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【イカメタル&オモリグ】TENRYU・ブリゲイドトバリの個性溢れる6機種

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TENRYU ブリゲイドトバリ

夜の海に、静かに潜むアタリを捉える陽が沈み、夜の帳(とばり)が降りる頃。

そこから始まるのは、目に見えない「気配」を探る駆け引きの時間。そんな繊細かつ熱狂的なイカメタルゲームを存分に楽しむための、TENRYUの専用ロッドが「ブリゲイドトバリ」だ。

ブリゲイドトバリは2025年に新機種が追加され、シリーズ全6機種となった。

2025追加3機種はこちら

独自の「マグナフレックス製法」にはグラスフレックスやカーボンフレックスといった素材を巧みに使い分け、手元に伝わる微細な変化も逃さず捉える。

マグナフレックス製法による自在なブランクス

マグナフレックス製法をごく簡単におさらいすると、異なる素材や弾性違いの同素材をシームレスにブランクスに仕上げることができる技術。

マグナフレックス製法には、カーボンフレックスとグラスフレックスの2種があり、前者は弾性が異なるカーボンをセクションごとにつなげるため、一例を挙げるとティップはカーボンソリッド、そこから低弾性から高弾性へとカーボン素材をつなぐことができたり(カーボンフレックス)、ティップをグラス素材としそこからカーボンチューブラーへとつなげる(グラスフレックス)ことも可能。

これを、機種ごとに意図したアプローチに最適化したブランクスを作成でき、なおかつ繋ぎ目に負担もかかることがないため実にスムーズな曲がりが魅力となっている。

2025年の追加機種が、それまでのシリーズと異なり「掛け」に特化したモデルであることも、その自在なブランクス設計を表しているといえるだろう。

目で見る「目感度」、手に伝わる「手感度」。この両軸が、夜の闇に溶け込むようなアタリを浮かび上がらせてくれる。そして、先にも伝えた通り、機種ごとの役割が明確ゆえ、軽量なスッテから重めのオモリグまで自在に操れる懐の深さがある。

各モデルの個性

「乗せ」か、「掛け」か…。

状況に応じたゲーム展開を選べるラインナップの幅広さもまた、ブリゲイドトバリの真骨頂だ。上記で解説した通り、穂先形式の組み合わせを用途ごとに設定しているブリゲイドトバリ。

MF/CS=マグナフレックス/カーボンソリッド
MF/CT=マグナフレックス/カーボンチューブラ
MF/GT=マグナフレックス/グラスチューブラ

これがスペック表の「穂先形式」が意味するところだ。

品名 タイプ 全長
( m [ft])
継数
(本)
調子 仕舞寸法
(cm)
穂先形式 スッテサイズ
(号/g)
錘負荷
(号/g)
ライン
(PE/号)
リアグリップ
(mm)
先径
(mm)
自重
(g)
使用繊維 カーボン/グラス
(%)
本体価格
2025 BT5103B-MLS B 1.78[5’10”] 3* EXF 69 MF/CS 8-30号(30-120g) 10-35号(40-135g) 0.4-1.0 380 0.7 88 98/2 ¥45,000
BT682B-L B 2.03[6’8″] 2 RS 105 MF/GT 5-25号(20-100g) 8-30号(30-120g) 0.4-1.0 380 1.2 87 95/5 ¥42,000
BT682B-M B 2.03[6’8″] 2 F 105 MF/CT 8-35号(30-135g) 15-40号(60-150g) 0.4-1.0 380 1.2 88 96/4 ¥43,000
2025 BT662B-MHS B 1.98[6’6″] 2 EXF 102 MF/CS 15-40号(60-150g) 20-50号(80-190g) 0.4-1.2 380 1.0 100 95/5 ¥45,000
BT642S-M S 1.93[6’4″] 2 F 100 MF/CT 8-35号(30-135g) 15-40号(60-150g) 0.4-1.0 425 1.3 89 96/4 ¥42,000
2025 BT6102S-MHS S 2.08[6’10”] 2 EXF 107.5 MF/CS 15-40号(60-150g) 20-50号(80-190g) 0.4-1.2 425 1.0 98 94/6 ¥44,500

◆BT5103B-MLS(2025NEW)

ショートベイトで掛けに特化。浅場~中深場まで万能対応。「短くても芯がある」──そんなロッドを探していた人に、このモデルは刺さるはず。

・繊細なカーボンソリッド×低弾性チューブラ×強靭なバットの異素材融合
・8〜30号スッテ&35号オモリグに対応
・水深5〜80m、軽快な展開で手返し重視の釣りに◎

◆BT682B-L

“乗せ”重視のステイで魅せる一投。波に揺られてもブレない「誘いの間」を作れる、安定感が頼もしい一本。

・グラスフレックスのしなやかさが、曖昧なアタリを明確に
・5〜25号スッテ&30号オモリグまで対応
・水深3〜60m、ロングステイが効く日にはこれ一択

◆BT682B-M

積極的に攻める“掛け”スタイル派に。テンポよく釣りたい人、誘って掛けたい人にはドンピシャな仕様。

・カーボンフレックスによる高い操作性
・8〜35号スッテ&40号以内のオモリグに対応
・水深10〜100m、深場でも主導権を握れるパワー感

◆BT662B-MHS(2025NEW)

急流・深場で真価を発揮する、掛け特化のベイトモデル。潮が速くても、アタリがぼやけない。これは強力な武器になる。

・カーボンソリッド×低弾性チューブラ融合のティップ
・15〜40号スッテ&50号オモリグに対応
・水深10〜100m、大剣狙いに強い設計

◆BT642S-M

ちょい投げもできる、掛け重視スピニングモデル。足場が限られる場面や、レンジを細かく探りたい時の相棒。

・カーボンフレックス×操作性の高い調子
・8〜35号スッテ&40号オモリグに対応
・キャスト性と脇抱えしやすいグリップ設計

◆BT6102S-MHS(2025NEW)

深場&急流対応スピニング。大剣にも対応するスペシャリスト。アタリの少ない時間帯でも、差を出せると感じる一本。

・繊細なティップが深場の違和感を可視化
・15〜40号スッテ&50号オモリグに対応
・キャスト後のテンションフォールでも抜群の感度

また、軽快さと粘りを両立するC・N・Tのコンポジットは、アングラーの動きにシンクロ。繊細な操作、突然のバイトにも応えてくれる。

ガイド構成はティップ部を軽量なチタンフレーム×SiCリングとし、バット部は耐久性重視のステンレスフレーム×SiCリングとしている。

またグリップに関してはベイトPMTSを採用し持ち替えスムーズなトリガー形状。スピニングはDPSシートに。西陣織仕様カーボンパイプが美しさと個性を両立。


「アタリが出ない夜だった」。そんな言い訳は、もう要らない。イカメタルの奥深さと面白さを、誰よりも深く味わいたい。そう思ったときが、ブリゲイドトバリを手に取るタイミングだ。

あなたの次の一パイは、きっとこのロッドが連れてきてくれるはずだ。

テンリュウ公式「ブリゲイドトバリ」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。
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