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【進化し続けるアジング】新作から定番アイテムまで!サーティフォー「アジング用ジグヘッド」全アイテム開発の変遷を辿る

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アジング特集2020

ザ豆

ストリームヘッド」でもノらない小さなアジの反応があるという事実。

それを、なんとか攻略するために登場したのが「ザ豆」。

ラインナップ 数量 本体価格
0.3g / 0.5g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 5個入 400円

サーティフォー公式「ザ豆」詳細ページはこちら

 

さらに小さなサイズで作り始められたそうですが、小さすぎればフッキングが甘くなり、外れやすくなる。特に、豆アジは体重が軽いのでフッキングすると動いてしまい掛からないことがよくあるんだそう。

そこでフックの線径を細くして、刺さりこみが良い設定に。そして、まだ小さな豆アジですので、リリースすることも考慮してバーブレス仕様に。

ヘッド形状にもコダワリが。水中でリフトさせた時に抵抗を受けて、ジグヘッドの存在感を感じやすくするため、アイ側を平面にして表面積を広く設計。

そして下側は上を平面にする上で安定させるため、船のキールのような形にすることで水中での姿勢が良くなったんだそう。

 

これで「ストリームヘッド」では獲れなかった豆アジが獲れるようになったわけです。

しかし、まだまだこれだけでは獲りきれないアジがいる。

そう、プランクトンを偏食するアジを狙う、いわゆる「プランクトンパターン」により対応するジグヘッドの必要性が徐々に増してきます。

 

ゼログラヘッド

「いかに動かさないか」が大切なプランクトンパターンが全盛になるにつれ、専用のジグヘッドが必要になってきました。

長く水中に置き、アジに見つけて貰う必要があるプランクトンパターン。その攻略に欠かせないのがレンジキープ。

軽量ジグヘッドを使用して少しでも長く一定層にキープする必要があります。しかし、軽いジグヘッドを使うと特に初心者の方にとっては扱いが難しくなります。まともに投げることができなかったり、水中での存在感を感じることができなかったり。

そこで開発されたのが「ゼログラヘッド」。

ウエイト 数量 本体価格
0.3g / 0.4g / 0.5g / 0.6g / 0.7g / 0.9g / 1.1g / 1.3g 3個 550円(税抜)

サーティフォー公式「ゼログラヘッド」詳細ページはこちら

 

ジグヘッドを浮力のある樹脂でコーティングすることで、実際の重量よりユックリした沈下スピードで扱うことができるように。

実際に水中で見みると、ラインのテンションを掛けた瞬間そのレンジをキープするようにゆっくり移動していくことが判明したそう。

ゼログラヘッドのプロト

 

これなら誰が使っても簡単にレンジキープができ、プランクトンパターンのアジングを攻略することができると確信したそうな。

 

小豆ちゃん

時が経つに連れて、極小サイズだと5cm以下のサーティフォーのワーム「オクトパス」ぐらいのサイズのモノまで「豆アジ」として認識されるように。

サーティフォーの豆アジング大会(一番小さなアジを釣れた人が優勝)などで、豆アジ対応に苦慮する人たちが増えてきている姿も良く目にすることがあったそうです。

先述の「ザ豆」は豆アジをターゲットに開発が進められていたんですが、その時の豆アジは15cmぐらいを想定。極小サイズは対象とは考えていなかったそうな。

特に関西や北陸の方々からこのような“極豆を釣ることができるジグヘッドが欲しい”という要望が多かったことで、「小豆ちゃん」の開発を開始。

開発コンセプトはもちろん「極豆を掛ける」。いかに極豆サイズの豆アジを掛けていくかをテーマに作り始めたとのこと。

ラインナップ 本体価格
0.4g / 0.6g / 0.8g / 1.0g 400円(税抜)

サーティフォー公式「小豆(こまめ)ちゃん」詳細ページはこちら

 

この開発はサーティフォーの2人のインストラクター、関西のスタッフの前川 丈二氏と北陸の山根 大輝氏がメインで担当。

前川 丈二(Joji Maekawa) プロフィール

前川 丈二(まえかわじょうじ)20年前まではシーバスフィッシングをメインにしていたが、その頃にワームでアジが釣れることを知ったことがきっかけで、シーバスフィッシングの合間にアジングに興味を持ち始めた。最近ではメバルのプラッキングにも熱中しているが、やはりアジングがメインで日々釣りを楽しんでいるアングラーである。

山根 大輝(Taiki Yamane) プロフィール

山根大輝(やまねたいき)小学生の頃に父親と一緒にチヌの前打ちに行ったことにより釣りにはまり、バス釣りにも夢中な時期もあったが、やはり食べれる魚を釣りたいことで海に通うようになった。 社会人になり、忙しくて釣りに行けない時期もあったが、結婚後に仕事が変わり、職場でエギングに誘われたのがきっかけで釣りを再開することになった。 アジングとの出会いは、ホームである北陸地方は、冬になるとイカが居ないので何か他の物を釣ろうと始めたのがアジングだった。 その頃にはアジングをしている人はほとんど居らず、独学で学んでいる際に34(サーティフォー)に出会い更にアジングに夢中になり、現在に至る。

 

通常のアジングで使用するフック形状は、今まで散々テストをされてきて「こういう形が最もいい」ということは大体分かってきていたそうですが、極豆に関してはその考えを一度リセットしないといけなかったそう。

 

テストを繰り返し、分かったことは「極豆を釣るフックはオープンゲイブにしてはダメだ」ということ。

オープンゲイブはアタリを増やすための工夫でしたが、極豆の場合は皮が柔らかいので、どこでも掛かれば良いという考え方ではバレに繋がるそう。

そこで、オープンゲイブではなくむしろクローズドゲイブにして掛けるポイントを決め、保持力を上げるようなフック形状に。まるで一昔前のような感じのオーソドックスな形状。

それが、ありとあらゆる形を作り出しテストした結果出た答えなんだそう。

 

線径も「ザ豆」よりも太くされ、形状もどちらかといえばクローズドに近い形状にして徹底的に皮の柔らかい極豆がバレないように設計。

こうして、極豆をキャッチすることのできるジグヘッドが完成したそうです。

 

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