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フェンウィック「エイシス」と「リンクス」における〝投げやすさ〟とは

寄稿:千田隆喜 「fenwick Rod Story」
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皆様、こんにちは!千田 隆喜(せんだ たかき)です。

今回はfenwickロッドの中でも、「投げやすさ」という少しマニアックだけど大切なテーマについて掘り下げてみたいと思います。

千田 隆喜(Takaki Senda) プロフィール

1994年7月6日。兵庫県出身・関東在住。亀山ダムレコードホルダー(2024年4月18日67.5cm5470g)。U-30ドリームトーナメント&over31リアルトーナメント主催者。車中生活1500日突破中。バスフィッシングを中心に全ての釣りを楽しむマルチアングラー。

fenwick「エイシス」と「リンクス」

fenwickには現在「エイシス」と「リンクス」という2つのシリーズがあります。それぞれ同じメーカーとは思えないほどキャラクターが異なり、どちらを使うかで“キャストの質”にも明確な違いが出ると、強く感じています。

ACES(エイシス)の特性

まず「エイシス」は、高弾性カーボン(トン数が高い)を採用したモデルが多く、非常にシャープで操作性に優れています。ただし、カーボンが薄く張りの強いブランクスなので、軽くキャストするだけではロッドがあまり曲がってくれません。

いわゆる“投げにくい”と感じる人も多いかもしれませんが、手首のスナップを利かせたピッチングや、リール性能を活かした送り込みキャストにはむしろ適しています。ただし、遠投する際にはしっかりと振り抜いて投げる必要があるため、長時間の使用では少し疲れてしまいます。

LINKS(リンクス)の特性

一方の「リンクス」は、エイシスに比べるとややトン数の低い、比較的厚みのあるカーボンブランクを採用しており、ロッド全体が“もっちり”とした追従性を持っている機種が多いです。軽い力でもロッドがしなやかに曲がり、ルアーの重みを自然に乗せてくれるため、力まずに投げられる感覚が特徴。

特に沖への大遠投やブッシュ奥へのスキッピングなど、振り抜く必要がある場面では、少し振りかぶるだけでロッドがしっかり曲がってくれるので軽い力でキャストすることが出来るので1日を通して疲労も少ないと感じます。

どちらが優れているではなく、適材適所

もちろん、どちらのロッドにも明確な強みがあります。エイシスは「近距離でのピッチングなど」の展開に得意でリンクスは「中~遠距離でのオーバーヘッドキャストなど」の釣りが得意です。

どちらを選ぶかは、その日の狙っているバスのポジションや状況や自身の体力(笑)、リールとの組み合わせも含めた“総合バランス”で判断するのがベストです。

エイシスだから遠くに飛ばせない、リンクスだからピッチング出来ないと言っている訳ではありません。自動車で考えてもらうとわかりやすいかと思います。

どんな自動車もアクセル踏めば走る(ロッドで言い換えれば投げれる)のです。

車種(機種)によって、小回りが利く代わりに走らない(=今回の記事だとエイシス)や、小回り利かないけどしっかり走る(=今回の記事だとリンクス)など、そんなイメージです!

そんな事をイメージしながらロッド選びをしていくと新しい楽しみ方になると思います。

ぜひ、参考にしてみてください!

それでは、また来週お会いしましょう!

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