ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

【コンセプトは進化した個性】天龍の本格派シーバスロッド「スワット」

  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

テンリュウのショア用シーバスロッド、「SWAT(スワット)」が2020年にモデルチェンジして登場します!

ヒラスズキ用の2機種を新たに追加し、6機種のロッドが発表されました。

2012年以降3回目となるモデルチェンジ、今回はその詳細についてご紹介していきます!

コンセプトは進化した個性

出典:テンリュウ

現代のシーバスゲームは年々フィールドや環境、パーターンなど様々な要素が変化していきます。

昨年は通じたベイトパターンが今年は変化しているなど、フィールドの変化に対応できる汎用性の追求が今回のモデルチェンジのコンセプトになります!

ロッドブランドだからこそできるロッドのしなりと感度の共存!

一般的にロッドのしなりと感度、それは両極端にあるものと考えられがちです。

ロッドが硬いと感度が高くなり、しなりを活かして魚を食い込ませて獲る、それぞれ感度としなりを基準にしてタックルをセッティングするというのが通例でしたが、今回のスワットはその「感度」と「しなり」を共存させた仕上がりになっています。

出典:テンリュウ

従来のスワットで言えば、「曲げて獲る」ロッドが主体ですが、今回新たに加えられたカーボンナノチューブテクノロジーを採用したことで、そこに感度とキャストしたときの抜け感・飛距離要素も追加されるようになりました。

新テクノロジー、C・N・T(カーボンナノチューブ)とは?

今回加えられた、新たなテクノロジー「C.N.T(カーボンナノチューブ)」とは、ロッドの主成分であるカーボン繊維に含まれる樹脂にカーボンナノチューブ粒子を絡ませることで繊維の剥離を防ぐ技術になっています。

これにより粘りと強度をが格段に向上します。ちなみに重量などは変わらないため、そのままの感覚でロッドに粘りが生まれるようになります!

しっかり曲げて獲り切る力と感度・キャストフィールを持ち合わせたロッドに仕上がっています!

デザイン性と各部の緻密なバランス設計

もちろん、C.N.T(カーボンナノチューブ)が加わっただけではありません。

各ロッドパーツを一新し、ロッド全体のバランスを緻密に設計することで「感度」と「しなり」が活きるポイントにもなっています!

絹織物の最高峰『西陣織』を採用したデザイン性

出典:テンリュウ

もちろんデザインもより洗練されたモデルに仕上がっています!

フォアグリップとリールシート部には日本を代表する絹織物の最高峰『西陣織』を採用。

グリップの刻印は高級感を引き立たせています。

テンリュウ×西陣織の詳細はこちら

キャストフィールを向上させたガイド部分

出典:テンリュウ

ガイドパーツにはチタンフレーム、SiC-SリングのKガイドを採用。

フットの高さを調整しながらキャスト時のラインがスムースに抜けるようバランスを追求されています!

各ロッドのスペック

ベイエリア・ラン&ガンモデルを想定したSW842S-LML (Tidal Walker)
LENGTH
( m [ft])
PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
2.54[8’4″] 2 R 131 MAX 30 MAX 16 MAX 1.2 1.7 130 97/3

 

港湾部・中規模河川・運河など、機動性とアキュラシーキャストを要求されるフィールドに合わせたモデル。ベリーからバットを強化したことで、近・中距離でのピンスポットへのキャスト性能が向上。

ベイエリアで多用するプラグ類に、幅広く対応する汎用性も魅力。限られた装備でラン&ガンしていき、テンポよくストラクチャーをタイトに攻めて行くアクティブなアングラーに向けた機種です。

出典:テンリュウ

繊細さとパワーを兼ね備えたモデル SW922S-M (Overambitious)
LENGTH
( m [ft])
 PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
2.79[9’2″] 2 F 143 MAX 45 MAX 20 MAX 1.5 1.8 170 96/4

干満差が強い港湾部や潮流がキツイ河川など、繊細さとパワーを要求されるゲームが得意なモデル。ブランク全体にシャープな張りと芯が残るパワーを持たせ、軽量プラグであっても繊細な操作と激流下でも強引なファイトを可能にしました。ミノープラグやバイブレーション系プラグ全般から、スピンテールやメタルジグ、ボリュームがあるビッグプラグにも対応します。

出典:テンリュウ

ベイエリア遠投を想定したモデルSW932S-LML (Tidal Walker)
LENGTH
( m [ft])
 PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
2.82[9’3″] 2 RF 144 MAX 35 MAX 16 MAX 1.2 1.5 140 96/4

港湾部や中規模河川での扱いに長けたTidal Walkerに、遠投性能を求め全長をロングレングス化。ベイエリアで必要なプラグ類を幅広く対応する汎用性とピンスポットを打ち抜くアキュラシー性能はそのままに、手が届きにくかった手付かずのスポットを射程圏内に納めます。プレッシャーの高いシビアなフィールドで、攻めの一手となるモデルに仕上げました。

出典:テンリュウ

遠投&大物ハントを想定したモデルSW972S-ML (Distance)
LENGTH
( m [ft])
PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
2.92[9’7″] 2 RF 150 MAX 40 MAX 16 MAX 1.5 395 171 96/4

都市近郊の中・大規模河川や、サーフ、干潟などで求められる飛距離と汎用性を高めたモデル。数々の大物と対峙し鍛え上げたブランクは、ターゲットサイズに応じて曲がるしなやかなアクションとし、負荷を分散しファイト時にフックアウトのリスクを軽減。ブレを抑え強化されたバットと、新たに設定したガイドバランスにより更なる遠投性能を実現。

出典:テンリュウ

平磯ヒラスズキ対応モデルSW1163S-M (Variable Master)
LENGTH
( m [ft])
PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
3.51[11’6″] 3 RF 121 MAX 50 MAX 25 MAX 2.0 1.9 225 97/3

足場が低く、遠浅の磯場でのヒラスズキをメーンターゲットに仕上げたモデル。狭いスリットをタイトに打ち込めるキャスト性能と、瀬を超えてのファイト時に一時的に魚を留められるしなやかなアクションが魅力。遠投力を必要とするサーフや、ゴロタやテトラが多いエリアでのゲームにも活躍します。

出典:テンリュウ

荒磯ヒラスズキ対応モデルSW1253S-MMH (Variable Master)
LENGTH
( m [ft])
PCS. ACTION CLOSED LENGTH
(cm)
LURE WT
(g)
LINE
(lb)
PE
(号)
TIP DIA
(mm)
ROD WT
(g)
CARBON /GLASS
(%)
3.78[12’5″] 3 RF 131 MAX 55 MAX 30 MAX 2.0 2.1 266 99/1

足場に制限があり、波風が強いフィールドで活躍するロングモデル。張りと粘りの要素をバランス良く分配し、キャスト時はシャープな振り抜き感と高いアキュラシー性能を実現。ヒット時にはエラ洗いや突っ込みに対し、ティップからベリーが追従しバラシを軽減するアクションに仕上げました。

出典:テンリュウ

玄人好みといわれるテンリュウのロッドですが、ロッドブランドだからこそできる技術の組み合わせはさすがの一言!

8年ぶりのモデルチェンジ、「進化した個性」というコンセプトに納得する仕上がりなっています!

ぜひ、シーバスゲームでもうワン楽上の楽しみを知りたい方は使ってみてはいかがでしょう?

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。