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狙う水深は140m~220m!タチウオはレンジが深いとイージー?!近年注目の「ディープタチウオジギング」とは

寄稿:小野田 賢一
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皆さまこんにちは!サンライン・フィールドテスターの小野田賢一です!

今回は秋からいよいよ本格シーズンを迎える、浜名湖沖のタチウオジギングについて、ご紹介できればと思います。

小野田 賢一(Kenichi Onoda ) プロフィール

浜名湖&遠州灘のフィッシングガイドサービス『Extreme』のキャプテンであり、スロージグブランド『REALS』のジグデザイナーでもある。オフショアでのジギング&キャスティングを最も得意とし遠州灘キハダキャスティングから浜名湖ボートシーバスまでこなす。またHOT(浜名湖オープントーナメント)の代表も務めるソルトプロアングラー。愛称はオノケン!

 

浜名湖沖タチウオジギング

まず、浜名湖沖のタチウオに関して、これまでも通年狙うことができました。

しかし、一昨年突如としてこれまで釣れなかったエリアにタチウオの大群が押し寄せ、なんと4ヶ月もの間安定して爆釣!昨年も同じエリアで約3ヶ月間釣れ続けるという見えない「変化」が起き、今年もその兆候が見え始めています。

実はこのエリア、水深が深いというのが最大の特長で主に狙うレンジは140〜220m。状況次第で、もっと浅いレンジを探る日もあれば、深いレンジを探る日もあり、正確なタナ取りが求められます。

基本的には150m前後に浮いているタチウオをデイゲームで狙っているわけですが、その水深からタチウオの活性は高いことがほとんどで、プレッシャーも受けにくいのか、“イージーに釣れる時間帯が長い”というのが印象です。もちろんジグのアクションやカラーで釣果に差が出ますが、水深100m以浅と比較すればそれらのファクターはそこまで劇的な差が出にくいのも事実です。

よって、タックルは基本的なものをセレクトしていただければ間違いなく、潮の速さによってジグウエイトも200gを基準にして使い分けるということになります。

 

ディープタチウオジギングのキモは”ライン”

しかしながら、通常のタチウオジギングより明らかにレンジが深く、なおかつ効率的に釣るためには”ライン”の使い分けが非常に重要となってきます。逆に言えば、ジグのウエイトやカラーが合っていても、使用ラインが間違っているとそれだけで極端に釣果が低調となることも珍しくありません。では、状況別に2パターンに絞って考察していきましょう。

 

シチュエーション①

・より深いレンジを狙う場合

・感度重視で攻めたい場合

・フォールバイトが多い場合

【サンライン ・PEジガーULT 4本組】

まずメインラインとして、セレクトの基本となるのはこのPEジガーULT 4本組です。

伸度3%という超低伸度設計により、遠州灘のディープを攻略する上で欠かせない伝導率の高さはすべてのアングラーにアドバンテージを与えてくれます。その超高感度でフォール中のバイトや巻きでのジャレつきなど様々な情報を手元まで届けてくれます。

ディープタチウオジギングでのベーシックはこの「PEジガーULT 4本組」でしょう!

 

シチュエーション②

・プレッシャーでいるのに喰わない場合

・早い潮や二枚潮でより直線的なフォールが必要な場合

【サンライン ・PEジガーULT 8本組】

より厳しい状況を打開するためにぜひとも用意しておきたいのがこのライン。

より真円に近く滑らかな表面はアクション時のガイド擦れによるサウンドが抑えられ、ラインからジグへ伝わる違和感のあるサウンドプレッシャーを軽減させることが可能です。あまり話題になることのないライン音ですが、劇的な効果がある場合が少なくないのでぜひ試してみてもらいたいと思います!

そしてその表面抵抗の少なさからフォールスピードも上がりより直線的なフォールが可能に。ディープレンジでは二枚潮の状況も多々ありますが、こういった抵抗感の少ないラインを使用することで打破出来るのは確かです。

 

セッティングについて

以上の2種類のラインが、ディープタチウオジギングでは必須だと考えています。

使う号数は組み合わせるロッドによりますが基本は0.8号。ですが、今回はあえて0.6号をオススメいたします。

0.6号をオススメする理由は2つ。

1つ目は浜名湖沖遠州灘のディープタチウオジギングは200m前後を狙うことが通常であり、言うまでもなく細いラインにすべての面で分があります。フォール時だけでなく回収時においても細く抵抗感が少ないラインはより軽い巻き上げが可能です。

2つ目が十分な強度です。私はアカムツジギングでもこのPEジガーULT 4本組0.6号がメインラインですが、和歌山でのアカムツジギングで91センチのブリをキャッチした経験があります。フッキングした水深は150mでしたが、10キロクラスのブリがキャッチできる0.6号であれば、ドラゴンサイズのタチウオでも強度的には十分すぎるくらいでなのではないでしょうか。

 

リーダーは”テーパーリーダー”一択

最後にリーダーですが、これは【サンライン・太刀魚テーパーリーダー】が絶対的です!

徐々に太くなるリーダーのため、ワイヤーより遥かに食いが良く、ミスバイトにもその太さである程度耐えてくれます。

細いリーダー+太いファイティングリーダーの場合、どうしても結びコブができてしまうためランディング時にロッド先端までラインをジグギリギリまで巻き込むことができませんが、このテーパーリーダーはそれが可能なため、不意のドラゴンサイズを思い切って抜き上げることが出来ます。

柔軟なタチウオロッドでウエイトのあるドラゴンタチウオの場合、思った以上にロッドが曲がって抜き上げ困難でモタモタしてる間にフックアウト…なんて経験もありませんか?ギリギリまで巻き込むことによってスムーズなランディングが可能であの鋭い歯に強い。ここ数年はコレ一択です。

そしてこのテーパーリーダー、ステルスカラーのブラックがラインナップされていますが、これが絶大な効果を発揮する場合があり、ステルスブラックを使っている自分だけにドラゴン連発!!ということが何度もありました。ぜひお試しください!

さぁ、これからハイシーズンを迎える浜名湖沖遠州灘のディープタチウオジギング。ジグのアクションやカラーにこだわるのと同じ、いやそれ以上にラインにこだわるときっとこれまでよりも素晴らしい釣果となるハズです!それではGOOD FISHING!!

 

サンライン(SUNLINE)

1977年設立、山口県岩国市を拠点とするラインメーカー。 独自技術の開発力が高いだけでなく、大手材料メーカーや大学研究機関との連携・共同研究 により、最新テクノロジーを駆使したライン開発も進めている。また各分野に約400人強のフィールドテスターがおり、現場からのフィードバックも豊富。 最新テクノロジーが導入されたあらゆるジャンル(バス、ソルト、トラウト、鮎、へらぶな、渓流など)のラインを続々と輩出中!

ソルティメイト(SaltiMate)

ソルティメイトはサンラインのソルトウォーターゲーム専用ラインブランド。あらゆるSWゲームフィッシュ用のPE、フロロ、リーダーなどをラインナップ。エギング用の「PEエギULT」シリーズ、ライトゲーム用の「スモールゲーム」や「鯵の糸」シリーズ、ジギング用の「PEジガー」など人気アイテムがズラリ!