家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」第10回 2日目はシンガポールでボートアジング
終了間際に今までにないようなアタリが!
最初に使っていたグリッターヘッドのカラーをアカキンに変えてワームもキメラの しろ を付けて気合を込めてボトムに落としました。
流しながら釣るのでボトムを小突くような感じでアタリを待ちます。
なぜか今回は細かいアタリがなく、とうとうベラまで釣れなくなりました。
みんなが半分あきらめムードの中、突然小さなアタリでティップが振れました!
瞬間的に左腕を天に向け突き上げていました!
魚の抵抗が途中で止まり、突然物凄い力で走りだしました!
昨日の小判アジとはまた違う引きで一気にスプールが逆転しました!
根魚を狙っていたので周りはシモリだらけなのでヤバい!
根に擦れたり潜られたりしたら、どうしようもありません。
止まった瞬間にロッドとリールで浮かせようとしたのですがまた一気に走りだしました。
この引きからして日本でいうロックフィッシュとはまた違い、どちらかというと青物に近い感じ。
根に擦れることだけを注意して正体不明の怪物とゆっくりやり取りをすることにしました。
いくら巻いても同じ量のラインが引き出されている感じで全然魚との距離が縮まりません。
仕方がないので少し強引に浮かせようとスプールを押さえながらポンピングして巻いているとだんだん浮いてきました!
ジワっと魚の白っぽい影が浮かんできたのでサガエでも無いし青物でもないなら一体何なのか?
浮いてきたのは見たこともない形をした魚で船長は興奮気味に何か叫んでいるのですが全く言葉がわかりません。
周りのスタッフがキャットフィッシュと言っているのが聞こえたのでキャットフィッシュ=ナマズ?
ナマズが海に?またまた分からなくなってきました。
上がってきたのはシンガポールの高級魚!
浮かせて空気を吸わせたてからも2、3度締め込んだのですが何とかタモ入れに成功!
釣れてきた魚は、髭の生えたナマズの顔をしているのですが、尻尾がナマズのそれとはまるで違いサメのような形。
これがナマズ?!と思わず言ってしまいました!
それくらい僕の知っているナマズとはまるで違ったのですが、船長はやたらと喜んでいます。
何で喜んでいるのかを聞くとこのナマズはとても美味しくて、シンガポールでは超高級魚とのこと。
しかもこんな大きな物は珍しいらしいのです。
見かけでは分からないものです、海のナマズ。
やっぱり知らない所の釣りは面白いですね。
色々な魚との出会いがあって堪りません!
これにてタイムアップになったので港に帰ることにしました。
船長に挨拶をし、帰路に着きました。
今回二日間、目一杯ボートに乗せてもらい色々なシュチュエーションで釣りをさせて頂きました。
赤道直下の海は魅惑的で魅力いっぱいの海。
忘れられないので近いうちにまた行きたいと思っています。