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レッドヘッドはなぜ釣れる?

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ルアーで必ずあるカラー、「レッドヘッド」。シーバスなどによく「釣れるカラー」として知られているかと思います。

そこで質問です。なぜこのカラーが釣れるのかお分かりですか?

今回はそのレッドヘッドカラーがなぜ釣れるのか、についてお話していきます。

レッドヘッドカラーのルーツ、それは100年以上昔

出典:ラパラ

このレッドヘッドカラーの原点は今から100年以上前。バスルアーの元祖となったものはレッドヘッドで始まったとさえ言われています。

ヨーロッパのフィンランドで誕生したラパラやアメリカのへドンがこのレッドヘッドを採用していたとされていました。

ちなみにラパラは北欧だったため、ターゲットがパイクフィッシュやブラウントラウトが中心で、日本に入ってきたときはそれらが日本に生息していないことからシーバス用のルアーとして入ってきたことが由来とされています。

レッドヘッドカラーが釣れる理由

様々なカラーがルアーにはありますが、なぜレッドヘッドは多くのルアーに採用されているのか…

レッド・ホワイトこの二色のカラーが釣れるのでしょうか?

2001年に鹿児島大学「異なる背景色におけるスズキのルアー色の選択」という研究がおこなれており、その内容は魚の摂餌行動に及ぼす背景色の影響をみることを目的とした水槽行動実験となっています。

簡単に説明すると、シーバスがエサをとるときに、水槽の背景(白、赤、 緑、青)4種類の色の中で5種類(白、赤、緑、青、透明)のカラーのルアーを入れてどの色が反応が高かったかを調べたものです。

背景が赤と青のときはのカラーのルアーの反応が高く、の背景のときはが高い結果となったそうです。さらにシーバスの反応は背景色に対し、より明確な色彩を持つカラーに反応することが分かっています。

つまり、色のメリハリがはっきりしていると反応しやすいということですね。

赤と白子の組み合わせのバランスが釣れる理由だった!

シーバスには色が目立つものが利くということは分かった、ならなぜ赤と白?と思う方も多いでしょう。

ここで大事になってくるのが、赤と白の組み合わせです。

赤の色は吸収色といわれており、背景に溶け込みやすく光が当たらないとその色を発色しないとされています。

ざっくりと例えるなら太陽の光で海が赤ではなく青に見える原理と思ってください。溶け込みやすい赤と目立つ白の組み合わせこのバランスが釣れる理由といわれています。

またシーバスの場合、夜釣りをすることも多いかと思います。これにより光がない夜の海でルアーを見た場合、赤の色は見えず、白のカラーがぼんやりと見えるようになり、小さい獲物で捕食に移りやすいためともいわれています。

信じるか信じないかはあなた次第!

ここまでレッドヘッドの釣れる理由や歴史などご紹介してきました。

筆者の個人的な見解ですが、レッドヘッドは長い歴史を持ち、ルアーといわれたら真っ先に思い浮かぶほど馴染みのあるカラーとすでに私たちアングラーの脳には刷り込まれているかと思います。

つまり、もう本能的にこのレッドヘッドは釣れるカラーと思い込んでいるということです。釣れると思い込んでるルアーと、釣れるか分からないルアー、キャストしていてどちらが丁寧にかつ、何回も多く、長い時間投げていられると思いますか?

この意識の差が釣果を分けているのではないかと勝手に思っています。

大事なのは釣れると信じてルアーをキャストすること。次回の釣行のときにちょっと意識してみてはいかがですか?