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【点の釣りではなくサーチ感覚】ロケでキーとなった“フリップ攻め”大解説/オカショーWALK vol.2

寄稿:岡田 翔生
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夏のバス釣り入門

皆さんこんにちは! O.S.Pの“岡田 翔生”です。

さて、前回触れませんでしたが、「オカショーWALK vol.2」ロケの中でキーとなった釣り方がもう1つあります。それが“フリップ”。特に、テキサスリグを用いたカバー攻略です。私の最も得意とするスタイルでもあり、実践し続けるなかで、全く威力の衰えない釣法でもあるのが、このフリップの釣りなのです。

岡田 翔生(SHOKI OKADA) プロフィール

O.S.P勤務の若手オカッパリアングラー。オカショーという愛称で親しまれ、並木敏成のアシスタントを日々務めながら、毎週末フィールドに出てバスフィッシングを楽しんでいる。地元である千葉県の印旛新川、高滝湖のようなマッディシャローでのオカッパリスタイルを得意とする。

テンポの良いサーチ的に使える「フリップ攻め」

皆さんが言われる“カバー撃ち”とは少し違い、点の釣りではなく「ここからここまでのアシ原」や、「連続してブッシュの続くこの区間」といった線を探るという、感覚的にいえばスピナーベイトやクランクベイトでサーチする感覚に近い釣りです。

今回も、自分の中で決めた「この区間!」という中を、フリップしていくことで、バスを次々とキャッチすることに成功。時間の関係で、途中で止めにしましたが、あのまま続けていても、何尾か追加できたことでしょう。

使用するワームは?

そんなフリップで使用するテキサスリグに合わせる主なワームが「ドライブクロー」(3in)、「ドライブビーバー」(3.5in)の2択。

現状、ほぼ90%をこの2つでローテしています。

O.S.P公式「ドライブクロー」詳細ページはこちら

O.S.P公式「ドライブビーバー」詳細ページはこちら

同じテキサスリグにセットした時、真っすぐ落ちるのが「ドライブクロー」(3in)。

スライドしながら落ちるのが「ドライブビーバー」(3.5in)(3inはスライドしません)。 フリップはタフな時に有効な釣り方ではありますが、さらにタフなとき、確実に食わせにかかる時は「ドライブクロー」(3in)。真夏~秋~真冬までがメインです。

また、一度のフォールで広範囲を攻めたい時、水が比較的クリアな時、4~7月のフォールに良く追うと感じる時期に多用するのが「ドライブビーバー」(3.5in)。ワームを少し反らせてセットし、よりダイナミックなスライドフォールを狙うこともします。

テキサスリグのセッティング

続いてテキサスリグの基本セッティングについて。

シンカーは3.5g、4g、5g、6g、7g、8g、8.8g、10gを使い分けます。カバーとの接触感、手返しの良さ、バスの浮き具合を感覚で判断します。今回の霞ヶ浦水系で使ったのは4g。水面下はプアで、とにかく浅いので、20Lbフロロで扱う中では最軽量の4g。

自分的には4g、6g、8gが登場頻度多めです。

必須!シンカーストッパー

シンカーストッパーは必ず使用。

カバーにいれ込むので、ワームとの一体感がキモになります。「コンボストッパー」(M)【リューギ】を2個装着が自分の結論。使っている時にはズレないが、バスが掛かるとストッパーがズレてくれる、それくらいの締めつけ感がMサイズ2個つけなのです。

仮にバスがカバーに宙づりになっても、シンカーがズレて可動域が生まれるとバラしにくくなります。スイムベイトの“ラインスルーシステム”にも通ずる仕組みですね!

状況に応じてラインの太さも使い分ける

ラインは、フロロカーボンラインの18Lbか20Lb。

もしくはナイロンラインの30Lb。カバーの薄い11月~5月くらいまでは、ほとんどフロロカーボンライン18Lb、夏の葦原をウエッピングする時はフロロカーボンライン20Lb。さらに水没しているヤナギなど、枝の細かいウッドカバー、コンクリート護岸越しのアプローチになるとナイロンライン30Lbです。

全体的に太めなのは、キャッチ率が上がることと、カバーへの巻きつきが減り、手返しが良くなるため。フォール中のバイトを感知しやすくなることなどなど…太糸でのメリットの方が際立つのがテキサスリグなのです。

オススメのフック

フックですが、これを使えばOK! というのはありません。

その時に応じたベストフックがあると思っています。「FPPストレート」【ハヤブサ】、「オフセットシャンク ラウンドベンド ワームフック」【がまかつ】、「パワーステージ」【ハヤブサ】を使い分けています。

ハヤブサ公式「FPPストレート」詳細ページはこちら
ハヤブサ公式「パワーステージ」詳細ページはこちら

オフセットシャンク ラウンドベンド ワームフック【がまかつ】

ワーム別推奨サイズ

ドライブクロー」(3in)には「FPPストレート」(#2/0)、「オフセットシャンク ラウンドベンド ワームフック」は(#1/0)、「パワーステージ」は(#2/0)。

ドライブビーバー」(3.5in)には「FPPストレート」(#2/0)もしくは(#3/0)、「オフセットシャンク ラウンドベンド ワームフック」は(#2/0)、「パワーステージ」は(#2/0)もしくは(#3/0)といった具合です。

カバーが薄い、シンカーが軽いなど、ワームに負荷が少ない使用で、カナリ距離感が近い時はストレートフック。重いシンカーでハードに撃つ、距離感が遠い、ラインに角度が付いた状態でのフッキングが予想される時にはオフセットフックです。

紹介した順番のまま、フッキングパワーが必要とされるフックの順になっています。

近距離→「FPPストレート」、「オフセットシャンク ラウンドベンド ワームフック」(万能で中間的など真ん中フック)「パワーステージ」←遠距離…です!

ぜひご参考に。

フリップの鉄則

この釣りで大切なのは、“全ての動作を完璧にこなす”こと。

カバーに快適に送り込み続け、一瞬のバイトを確実にフックアップさせる、ヘビーカバーからバスをバラさず取り込み、はじめてこの釣りの有効性が見えてきます!

バスの目の前へソフトに着水させる

イメージは、バスの顔周辺に“チャポッ”と着水させること。

さらにその瞬間のファーストフォールで、リアクションバイトに持ちこむイメージ。 アプローチ→着水直後のファーストフォールで勝負が決まる釣りといっても過言ではありません! 比較的水のキレイなカバーの内部に見えたバスを、いつもの容量でテキサスリグを投じると、なんとサイトでもパクッと食ってしまうシーンを見た経験から、やはり着水音とはじめのフォールを如何に違和感なく演出するかがキーなのだと確信。

また、よっぽどヘビーカバーで食わさない限り、バイトも一瞬パクッとするだけな場合も多く、こちらから積極的に掛けていく意識も肝心です。 そのために、フックの結び方はほぼ“内掛け結び”で統一。この方が、フッキング時に針先が上向きに立つ確率が高く、安定した掛け感になります。

と、ここまで長くなってしまいましたが…。

動画内でお伝えしきれない、細かなセッティング、作法をお伝えしました。 実際どう操ってキャッチするのか? そこは動画をご覧いただければ一目瞭然!

ぜひ、本編と照らし合わせて、ご覧になってみてください。

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。
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