デカバスの聖地として知られる奈良県吉野郡の池原ダム。中でも春はロクマルクラスの捕獲率が高く、毎年イケハラモンスターがキャッチされている。
ただ、2017年に限っては、このロクマルラッシュが止まらない。春先から現在にいたるまで、毎週のようにロクマルがキャッチされているのだ。
このロクマルラッシュの要因は、近年稀にみる大減水に起因するところが大きく、6月5日時点での水位はマイナス27m。ボートの昇降ができないほどのレベルまで減水することもあり、いつもの見慣れた風景とは、まるで別世界の池原ダムとなっている。
これにより、水域に対するバスの密度が濃くなり、バスとの遭遇率が高くなっているというわけだ。また、減水により、普段見ることのできない地形やストラクチャーを把握できるという意味でも、このタイミングの釣行は大きな意味を持っている。
大減水により一時的に濁りがキツく入るタイミングでは、巻きモノなどの強い波動のルアーがハマりやすく、逆にクリアアップした状況では、ライトリグやサイトによる攻略が有効となるなど、状況に合わせることでデカバスをヒネり出すことができるようだ。
ちなみに、最近よく釣れているのはビッグベイトやスイムベイト、ロングワームなど、大きめサイズのシルエットとナチュラルな波動でアピールするルアーだ。
梅雨を迎え、ロクマルはもちろん高活性なレギュラーサイズの数釣りも楽しめる6月の池原ダム。これからは水質と水位の変化が大きなキーワードとなりそうなので、梅雨時期のデカバスパターンが判明次第、続報をお届けしたいと思う。