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今江克隆のルアーニュースクラブR「ベイトフィネス用リール!メンテとチューンの基礎と最重要ポイントを紹介」の巻 第1027回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「ベアリング」と「オイル」について

次に、BFリールで毎度話題にあがるベアリングだが、現行のAbuのリールは、「LX992RS」を筆頭に「最高機種」には、今年から国産ミネベア製のシールド無音セラミックベアリングをデフォルトで採用している。

このベアリングは非常に優秀で、シーリングされているためグリスの乳化進入などのリスクも低く、脱脂注油する必要もない(むしろドライでもいい)ほど、静かでスムースな、Abu公式チューナーも一目置く高性能ベアリングである。

一方、「LTZ930Pro」でも使われているのがマイクロセラミックボールを使用した最高性能のオープンボールベアリングだ。

こちらもセラミックボールなのにほぼ無音である。このオープンボールセラベアのメリットはメンテナンスの容易さで、脱脂とハイパフォーマンス高性能オイルの併用によって驚くほどパフォーマンスアップするのも特徴だ。

㊧が「LX992RS」デフォルトのミネベア製シールドセラミックベアリング。㊨が「LTZ930」系に採用されているZPIのマイクロセラミックオープンベアリング。どちらもほぼ無音だが、メンテナンス方法で違いが出る

自分は、現在までリールの用途によって、ZPI、KTF、プロテクタを使い分けているが、基本的には最も「基本のBF」で好きなのは昔から一貫してサラサラ、ドライ感抜群なKTFの「スーパーフィネスルーブ」一択。

ベアリングに大きな負担が掛かるフルキャストがメインの巻きモノには、最近は「SFR プロテクタ オイラー」を愛用するようになった。

このオイルは、金属表面のナノコート能力が突出しており、一度コーティングが掛かるとその持久力は圧倒的に高い。

逆に注入直後は回転が若干重く感じるが、数十投してアタリがついてくるとそこからの持続力は抜群である。

ヘビー級ルアーのフルキャスト丸一日派、およびメンテズボラ派には特にオススメできるオイルである。

しかし、この「オイルの使い分け」にはプロならではのベイトフィネス・シークレットな使い方がまだある。想像以上にキャストパフォーマンスに大きな影響を与えるオイルの使い分けは、ページの都合上、後日、また詳しく解説しよう。

場面に応じた使い分けによって、パフォーマンスの味付けも代わるほど重要なのがオイルだ。自分はこの4種類を場面に応じて「立ち上がり粘度」で使い分けている

最重要案件!「磁石」と「磁極配置」について、次ページで解説!!

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