、こうなるとプラグ、ワーム共に良く反応します。

 

アフターの高活性のメバルには「使い分ける」というより「使う順序」が大事で、上手くハマればかなりの釣果が上る時期と言えます。

使う順序は、まず最初にプラグを使用し高活性な個体を探っていきます。様々なプラグで広範囲を探り群れに当たればプラグに我先にアタックしてくるので、プラッギングで攻めるほうが手返しが早く釣果が上がります。

ある程度釣果が出た後は当然プラグにスレて反応が無い状況になる。そこでワームを投入。いわゆる「ワームでフォローを入れる」という方法です。だいたいプラッギングにスレやすい個体はベイトフィッシュ、アミ、コイカ等の複合ベイトを捕食しているのでワーミングに切り替えると捕食スイッチが入るのか?また釣れるようになります。

使用するワームのサイズは1.5in〜2.5inでベイトサイズに合わせ使うのが◎。アクションをキビキビ入れてアピールすればリトリーブ、ドリフト共にしっかりと吸い込んでくれます。飛距離が足りない場合はスプリットリグやライトキャロ、フロートリグで対応していきます。

 

最後に

だいたいメバルシーズンは6ヶ月前後と短く通年釣れるエリアは全国的にも稀。ゲームの中で必ずスポーニングの影響を受け、メバルゲームを楽しんでいる方はわかると思うのですが「プラッギングの強い日、ワーミングの強い日」が必ず存在します。

ワーム、プラグは互いに優れた面があり、使い分ける攻略法はまだまだあります。エリアが違えばベイトも異なるしメバルの種類により生態も異なってきます。皆さんも今回ご紹介した内容を参考に、自分なりの使い分け、スタイルを模索し新たな攻略法を確立し楽しんではいかがでしょうか?

 

TICT ティクト

高知県高知市を拠点とするブランド。アジング・メバリング、グルーパーゲームなど、ライトSWゲームフィッシング関連のロッド、ルアー、ジグヘッド、周辺アイテムを続々と輩出中。
3 / 3
前へ