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タチウオや小型回遊魚がお手軽に狙える【SLS(スーパーライトショアジギング)】のススメ

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駿河の黒豹・Jackson Salt Water Pro Staff 井熊です!

9月に入り、まだまだ暑い日が続いていますが皆さんはバテていませんか!? 水の中も、まだかなり温かく魚たちの活性も今ひとつ…。

ただ、そんな時でも大丈夫! 小さいメタルジグなどをテクニカルに使うSLS(スーパーライトショアジギング)で活性の下がっているフィッシュイーターを刺激すればバイトに持ち込みやすいです!

もちろん、最近は私自身、SLSを満喫中!

つい最近も開発中のSLSプロトロッドを使いサーフの太刀魚や小型回遊魚を狙ってきたので、その模様を含めて色々と情報をお届けします。

井熊 亮「駿河の黒豹」( Ryo Ikuma ) プロフィール

Jackson誕生と同じ1980年生まれ。幼少期から学生時代はバスフィッシングに明け暮れ、社会人になりソルトルアーの道へ。関西在住時にはシーバスメインで釣行を重ね現在、Jackson Salt Water Pro Staff 「駿河の黒豹」として静岡にて活動中。

 

小型回遊魚はSLS(スーパーライトショアジギング)と言われる釣り方でサーフの釣りを楽しんでいます

いきなりですが、小型回遊魚を釣る時、皆さんはどのようなロッドを使い、どんな釣りをしていますか?

もし普通のショアジギロッドを使っているとしたら、硬すぎ&強すぎて、手元に伝わる引きにダイレクト感が少なく、本来、沢山釣れる小型回遊魚狙いの楽しさが半減してしまっていると思います!

私の場合はというと、小型回遊魚はSLS(スーパーライトショアジギング)と言われる釣り方でサーフの釣りを楽しんでいます。

ちなみに現在、そんなSLSの釣りにドンピシャなロッドを開発しています。
ちなみにSLSでは15g前後の小さいルアーをキャストすることで、色々な魚を釣る確率を上げることができます。実際、大きい魚も小さいベイトを捕食するので、対象魚の大きさ種類は無限大。

ただSLSでは軽いルアーをキャストすることになるので、ある程度、繊細なロッドに仕上げていかなくてはなりません。

広大なサーフで小さいルアーをキャストする為、ブランクスに張りを持たせるのですが、きちんと曲がって反発力のあるロッドにしなければならないので、現在テスト釣行を繰り返して煮詰めている段階です。

現時点ではラインはPE0.6号を使用。飛距離的には10gの飛び過ぎダニエルを70m~80m程、またギャロップASLC (アシストロングキャスト) 22gなら軽く100mオーバーの遠投ができています!

遠くのナブラ撃ちもSLSで行う事ができるようになっているというわけです!

もちろんSLSはサーフだけでなく全国各地の防波堤などからでも気楽に楽しむことができる釣り方ですので、SLS専用ロッドで、ぜひ魚の引きをダイレクトに味わってみてくださいね。

なお今、開発中のこのロッドの発売は2021年の春頃を予定しています! 発売までにまだ少し時間があるので、それまでにSLSを楽しむのにオススメなロッドをご紹介しておきます!

そのロッドはサーフトライブSTHS-9102L! SLSでかなり使いやすいロッドです!
ただ、ルアーウェイトMAX表記が20gとなっておりますので、お気をつけください。

MODEL NO. Length Power Lure weight Line Action Self weight Price
STHS-9102L 9.10′ Light 5-20g PE0.4-1 Fast 145g ¥23,500

サーフロッドの選び方をご紹介した動画があるので、ぜひチェック!

初心者向けサーフ釣りで使うロッドの選び方。ヒラメ、青物、太刀魚、小型回遊魚、魚種ごとに解説!!

 

ポイントに夜中に入り日が昇るまでは太刀魚タイム

さて、ここからは釣りのお話を!

今年は6月頃から小型回遊魚(ワカシ・ワカナゴ・ショゴ)が駿河湾サーフならどこでも狙うことができました。

一方、太刀魚に関しては今年はスタートが遅く、まだ回遊が少ない状況です。

ただチャンスはあります! 私の場合、ポイントに夜中に入り日が昇るまでは太刀魚タイムとして狙っています!

今年は白髪サイズ(指1~2本)が多いのですが、良いサイズもたまに混じってくれています。

最近、私が使っているのが発売されたばかりの「太刀ジグ【ジャクソン】」。

この太刀ジグは、アシストフックにワイヤーアシストフックを採用したこともあって、これまでの使用でタチウオに嚙み切られたことは皆無!

素材は鉛ではなく亜鉛で鉛よりもフォールスピードがゆっくりなのが特長です。

Size Weight Type Hook Quantity Price
69mm 20g Sinking F#12 R#6 1 ¥780
79mm 30g Sinking F#13 R#4 1 ¥840
87mm 40g Sinking F#14 R#3 1 ¥880

ゆっくりフォールする理由は、亜鉛は鉛よりも比重が小さく、鉛40gと同等の重さで成形すると、亜鉛40gのサイズの方が、ジグをかなり大きく作る事ができ、水を受ける面積が広くなる=抵抗が大きいのでゆっくりフォールさせる事ができています。

鉛だとフォールスピードが速いので太刀魚がミスバイトしラインを嚙み切られる事や、太刀魚のいる層を一瞬で過ぎてしまいバイト率が下がる事があります。

その点、太刀ジグは亜鉛素材で出来ている為、フォールスピードがゆっくりで太刀魚がルアーに確実にバイトする時間を稼ぐことができ、太刀魚のいるレンジに留まる時間を長くしバイトを誘発します。

実際、ジャークした後のフォール中のアタリは鉛よりも多く、一発で食い切れなかった太刀魚も2回、3回とバイトしてくるのが手元まで伝わってきます。

一定のレンジを長く探る事が可能となったので釣れる数も多くなり、自然と大きな太刀魚に出会う確率も高くなっています。

ちなみに私が太刀ジグで釣った上の写真の太刀魚ですが指5本の立派なサイズでした。なお、この太刀魚、普通の太刀魚ではなく、「天竺太刀魚」という南の海に生息する太刀魚のようです。

太刀魚よりも体高が高く背びれが黄色い、口の中が白いなどの特徴があり静岡サーフでは2~3年程前から徐々に釣れ始めています。

タチウオ釣り初心者講座。ショアからメタルジグで釣る方法。

出典:YouTubeチャンネル「釣りジャック」

日が昇ってからは次なるお楽しみ「小型回遊魚タイム」に突入

さて、夜中から日が昇るまでの太刀魚タイムを満喫した後、日が昇ってからは次なるお楽しみ「小型回遊魚タイム」に突入します。

最近は目視でも10㎝無いくらいのカタクチベイトが群れで回遊してくるのが確認でき、時折水面から何かが顔を出している状態。

こんな時はもちろんギャロップASLC22gなどのメタルジグで確実に魚は釣れますが、やはりバイトシーンを目で見たいので、私のルアーセレクトはチヌ用ポッパーの「R.A.POP (アールエーポップ) 7g」!

7gのプラグなので飛距離が出なさそうに思うかもしれませんが、同じサイズのチヌ用ポッパーを比べる、「R.A.POP (アールエーポップ) 7g」は断然飛距離が出る事で有名なので心配ご無用です。

また集魚効果も半端なく、水面のスプラッシュも完璧!

出典:YouTubeチャンネル「studio jackson」

Size Weight Type Range Hook Quantity Price
7cm 7g Floating フロントST-46#8 リアST-46#6 1 ¥1500

 

実際スプラッシュを上げるR.A.POP (アールエーポップ) 7gの後ろにはワカシ、ワカナゴの波紋がたくさんできて、ダチョウ倶楽部状態(僕が食いに行きます、私が行きます、俺が行きますよ、どうぞどうぞどうぞどうぞ・・・)。

そんな感じで追従してきて水面爆発してくれます!

フロントフックとリアフックのダブルヒット2連掛けも、けっこう起こっています! ただダブルヒットするとフックの自由度が少ないので外れやすく、結局、キャッチするのは1匹ずつってことが多かったりします

たが、この釣りの水面への出方は、デカ青物と同じで迫力満点!アドレナリン全開! かなりドキドキする超おススメの釣り方です。

 

【爆釣】サーフでスーパーライトショアジギングしたら青物連発!!

 

 

ワカシやワカナゴは、中層より上の回遊が多く、水面近くのレンジならR.A.POP (アールエーポップ) 7g、少し沈んでいるならギャロップASLC22gで攻めるのがオススメです!

で、表層からやや上のレンジで反応がない場合は、ギャロップASLC22gで中層より下のレンジを狙うと、色んな魚が反応してきてくれます!

少し前も、ギャロップASLC22gで中層付近などを重点的に狙っていると今年初の鯖をゲット出来ました。それも丸々と超えた40cmを超える美味しそうな鯖でしたが、一緒に釣りをしていた仲間の元へ嫁がせました。

 

 

また底付近を黒豹ジャークで狙っていくと30cm超えのショゴ(カンパチ幼魚)が遊んでくれたりと、SLSの釣りはホントに飽きること無く釣り続ける事ができます。

あとメタルジグでシャクるのが疲れたら飛び過ぎダニエルブレード7gや10gもおススメです! コイツはタダ巻きでも色んな魚がバイトしてきます。

以上が、最近の私のSLSでの楽しみ方です!

まだまだ暑い日は続きますが、適度に水分を補給して熱中症に気を付けて釣りを楽しんでください。私もまだまだ釣り続けて次回のレポートで良い報告ができるようにサーフでの釣りを楽しんできます!

ではまた!

(SLS参考タックル)

ロッド:JacksonサーフトライブSLS 9602L-P⁺プロト
リール:シマノヴァンキッシュ4000XG
ライン:VARIVAS マックスパワーPE X8 0.6号
リーダー:VARIVASシーバスショックリーダーフロロ12lb
ルアー:Jackson太刀ジグギャロップASLCRAPOP

 

P.S.  釣行んの際は3密を避ける事を心掛けましょう。

地域によっては海の近くの駐車場などが閉鎖されている場所、駐車禁止の場所もありますので、路上駐車などは絶対にしないようにしましょう。駐車場が閉鎖されていれば、そのポイントでの釣りを諦めて移動してください。
今後も釣りを楽しむ為に最低限のマナーは皆で守っていきましょう!