サワラのカマが好きなヨッシーと東京湾へ
近年注目を集める東京湾のオフショア「サワラキャスティング」ゲーム。
意外なほどルアーやアプローチにセレクティブだったりして面白く、いざヒットすればスリリングなファイトがたまりません。
秋から初冬にかけて盛り上がり、特にこの時期のサワラは食べても美味。
今回は「サワラはカマの塩焼きが好き」なジャッカル・プロスタッフ、ヨッシーこと吉岡進さんと東京湾へ。
サワラキャスティングでは基本的にはナブラ撃ち。ナブラにルアーを撃ち込んで攻略します。
とはいえ、いつもいつもナブラが起こっているなんてことはそうはなく、そうなるとレンジを探ったり、性格の異なるルアーを通したり、攻め方もルアーもローテしなければならないわけです。
ナブラが見えない中で、いわゆるブラインドの釣りとなります。
まぁやっぱりブラインドとなると難易度は上昇します。そして、ロケではまさにそんな難しい日に。届く範囲で見えるナブラはゼロ。つまり終始ブラインド。
その中で、キッチリと結果を出してくれた吉岡さん(ちなみに船中4本という超タフコンでしたが、その内2本をヨッシーが)。
使用したルアーはビッグバッカーナブラミノーとビッグバッカーフォールトリックの二つ。
ジャッカルのおなじみ「ビッグバッカー」シリーズですが、表情の違うルアー2種。
……これだからサワラキャスティングは面白い!
ブリブリの強波動で広く魚を寄せるビッグバッカー・ナブラミノー
吉岡さんが先発として使用していたのがビッグバッカーナブラミノー。
何よりの特徴はその強波動。リップも相まって水押しが強く、波動で遠くの魚を引き寄せる効果があります。
つまり朝イチで効率的にアピールしたい、ナブラ撃ちで手っ取り早く勝負したいなんて時にはもってこいなわけです。
サイズは84mmと103mmの2サイズ展開。
いずれもファストシンキングでフォールスピードが速く、ボトムから探らなければならないシチュエーションでも扱いやすいシンキングミノーになります。
Length | Weight | Type | Ring | Hook | Price |
84mm | 27g | FAST Sinking | #4 | #4 | ¥1,500(本体価格) |
103mm | 42g | FAST Sinking | #4 | #2 | ¥1,600(本体価格) |
ジャッカル公式ナブラミノー詳細ページはこちら
ナブラミノーの性能を活かす2つのアクション!
強波動に加えて、もうひとつの特長が超高速巻きでも水面から飛び出したり、アクションが破綻しないってこと。
つまり、ナブラミノーの魅力は強波動とどんなに速く巻いても姿勢を崩さないことなのです。
そんな特性を活かした代表的なアクションが以下。
キャスト、めちゃ速く巻く。以上。
スゴく使いやすくないですか? もちろん速く巻いてもスピードを落としても動きは安定しています。
ただ、特にサワラを狙う場合はこの高速巻きが有効で、例えばシーバスなどもいるようなエリアだと、スピードを落とした途端に捕まるシーンも多々(逆にシーバスも釣って楽しみたいならそれはアリ)。
ルアーが飛び出ないかな…と不安になることなく、メッチャ速巻きでサワラを狙って食わせることができちゃうのです。
ほかにもフォールスピードが速いので、表層~中層の高速巻きで反応しないときにはボトムまで落としてからの巻き上げも有効です。
今回のロケでは、ボトムからの巻き上げの瞬間にバイトしたのをキャッチ!
晴天時は魚のレンジも下がりがちなので、そんなときはフォールさせてボトムにたまっているベイトを散らしてサワラのスイッチを入れて誘いましょう。
シミーフォールと弱波動で食わせるビッグバッカーフォールトリック
1本目のサワラを手にしたとはいえ、ナブラミノー高速巻きではヒットせず、止めからの動き出しの瞬間に食ったことから食い気バリバリではないと判断した吉岡さん。
そんな時に出番となるのがビッグバッカーフォールトリック。
出典:ジャッカル公式ビッグバッカーフォールトリック詳細ページ
フォールトリックのよさは巻いてよし、止めてよしのフレキシブルなアクション。
多彩なアクションで攻められるため、キビしい状況にも対応しやすいのだと話す。
ちなみに抵抗も少なくメッチャ飛ぶ。飛距離重視でセレクトしたい時も重宝するリップレスミノー。
こちらも84mmと103mmの2サイズ展開。
Length | weight | type | Hook Size | Price |
84mm | 27.7g | Sinking | #2 | ¥1,500(本体価格) |
103mm | 41.1g | Sinking | #2 | ¥1,600(本体価格) |
ジャッカル公式ビッグバッカーフォールトリック詳細ページはこちら
巻きよし、止めよしのフォールトリック。
まずリトリーブではフラフラすいすい~といった感じのナチュラルアクション。ナブラミノーとは異なります。
そして止めるとボディを揺らしながら沈んでいくシミーフォール。このシミーフォールがめちゃくちゃ食わせ要素が高く、巻き→止め→フォールでは、フラフラ泳いでユラユラ落ちていく、弱った小魚のような演出をしてくれます。
フォールトリックの操作方法
特にボディを揺らしながらのシミーフォールは魚の食わせの間を作ることができます。
つまりはどこかのタイミングで止める→シミーフォールを入れるのが非常に効果的。
多彩なアクションができる故に、逆にどう使うの?となるかもしれません。そんなワケで一例を。
まずはテロテロ巻き。ゆっくりしたタダ巻きですね。
ビッグバッカーとは対照的で、基本的にはスローに巻いてナチュラルに泳がせます。
ゆっくりボディを揺らしながら微波動で誘えるため低活性時には特に有効なアクションになります。
水面下をひきながら、波や風で時折イレギュラーな動きが加わるのでそうした瞬間にバイトしてくることも多くあります。
テロテロ巻き、あるいはもう少しスピードを上げてのリトリーブでもよいので、リトリーブしたら止める、そしてシミーフォールも効果的。
要は任意のスピードで巻いて、止めて、落とす。これだけでイイのです。
ジャークからのストップ、そしてシミーフォールも理屈は一緒。動く、そして止まる、そこからシミーフォール。
ただし、ジャーキングはより瞬間的にギュッと動いてからのシミーフォールになるのでよりリアクション的要素が高くなります。
ロッドアクションを入れてもキレのあるダートをしてくれ、またそこから態勢を立て直すのが早い。
そんなわけで小さなアクションを入れて止めるといったアクションもオススメです!
「生シラス」カラー
ナブラミノー、フォールトリックともにヒットしたカラーはいずれも生シラス。
吉岡さん自身の監修である生シラスカラーですが、自身の監修だからってゴリ推しで使っていたわけではありません(笑)。
晴天時など海中光量の多いハイライトでは、クリアボディで実際のシルエットを小さく見せつつもウェイト部分はしっかりと見せられる。
ルアーの波動をキープしながら、ベイトが思ったよりも小さい、ルアーにセレクティブといった状況で非常に効果的。
実は東京湾での実釣から生まれたカラーでもあり、ハイライトや水質がクリアな場合には生シラスはオススメです!
逆に曇りの日や海水が濁っているシーンでは派手なカラーが活躍します。
ロッド:GSW-S68L(ジャッカル)
リール:ツインパワー5000HG(シマノ)
ライン:PEX8(2号)(シーガー)
リーダー:ナイロン50lb
メインで使用したタックルは上記の通り。
ロッドはジャッカルGSW-S68L。
オフショアキャスティングでは、船の胴の間からアンダーキャストする状況も多いはず。
レングス的にも水面をかかずにアンダーで投げられるレングスとなっています。
ルアーのウエイトも10~45gまで対応しているので、今回使用したプラグ系のほかメタルジグやスピン系のルアーでも使用可能となっています。
キャスティングゲームはもちろんですが、ロッドエンドも長いのでジギングにも応用できるのも魅力です。しかもリーズナブル!
Length(ft/m) | 継数 | Power | Lure Weight | Line | Price |
6’8″(2.03m) | 2本 | Light | 10 – 45g | PE MAX2.0号 | ¥17,800(本体価格) |
ジャッカル公式GSW詳細ページはこちら。
状況を見極め適切なセレクトを!
サワラキャスティングではナブラの発生状況は日によって変化します。もちろん魚のご機嫌も。
そうした中でもサワラの捕食スイッチを入れるには波動の強弱、アクションなど適切に選ぶことが大切です。
はじめは「なんかバイトが遠いな」と思ったら、何か変化を付けてみる、使い分けるというより使い比べてみるでイイと思います。
幸いにもビッグバッカーシリーズには様々な個性を持ったルアーがそろっています。そして、どれもが使いやすい。
オフショアキャスティングゲームを始めてみたいなんて皆さんも、チェックしてみてはいかがでしょうか。