ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

「ソルトクランク」を愉しむための4つのキモ

寄稿:榎本 英俊
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

皆様こんにちは。HIDEUPの榎本です。

7月に入りロックフィッシュ、特にキジハタ(アコウ)がハイシーズン真っ只中に突入しています。

海の状況は、テトラや敷石等に生い茂っている昆布やホンダワラ等の海藻類が季節の進行に伴って少し減ったかな?という印象。海藻類が減ってくると…そう、ソルトクランクがもっとやりやすくなってきます。

榎本 英俊(Enomoto Hidetoshi) プロフィール

淡路島出身。 淡路島のため池・海で釣りをしたり、時には琵琶湖でのボートフィッシングを楽しむオールラウンダー。 淡路島のため池をボランティアで清掃活動するなど、マルチに活動する一面も。1986年生まれ。

ソルトクランクのキモ

これまでにもソルトクランクをご紹介してきましたが、今回はソルトクランクを楽しむ上で大事な4つのキモをご紹介します。

①どこを狙う?

ソルトクランクでどこを狙うのか。基本はクランクの潜行深度範囲内であれば、どこでもチャンスはある…と考えてください。

わかりやすいのは目で見てわかる変化。主にテトラやリップラップで、特にテトラは目でみて変化を探しやすい好ポイント。

崩れているところ、積み方が変わっているところ、張り出してる or 凹んでいる等の変化があればチャンスです。丁寧に狙うと確率はグッと上がると思います。

もちろん目で見えない変化もあります。そういった水中の変化も狙いどころ。例えば、規則正しく並んでいるように見えるテトラも水中でどうなっているかは分かりませんよね。なので、クランクベイトで水中の変化を探りながら釣っていくイメージで探ってみてください。同様にリップラップも目に見えている変化があれば積極的に狙い、水中の変化も同じくクランクベイトを通して感じ取ることでイメージしていきます。

この辺りはバスフィッシングのオカッパリに近いイメージなので、やっている人であれば割とすぐに慣れるんじゃないかと思います。

②クランクベイトのこと

前回の記事では、海藻やウィードに強いという「HUクランクシリーズ」の特徴にフォーカスして書かせていただきました。

【いよいよハイシーズン】足元でカンタン!?ソルトクランク×ロックフィッシュ(アコウ)の釣り方

もう少し「HUクランク」について深堀すると、海藻やウィードに強いのは“潜行確度が浅い”という特長があるからなんです。潜っていく角度が浅い、このおかげでにウィードやストラクチャーに強く突っ込まなくなります。

やや極端な話ですが、急な角度で潜っていくクランクベイトはウィードや海藻に刺さり過ぎるんですね。HUクランクは浅い潜行確度と重心移動構造のおかげで、程よいスタック感と刺さり過ぎない=しっかりかわしてくれるクランクベイト。つまり、ソルトクランクにピッタリのクランクなんです。

③ソルトクランクが釣れる理由

ソルトクランクが釣れる理由。もちろん上記の通り、海でも使いやすいクランクを使うからというのもありますが、マッチザベイトという側面もあると思っています。

エリア的なモノもあるかもしれませんが、淡路島でアコウを釣っているとカニや甲殻類を食べている個体が多いように感じます。またベイトフィッシュだとメバルやガシラの幼魚を食べていたり。いずれも丸っこい形状で、クランクベイトのシルエットがマッチしているように思います。

④根掛かりしない?

テトラやリップラップ等でガンガンクランクを引いてくる訳ですから、根掛かりのリスクはもちろんあります。

根掛からせないようにするには、やはり“ライザークランキングテクニック”でクランクベイトを引いてくることがキモとなります。リールで巻いてしまうと、必ずラインが障害物にスタックして根掛かってしまったり、フックが何かを拾ってしまったり、結果として根掛かってしまいます。以上の理由から釣り方は、“ライザークランキング”を推奨します。

タックルについて

タックルはバス用の流用でも構いませんが、7フィートオーバーのロッドであれば、テトラやリップラップをいなすこともできてやりやすいかと思います。

ハイドアップで言えば「MACCA71M+」。

あるいは「MACCA N-SPEC 77MH-5」。

この辺りがオススメです。

またリールはラインスラックを処理する釣りなのでノーマルからハイギア。ラインはPE1.2号にリーダーはフロロ16〜25lbでやっています。

使用するクランクは「HUクランク200〜400」。水深や状況によって使い分ける、システムクランクが楽しめます。クランクのオススメカラーは以下の3種。

グルクン(メタリック系)

カクレクマノミレッド(根魚定番の赤)

カクレクマノミ(根魚定番のオレンジ)

やはり、根魚定番カラーは強いです。

本格シーズンはまだまだこれから!

海はまだまだ水温が上がり、これkら最高水温に達していくと思います。海藻が残っている所もありますが、上手く使えば十分にソルトクランクを楽しめると思います。

お伝えしている通りとにかく丁寧な操作を心がければ、根掛かりのリスクはほぼありません。もし、根掛かりしてもロッドエンドをバジバシ叩いて上げると取れますしね。

そして季節が進み、最高水温からの折り返しで秋に入ると、本格的にソルトクランクのハイシーズンになってきます。いろんな魚種が、同じポイントから釣れてくることもある楽しい釣りですので、是非お試しください。

最後に、淡路島はため池の釣り禁止、ソルトだと漁港や波止が立ち入り禁止が多くなってきてしまっています。ルールとマナーを守っての釣りをよろしくお願い致します。できれば足元のゴミだけでも拾っていただけたら幸いです。

ハイドアップ(HIDEUP )

現役トッププロ吉田秀雄が代表をつとめる琵琶湖そば滋賀県大津市を拠点とするルアーメーカー。 異例のロングランヒットを続けるスタッガー・オリジナルをはじめとする、スタッガーシリーズやHUクランクシリーズなどのワーム、プラグやロッド「マッカ・シリーズ」など、こだわりのアイテムを多数輩出。
釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」