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新しく追加された機種はどんな特徴? テンリュウのオフショアキャスティングロッド「Spike(スパイク)」

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ロッドメーカーTENRYUのオフショアキャスティングロッドとして人気のSpike(スパイク)

スパイクは近海オフショアゲームを軸にしたラインナップで、誰もが扱いやすい上でハイクオリティなフィーリングをアングラーが感じられるよう仕上げたシリーズ。

飛距離はもちろんのこと、魚を掛けてからの粘り腰、操作感、いずれをも担保しつつ万人にとってそうであることも同時に目指して、あえて尖りすぎることのない味付けにしたキャスティングロッドだ。

初代スパイクの登場は2003年。現行モデルは3代目にあたるが、そんなスパイクに2025年2つの追加機種が登場。

新たに追加となったのが「SK842S-MLM」と「SK822S-X」の2モデル。前者は遠投テクニカルモデルといってよいだろう。後者はこれまでになかった、近海オールラウンダーでありながらPE10号対応というこれまでになかったスペック。

それぞれの個性を掘り下げていこう。

ライト感とロングディスタンス スパイク SK842S-MLM

まずはSK842S-MLM。MAXウエイトは80g。特に30~60g程度のルアーをオーバーヘッドキャストでも気持ちよくフルキャストできるナンバーだ。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
SK842S-MLM S 2.54[8’4″] 2* RF 188 MAX80 MAX4 7/45° 495 2.3 302 93/7 ¥51,500

その意味では、既存モデルSK722S-ML (Bonito)などは比較的近しいモデルといえるだろう。しかしながら、ナンバーからも分かる通りレングスが異なる。 SK842S-MLMは8フィート4インチ。ちなみに84レングスはシリーズの中でも最長。

狙ったのは飛距離。展示会などでTENRYUスタッフさんたちに聞いた話だと、具体的に開発のきっかけとなったのはカツオゲームだったそうだ。

ソナー反応に合わせ、瞬時に群れをシューティングする際、どうしても既存モデルでは飛距離が不足する場面もあったのだという。

確実に射程圏に入れられる飛距離、それも精度を持って振り抜けるクオリティに。それを実現したのがSK842S-MLM。

またティップセクションにかけてのMLとバットにかけてのM、MLMという設定は操作性と魚を掛けてからのパワーを兼備するモデル。一度スイッチが入ると船上ではバタバタと複数ヒットとなる場合もある。スッと追従しながらもバット付近で溜められるパワーはファイトでのアドバンテージのみならず、タモ取りのアシストを待たなければいけない時にも役立つそうだ。船ベリに入り込むような場合でもレングスを活かして対応しやすい。

カツオをはじめシイラやサワラ、ワラサなどにも飛ばして誘って掛けて楽しいモデルだ。他の機種と異なり、SK842S-MLMにはライト仕様のLKWガイドが搭載されているのも操作性を重視したためだ。

ヒラマサ・ツナ系に! スパイク SK822S-X

方やSK822S-Xは、近海オールラウンド&ストロングモデルという立ち位置。冒頭にも触れた通り、PE10号対応モデルであり軸となるのはヒラマサ。特に20kgを超えてくる大型でなおかつシャロー帯といった場合にも全く問題ないパワーを持たせている。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
NE SK822S-X S 2.49[8’2″] 2* RF 178 MAX200 MAX10 16/60° 495 2.9 389 92/8 ¥61,000

ルアーウエイトはMAX200g。ただ、レギュラーファストとしていてクセがなく、快適なところでいえば60・80gといったところから180gほどまでと幅広い設定にしているそうだ。

スパイクのモアストロングシリーズとしてスパイクXPGが挙げられるが、スパイクXPGにも10号対応モデルがある。ただし、スパイクXPGはよりパワーに重きを置いたモデル。一方 スパイクSK822S-Xは比較すれば軽く、シャープな操作感を重視しているという。

そのためにテーパーをレギュラーファストとし、思った以上に使用ルアーの守備範囲が広いロッドとなっているという。とはいえ50kgクラスのマグロ類やGTにも対応する、最大ドラグ16kgというストロングモデルであることも間違いない。

出典:YouTube「TENRYU CO.,LTD」

ますます広がる…

バット部にはC・N・T(カーボンナノチューブ)素材をコンポジット。西陣織仕様のカーボンパイプなどTENRYU仕様ももちろん!

高い復元力でのキャストフィールと掛ければ分かるトルクある粘り強さは、らしさを感じさせるはずだ。

スパイクとしては、これにて全10機種に。ますます広がるSpikeワールド、ぜひぜひチェックしてみてください。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
ルアーウェイト
(g)
ライン
(PE/号)
最大ドラグ
(kg)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
SK672S-LML S 2.00[6’7″] 2* R 148 MAX60 MAX2.5 5/45° 390 2.2 186 95/5 ¥42,500
SK722S-ML S 2.19[7’2″] 2* R 167 MAX80 MAX3 6/45° 390 2.5 207 95/5 ¥45,000
SK732S-MH S 2.21[7’3″] 2* R 162 MAX100 MAX5 10/45° 430 2.6 295 87/13 ¥50,500
SK742S-MHH S 2.24[7’4″] 2* R 157 MAX120 MAX6 12/45° 435 2.2 345 88/12 ¥57,500
SK772S-M S 2.31[7’7″] 2* R 169 MAX90 MAX4 7/45° 465 2.7 291 88/12 ¥50,000
SK802S-MHH S 2.44[8’0″] 2* R 171 MAX120 MAX6 12/45° 495 2.3 370 88/12 ¥58,500
SK822S-MH S 2.49[8’2″] 2* R 184 MAX100 MAX5 10/45° 490 2.1 325 87/13 ¥57,500
SK822S-H S 2.49[8’2″] 2* RF 178 MAX150 MAX8 15/45° 495 2.6 362 95/5 ¥59,500
SK822S-X S 2.49[8’2″] 2* RF 178 MAX200 MAX10 16/60° 495 2.9 389 92/8 ¥61,000
SK842S-MLM S 2.54[8’4″] 2* RF 188 MAX80 MAX4 7/45° 495 2.3 302 93/7 ¥51,500

テンリュウ公式「スパイク」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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