今江克隆のルアーニュースクラブR「絶対知っておくべきオフセットフックの基礎知識と次世代コンセプト」 第1304回
低重心化、出シロ
さらにもう一つ、自分がワイドゲイプ系フックに必要としているのが肉厚ファットな高比重系ワームにセットしたときの「低重心化」と「フックポイントの出シロ」の確保である。特にバックスライド系高比重ワームの場合、フックシャンクによる低重心化はバックスライドの距離や姿勢制御に極めて大きな影響を与える。

高比重で厚みのある「スキップドッグ」や「オマタ」では、ゲイプの広さはフッキングに重要なだけでなく、低重心化にも大きな影響がある。フックの重さ、重心位置の違いでバックスライド幅が全然変わってくるので要注意だ。
バックスライドワームはフックの重心とシャンクの重さによってめちゃくちゃ性能に差が出ることを覚えておこう。低重心化できないフックを使うとバックスライド系はたいがい、最後までまっすぐバックスライドせずに少し深いところで大きな螺旋スライドになることがほとんどなのだ。

高比重で厚みのある「スキップドッグ」や「オマタ」では、ゲイプの広さはフッキングに重要なだけでなく、低重心化にも大きな影響がある。フックの重さ、重心位置の違いでバックスライド幅が全然変わってくるので要注意だ。
上記の課題を解決すべくBKKと開発を続けてきたのが「電撃STRIKE」の基本コンセプトである。まだ全貌は公開できないのが申し訳ないが、11月には公開できる予定である。さらにこの「電撃STRIKE」ではアイの溝部分へのラインスタックを防止するエポキシ・シールドアイも採用される。

写真は「電撃STRIKE」ではないが、重要なのはロングスロート奥壁による魚肉押さえとABCのバランスだ。さらにHCS採用で、アイはエポキシコートされラインスタックしない構造になる。
プロップ装着シロ
そして「電撃STRIKE」を設計するうえで副産物的メリットとなったのが、エラストマーワーム対応ゆえに、オフセットフックのクランクシャフト部分へのプロップ装着シロを確保できたことだ。「電撃STRIKE」は、ハードな使用でもワーム素材のズレを防ぐためにクランクアングル&クランクシャフトを鋭角&長めに設定、アイとクランク部分の距離をあえて短くすることでポイントへのパワー伝達ロスを最小限にしている。ここが広いとポイントがより外へ逃げてしまうからだ。

なかなかオフセットフックにプロップは装着できないが、「電撃STRIKE」はエラストマー製ワームならプロップ装着が可能。これもエラストマータイプコンセプトの副産物だった。
その副産物としてクランクシャフトにプロップとワッシャーを装着しても、丈夫なエラストマー素材をクランク部に薄めに通すことで十分な回転シロを確保することができた。さすがにワーム素材ではハードな使用では千切れやすいが、エラストマー素材であれば1週間連続で使って何尾か釣ってもまったく強度に問題はなかった。オフセットフックでもプロップが装着できることで、「ビーストボーン」のネイルリグ(ほぼノーシンカー)でフッキングのミスもなく面白い釣り方も発見することができた。これもエラストマー素材を意識してフックをデザインした思わぬ恩恵の一つだった。

プロップを装着することで、ほぼノーシンカーに近い「ビーストボーン」が表層直下でもなかなか寄ってこない、その巻き感はナイスだった。ペラがよく光るので視認性も上がって操作しやすい。
試しにメチャクチャ硬い「カタクジャラ」でも#3/0を試してみたが、やはりこの貫通力の圧倒的高さは忖度抜きに間違いないと確信できた。
もういまさらフックをプロデュースすることはないだろうと思っていたが、長年のひとかたならぬフックへの造詣と、エラストマー時代の到来、そしてBKKからのリクエストで実現できたことはとてもラッキーだった。 なによりいちばん悩んでいた「ビーストボーン」をオフセットで不安なく使えるようになったメリットは多大だ。

剛毛硬すぎのカタクジャラでもバッチリフッキング。「電撃STRIKE」は深く掛かったうえにスロート最奥部の壁でロックされるので、フックを外すのに一苦労する。
次回はもう一つの“電撃FLASH”も完成しだい、全容公開したいと思います。






















































