今江克隆のルアーニュースクラブR「早くもアフター全開!?ウキウキ激釣まつり開催中」 第1242回
MJ-POP
まあ、ちょっとこの5月半ば過ぎでの高速巻きボコボコ事件には驚きを隠せなかったが、各地の湖でもやはりアフターを強く意識した釣りで好調な釣果が報告されている。
本来、アフターといえばボーッと疲れて水面近くに浮いているデカメスを、虫系やスローに誘える水面系が鉄板なのだが、まさにそのパターンの代表ともいえる「ポッパー」での釣果が、今週は目についた。
まずは旧吉野川で四国最強プロの呼び声高いカメハルこと亀井プロが「MJ-POP」で見事な50cmUPを筆頭に複数釣果。

水温がリザーバーより低い旧吉野川でもすでにアフター回復傾向。カメハルの「MJ-POP」への評価は抜群に高い
関西ライブサイトのメッカ巡礼、津風呂湖ではイマカツの新入社員?兼プロスタッフの長尾プロが50cmUPを筆頭に複数安打。

イマカツの営業マン兼バスプロの長尾プロは津風呂湖で50cmUP。社員特権で新作ルアーを好きなだけ使えるのがイマカツ…笑
激ムズな七色ダムでも安藤ハドルリグの安藤プロが50cmUPと、すでに例年の6月モードを先取りした釣りで好結果を出し始めている。

七色サイトマン、安藤プロも「MJ-POP」で50cmUP。超クリア&激ムズな七色ダムでこのサイズが狙って釣れるプラグは数少ないだろう
本来なら梅雨の6月から7月にかけてが最強シーズンになるのがポッパー系だが、「MJ-POP」はジョイントボディで移動を最小限に抑えることができるうえ、テールフックが一段下がるためK-POP並にノリが良い。
まだ水面系には少し早い今の時期でも、ボコンという呼びの力強さと、掛かりが良いのがメリットになっているのだろう。
「MJ-POP」のメリットとして、大きなシングルポップ音でも誘えるうえ、アフター回復期になれば呼び音からの高速首振り唾吐きアクションもオールインワンで組み込める点が強みになるだろう。

6月末リリースが決まった三原屋謹製の「MJ-POP」。ボコンというラウドサウンドと、クイックな唾吐き首振りの両立ができる唯一無二のジョイントポッパーだ
ケム・クジャラ
ということで、激シブな小野湖とは裏腹に世間の一般的フィールドでは例年以上に速いペースでアフター回復バスが好調に釣れだしてきている印象の今週だった。
という自分も、小野湖のあまりの難しさにストレス溜まりまくっていたが、強行スケジュールで小野湖の帰路にルアマガ取材を敢行、いかに小野湖がTOP50プレスで仕上がっていたのかを痛感するアフター全開の爆釣れロケを堪能することができた。
小野湖では自分が下手すぎるのか…とかなり凹んでいたが、小野湖の仕上がり方が異常なだけだったようで、少しホッとした取材となった。
今回のルアマガ取材は1日の強行軍だったが、苦手意識の強かった「クジャラ」の新シリーズ「ケム・クジャラ(仮称)」で、久々の45~53cmを文字通り爆釣し、小野湖のガス抜きをさせてもらった。

毛虫みたいなので付けた名前が「ケムクジャラ」。秋にリリース予定の「ミニクジャラ」はワッキースタイル丸ごと付けが最強だった。まさにデカバス爆釣!

真ん中が「ミニクジャラ」こと「ケムクジャラ」。上がオリジナルの「スパイダートレーラー」、下が「クジャラ」。「ミニクジャラ」は浮かせても沈めてもワッキー丸ごとが最強だ
ひねくれものスパイラル「ヴェロキラプター」の中層LIVEスイミングがメインだったが、スト系に対するスパイラルガイドの圧倒的なスラックコントロールの良さと、一段柔らかいロッドでもロスなくフッキングできるパワーロスの無さ、さらにボート際で絞り込まれた時のバラシの少なさ(ジャンプしない)には曲がるL~ML操作系ロッドは、今後全てスパイラルガイドにしたくなるほどの唯一無二の感覚だと改めて実感した。
あとノールックの360度方向への高精度クイックキャストがダントツに素晴らしい。

取材では垂直岩盤でのライブベイトフィネスがメイン。ベイトロッドなのにこの無理のない曲がりの追従の素晴らしさは「ヴェロキラプター」唯一無二。バスが全然飛ばないのでバラシが激減する
この「LIVEベイトフィネス」対応の新たな組合せで、この時期にシャローやネストを全く意識しない、ようやく苦手なクジャラ系に開眼できた気がした楽しいロケでした。