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今江克隆のルアーニュースクラブR 第997回「高弾性の対極!曲がるロッドこそ、匠の技術」の巻

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR

さて今週も引き続き、引きこもり週間継続中&先週の「高弾性の復権」記事の反響が高いので、その続編として、高弾性ロッドの対極に位置する「曲がるロッドこそ、匠の技術」について解説しよう。

曲がるロッドの技術

「曲がって粘るロッド」、「しなやかで強靭なロッド」、一度は聞いたことのある耳障りのよいロッド宣伝の決まり文句だが、実は先週解説した高弾性ロッドよりも、はるかに高い製造技術と品質管理が要求されるのは「硬いロッド」ではなく「柔らかいロッド」なのである。

超高弾性の元祖「テムジン」の対極として初めてセミスパインレスに挑戦した「クロスファイア」シリーズ。 未だに根強いファンが多いシリーズだが「しなやかなロッド」を作るのは、硬いロッドより技術的にはるかに難しい…

ところが一般的には「柔らかいロッド」の方が、はるかに作りやすく、はるかに安価で販売できるのもまた事実だ。

要は製造過程で必ず起こる「ある問題」にさえ目をつぶれば、柔らかいロッドはいとも簡単に作れると言うことである。事実、マーケットに出ている「柔らかい竿」のほぼ9割以上がこの問題を「避けられないもの」として今も目をつぶっている。

全商品が問題を抱えていれば、それが竿の不可避な常識になるため、釣り業界内部でそのことを公に口外することは、長らくタブーとされていた。

なぜなら、その不可避的問題を改善するには破格のコストと技術力が要求されるため、売価5〜6万円以下ではとても実現が不可能なこと、もし実現できてもその差を明確に体現できるほど一般バスアングラーの知識と技術が今ほど成熟していなかったことがあるだろう。

「柔らかいロッド」、「曲がるロッド」の技術的問題とは? 次ページで紹介

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