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【自宅でできる】スピナーベイトのヘルスチェック!Part.2

寄稿:津輕 辰彦
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前回、こんな時だからこそ確認して頂きたい「ルアーのヘルスチェック」ということで、普段お使いのスピナーベイトのチェックすべき項目をお伝えしました。

今週も引き続き、チェックすべき項目をお伝えしていきたいと思います。

■チェック項目①&②は以下の記事にて

【こんな時だからこそ】自宅でできる「スピナーベイトのヘルスチェック」

チェック③スイベル

地味なパーツですが、スピナーベイトのアクションを司る重要な役割を果たしているのがワイヤーとブレードを繋いでいるスイベルです。

ほとんどのスピナーベイトがベアリング入りのスイベルを採用していますが、スイベルの回転もチェックしてみましょう。

スイベルの動作確認は、このような状態からブレードを指で弾きます

ブレードの回転が急に止まったりした場合はスイベルを交換しましょう

ブレード同様ミスキャスト時にぶつけたり、経年劣化で錆びついてしまったりして、スイベルが軽い力で回らなくなっている場合があります。指でブレードを軽く弾いてみて、ブレードがスムーズに回転するかどうかを確認しましょう。

チェック④ワイヤーとヘッド

スピナーベイトは消耗品です。なぜならば構成パーツが金属疲労を起こしやすい細いワイヤーだからです。

使っているうちにワイヤーが変形してしまうことは避けられないので、新品を参考に開き具合などを調整してみてください。

その他、私がスピナーベイトの寿命を判断する指標としているのが、ワイヤーとヘッド部の付け根の劣化です。

スピナーベイトの支点・力点・作用点を考えると、ワイヤーとヘッド部の付け根に最も負担がかかります(ワイヤー形状によりますが、たいてのスピナーベイトが当てはまると思います)。

ワイヤーが折れる場合はアイのアッパーアームの付け根ですが、もともと大きく曲がっている部分なので、ここをみて金属疲労の進度を判断するのはなかなか難しいです。

そこで私はワイヤーとヘッド部の付け根を確認しています。

ヘッドの付け根がくたびれてきたら要注意です

多くのスピナーベイトでは、ヘッドの塗料がわずかにワイヤーにも付着していますが、この塗料がひび割れてガビガビになっていたらそろそろ危ない、というのが私の判断基準になります。

この部分の塗料が割れてくるということは、何度もワイヤーが整形しなおされていることを意味するため、他の部位にも負担がかかっていることを暗示してくれるのです。

チェック⑤スカート

最後にスカートのチェックですが、私は劣化を理由にスカートを新しくすることはほとんどありません。

理由は、スカートが劣化する前にブレードやワイヤーなどの他のパーツの劣化の方が遥かに早いからです。

もちろんより水に馴染ませたりするためにスカートの色を変えたり、マジックなどで着色したりすることはありますが、メンテンスという意味ではあまり気にしていません。

というわけで、「スピナーベイトのヘルスチェック」についてお伝えしてきました。

このようにチェックしたスピナーベイトが、また皆様の平穏なフィッシングライフで活躍することを心から願っております。

■津輕辰彦ブログ「スピナーベイト」関連記事
https://garutsu.pro/archives/1827
https://garutsu.pro/archives/2344
https://garutsu.pro/archives/1398

津輕 辰彦(Tatsuhiko Tsugaru) プロフィール

津輕辰彦(つがるたつひこ)…1986年生まれ。プライベートでもハードベイトしか投げないハードベイター。特にスピナーベイトを得意とし、H-1グランプリではマスターズカップを2勝している。通称ガルツー。スポンサー:ノリーズ、アザーセルフ、ハヤブサ、フィッシングガレージブラック