今江克隆のルアーニュースクラブR「早くもアフター全開!?ウキウキ激釣まつり開催中」 第1242回
2年ぶりとなるTOP50第2戦小野湖(山口県)でのプリプラを7日間行い、そのまま帰路にルアマガ取材を敢行し、ようやく週末に帰阪した。
山口県でも屈指の広さと釣れなさ?を誇る小野湖は、やはり安定の難しさだった。
バスボートでも十分試合ができる広さがあり、しかもフル満水で全域がオバハン緑の地獄状態。
7日間でもエレキのみではとりあえずザッと全域をチェックするのが精いっぱいで、エリア選択を間違うともはや引き返しのつかない状況に容易に陥る、今季最難関の湖といっても過言ではないだろう。
現実、プリプラでもエリアと釣り方の選択を間違うとノーバイトノーフィッシュは全然珍しくなく、超広大で全域が超釣れそうに見える見せかけのカバーだらけ、なのにワカサギが多く何もない沖にもライブサイト適応のデカバスが泳いでいる…というなんともタチの悪い湖である。
見た目は全然違うが中身は霞ヶ浦全域とソックリな釣れなさ?バスの少なさ、他魚種の多さで、さらにライブサイトなどの影響もあるのか2年前よりも明らかにバスが少なくなったようにすら感じた。

まさに緑の地獄、全域オバハン、冠水植物だらけ、移動時間的広さとバスの少なさは霞ヶ浦に匹敵する?小野湖はあいかわらず激ムズでした
ただ、雨が降るとまるで別の湖?と思うほど、デカバス連打の爆釣をした日も数日あり、今江的印象としてはバスがいないというより「晴れたらお手上げな湖」という印象の練習だった。

「FOXFIRE」のレインスーツを着たら爆釣れ、脱いだら丸ボーズ…釣れれば平均45cmUPだが、状況による出入りの激しさがリスクの高さを物語るプリプラだった
ちなみに2年前と最も違った点は、1匹も見えバスが自分には見つけられなかったこと、さらに2年前は結構見かけたネストも一つもなかったことだろう。
そして雨の日は簡単に釣れて、晴れの日はからきしという点からも、小野湖は明らかに「2年前よりスポーンがかなり早く終わった」、すなわちすでに全域アフター、それもポストスポーン状況のように感じた。
大型バスは完全にアフター回復
そんなプリプラ&取材を終えて帰阪すると、やはり今年は例年以上にスポーンの進行が早く、すでに大型バスは完全にアフター回復状況になっているのだと確信できる報告が各地の湖から入ってきた。
まずは一足先に小野湖のプリプラを終えて先週末のJB2東条湖プロシリーズに参戦した藤川ハルトプロが、なんとJB東条湖レコードを塗り替える3尾5,434gでプロ戦初優勝を飾った。
最近Mr.ジャバラー?とも呼ばれているほどの「ジャバロンスーパーリアル」大好きな藤川プロは、これまた驚きの「ジャバロンスーパーリアル150」を使った浮き物周りでのパワーホバストという大技で圧勝だった。

東条湖レコード更新でJBプロ戦初優勝を飾った藤川ハルトプロ。最近のニックネームは「Mr.ジャバラー」だ
スポット的にも、釣り方的にも、まさにアフターの浮き物に付く浮きバス攻略という典型的アフターパターンではあるが、試合で「ジャバロンスーパーリアル150」を使う度胸が、やはりタダ者ではない。

藤川プロがブッチギリ優勝した「ジャバロンスーパーリアル150」と、藤川プロが製作を熱望した「ジャバロンONE」。大小共に完璧に使いこなせるところが凄い
ジャバロンハード・マンバ150
そして、さらに驚かされたのは、その試合翌日、Mr.ジャバラ―藤川プロは東条湖居残り練習を敢行、「ジャバロン」好きの藤川プロにたまたま渡していた「ジャバロンハード・マンバ150」の最終プロトで見事な体型の55cmクラスを4投で2本キャッチという、「東条湖どないなってんの???」状態の驚きの釣果を叩き出していた。

懐かしの「ジャバロンハード(ボディ長115mm)」をサイズアップし、超高速巻きにも対応できるようバージョンアップした「ジャバロンハード・マンバ(150mm)」。ブラックマンバは世界一速く動く蛇なのだ
この時、JB2戦直後にもかかわらず、優勝を決めた「ジャバロンスーパーリアル150」のホバストとは180度違う、超高速巻きからのキル(急制動)でのイケイケイモンドリングバイトだったそうだ。

JB2東条湖優勝の翌日、「ジャバロンSR150」を「ジャバロンハード・マンバ150」に変えたらまさかの55cmクラスが怒涛の連打。ハルトがスゲーのか、ルアーが凄いのか、はたまた東条湖が異常なのか????
このようにすでに「ジャバロンハード・マンバ」の「高速巻き」にデカバスが反応するという事実が、今年のデカバス達のスポーンは想定以上に早くから始まっており、回復状態も例年以上に早いと判断して間違いはないだろう。
その事実を裏付けるかのように、池原ダムのロクマル職人・黒崎くんからも「ジャバロンハード・マンバ」の高速巻き&キルでのビッグフィッシュレポートが届いていた。

東条湖だけかと思いきや、池原ダムでも岩盤高速巻き&キルで黒崎健一プロがデカいの釣ってました
そしてそして、疑い深い自分は藤川プロに東条湖で「ジャバロンハード・マンバ」でホンマにそんなにボコボコ釣れるんかい???って疑いを晴らすために、今度はビデオカメラマン同船でハルトプロに再び東条湖にムチャ振り。
快く?チャレンジしてもらったところ、もうワケわからん参りましたの結果に…東条湖は、もはやミニ池原ダム認定でした(笑)。

ホンマに釣れるんか動画撮影付きでチャレンジしてみろとムチャ振りしたら、こちらがゴメンナサイな衝撃的結果に終わりました…。後日、イマカツ公式YouTubeチャンネルにて

なんと、すでに2023年夏取材時にはプロトが完全体で存在していた幻の「ジャバロンハード・マンバ」。コロナショックで生産ストップし、組立ての超複雑さから後回しになっていたが、ようやく生産再開
MJ-POP、ケム・クジャラ