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伊東由樹のメガトレンド最前線「喰わない中層デカバスを釣る方法!」

連載:伊東由樹「メガトレンド最前線!」

伊東由樹(YUKI ITO ) プロフィール

30数年にわたり世界各地のメディアで驚異的釣果を叩きだしてきた伝説のカリスマアングラー。 アーロン・マーティンスをはじめ、数々のトッププロを育て上げ、エドウィン・エヴァース、クリス・ザルディン擁するトーナメントプロチーム「メガバスSTW」の初代監督を務め、3度目のバスマスタークラシック制覇とAOY(アングラーオブザイヤー)獲得に貢献。 米国法人MEGABASS of America Inc.初代CEOを務めた。現アイティオーエンジニアリング・フィッシングアドバンスドテクノロジー最高技術顧問。 ㈶ジャパングッドデザインアワードでは、200作品を超えるアワード受賞作品をプロデュースするフィッシング/スポーツ用品カテゴリー最多受賞デザイナー。 国際的に最も権威と歴史あるIFデザインアワード(ドイツ・ハノーバー)では、日本人初の快挙となる2018-19年連続受賞デザイナーとして、メガバス、アピア、I×I(アイバイアイ)をはじめ、数々のフィッシングブランドの名作を手掛けている。 メガバス㈱グループ創業者。

 

バスはカバーを釣れ。でも、カバーに付いていないバスはどう釣る?

「ストラクチャー」に付くバスの攻略は、およそ1世紀をかけて解明されてきた。どんなアングラーもストラクチャーを探し、カバーを狙い、そこにいるバスを釣る。

しかし、こんなことを言うと夢も教科書もなくなってしまうが、実は多くの時間、バスはカバーにいないことが多いのだ。

特に典型的な日本のリザーバー地形における中層域では、ストラクチャーにコンタクトしていないバスたちが、1日の大半の時間を中層のレイライン下層、或はサーモクラインに沿って回遊するベイトのやや下層ラインをクルーズして過ごす時間が多くなる。

1日の中でフィーディングタイムとなった時にカバーに入り、そこで待機してベイトを狙うフィーダーと化す。そのタイミングでは、もちろんストラクチャーをきっちり攻めて結果を出すことが出来るし、それが普通のバスフィッシングだ。

 

ゆったりと中層を回遊中のバスはなかなか口を使ってくれない…

問題は、ストラクチャーを離れ、次のフィーディングタイムまで、ゆったりと回遊して移動している最中だ。この時のバスは、サイズがデカくなるほどクチを使ってくれないものである。

開発者としても、問題のクルージングフィッシュをどうやって墜とすか?が、デザイニングの見せどころとなる。

ここでいうデザイニングとは、絵を描く能力や造形の能力ではなく、魚の習性を究明するバイオロジストとしての知見と、そうした知見と生態研究の成果をルアーというカタチで表現し、魚を食わせ、反応させるまでのプロセスをいう。

 

リザーバーの何もない中層を泳ぐ個体を振り向かせるルアーとは?

メガバス公式「i-BRAKE (アイ・ブレイク) 」詳細ページはこちら

 

問題のクルージングフィッシュを堕とすルアーとして形にしたのがi-BRAKE。

i-BRAKE(アイ・ブレイク)は、止めることで食わせるルアーだ。通常のスイムベイトは泳ぎ続けて誘う、泳ぐから食わせられるルアーだが、i-BRAKE(アイ・ブレイク)はそれとは真逆のコンセプト。

フィーディングの魚は、活きのいい餌を求めてアクティブとなるが、次の待機場(ストラクチャー)を求めて移動するバスは、フィーディング(捕食)のモードではないから、生き生きとした餌が目の前を通過してもバイトしないことが多い。

かといって遭遇した餌に感心が無いのではなく、いうならば、餌に関心はあるのだが、口をバックリと広げて吸引するほどの、「リキの入った食う動作に、渾身のエネルギーを使わない」、といった低稼働状態にある。

ちなみに、昔、「こうしたバスを人間に例えると、そうめんしか食えない状態だから、4インチのノーシンカーでも使って釣れ」といわれたこともあったが、バスとヒトは違う。もちろんノーシンカーワームでもアプローチ可能だが、魚のサイズが小さくなる。それに、もっと合理的で適切なアプローチがあることが、メガバスによって解明されている。

 

とりあえず見ればわかる。「止める」ことでバイト連発!! i-BRAKEの「ブレイクパワー」は新感覚の釣り。

以前にi-BRAKEを使った実釣動画ロケを行ったのだが、その時の動画がコレ。とにかく一度見てもらえればi-BRAKEのブレイクパワーをお分かりいただけるはず。

出典:YoutubeMagabass Channel

 

i-BRAKEの止めた瞬間に乱発する果敢なバイト!

i-BRAKE(アイ・ブレイク)の使い方は簡単だ。たた、使い方に一種のコツというかキモがある。そのキモとはスイムテールがテロテロとしなりをもってアクションする程度に「ゆっくり」引くこと。

 

ロケは、プロトーナメント戦でも有名な透明度の高いメジャーレイクで撮影を行っているため、追尾してくる魚のシルエットが目視できたわけでが、i-BRAKEをどう操作したのか?というと、追ってきたら(マッディウォーターでは、ある程度リトリーブして、チェイスしてきたと思ったら)止めてやるという作業を行っただけ。

まあ、キモといっても止めるだけ、リールを巻くのを途中でやめるだけというわけだ。

 

この「止めるタイミング」は、アングラーのセンスと直感、経験値がものをいうかもしれないから、それがキモといえるかもしれない。

とにかく止めた瞬間、i-BRAKE(アイ・ブレイク)は、アクションがブレイクして、「食わせのナチュラルリアクション」を誘発する。

 

ボディに装着する胸鰭(むなビレ)が独自のストッピングパワーを生み出し、連結ボディやテールアクションに作用して、バイトのナチュラルリアクションを引き起こす。

それは、「デッドリーベイトとして襲いたくなる姿勢変化」だったり、「水流波動の一瞬の乱れを発する」、「大きく軌道を逸らすことなく、捕食しやすい姿勢変化を引き起こす」など、自然発生的な要因がバイトへの反応行動を引き起こすのである。

使い方は、単純で「巻いて止めるだけ」だが、釣れる原理は、はっきりいって奥深く、動物行動学に基づく原理を解明することで、きわめて慎重にデザインされたものである。

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