ゲットしたい女の子が目の前にいる、そんな時。若い時は、めちゃ喋りまくってなんとかアピールしようとしていた。すると、結構な確率で失敗したもんだ。なぜかゲットしたいのと違う女の子に気に入られたり。あの時、オレは若かった。
基本はおとなしく、さりげなくビールのおかわりを注ぎ、サラダを取り分け、たまに髪をかき上げる。これがモテる秘訣だったのだ。これに気付くのに随分かかってしまったが…。
要は誘い過ぎなのであった。過度なアピールは、失敗する。
さて、ボートフィッシングで人気のイカメタルゲームについてです。クレイジーオーシャンの鉛スッテ「メタラー」は、「誘い過ぎず、飽きさせず」な絶妙の誘い具合でケンサキイカをゲットしてしまう、超モテモテの鉛スッテなのだ。
エッジが効く!!
鉛スッテは例えばリフト&フォールで止めた時、鉛スッテ自体は浮力を持たないので、ただラインの先にぶら下がるだけになるのが普通だ。ところがメタラーは、ボディ四隅にエッジがあり、面取りされている。この面が海中での潮の流れなどを受けると、超微妙にブル…ブル…とアクションする。
これがケンサキイカにはかなり有効で、ジッとしているだけで、つまりロングステイさせているだけでケンサキイカが乗ってしまうのです。
長く抱かせる秘密がボディに
そしてケンサキイカにモテモテの役者「メタラー」は、自身のボディに、イカに長く抱かせる秘密を潜ませている。メタラーは全カラー「布巻き」となっている。この布巻き仕様は「イカが長く抱いてくれる」という。抱いている時間が長いから、アタリもより分かりやすくなる。
やはり裸で目の前に立たれるより、何か布を巻いている方が抱きたいと思わせるのだろうか…。これ陸上も海中も一緒なのかもしれない。
鉛ながらシルエットは小さめ
タングステン製の鉛スッテも各メーカーから多数出されているが、このメタラーは鉛製。であるのだが、シルエットはかなり小さく感じる。なんでも高圧縮した鉛を使っているとのことで、鉛なのにシルエットも小さめ。お財布にも優しいデキるやつなのだ(サワラとかにタングステン製をやられると泣きそうになりますもんね)。
エントリーアングラーにもゼヒ☆
最後に誤解のないように付け加えておくと、メタラーを使う時は誘ってはダメなのかというと、そうではありません。状況によっては誘い(例えばワンピッチである程度誘うなど)を多めに入れた方がよい時もあり、そんなシチュエーションでも力を発揮してくれます。
ただ、やはりメタラーがほかとは違う「個性」を発揮しているのは、ロングステイでも釣れる、いや釣れちゃうというところではないでしょうか。
クレイジーオーシャンの太田武志さんが話していた言葉が興味深い。「私自身も、イカメタルを得意な釣りだとはまったく思っていません。それでもステイさせているだけで、ある程度釣りになります。イカメタルというとどうも入りにくいと思っているアングラーの皆さんもおられるかと思いますが、このメタラーは今期こそエントリーしたいという皆さんにも使いやすいと思いますよ」
そんな、誘い過ぎずにモテモテのメタラーをより楽しく使える、これまた個性的なロッドがあるのですが、また近いうちに書いてみたいと思います。