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U.S.A.最先端のシングルコロラドを使いこなせ!「 BOOYAHコバート シングルコロラド」というスピナーベイト

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変化を見せつつある日本のスピナーベイト需要

近年、ハードルアー限定のトーナメントが盛り上がりを見せるようになったことも起因していると思われるが、日本国内のスピナーベイトのセールスの傾向が変わってきているという。

具体的には「より重いもの」を求める人が多くなり、ブレードタイプもかつてのウィローリーフ一辺倒ではなくなってきた。

アメリカンルアーの伝道師、ヒロ内藤さんは日本のスピナーベイト市場がウィローリーフ一辺倒である現状に疑問を持ち、かねてからシングルコロラドブレードのメリットを力説してきた。それに併せてスミスでも「ブーヤーブレード」のシングルコロラドモデルを定番品として取り扱ってきたという経緯がある。そんな中、コバートのシングルコロラドを求める声が徐々に大きくなっていったという。

その大きな要因はサイズのラインナップだ。ブーヤーブレードのシングルコロラドは1/2ozがMAXで、それ以上に重いサイズのラインナップがない。コバートであれば1/2oz、3/4oz、さらには1ozまでラインナップされている。現行品で1ozのシングルコロラドをラインナップしているスピナーベイトなんてコバート以外には思い当たらない。

他の人が攻め切れないディープゾーンに目を向けているアングラーがコバートに行き着くのは必然的なことだったのだ。

ブーヤーとジェイソン・クリスティが生み出したスピナーベイト

ブーヤーは2004年にスタートしたブランドで、特にスピナーベイトのラインナップに関しては他に類を見ないほどの種類を有している。その中でもジェイソン・クリスティが開発を手掛けたコバートシリーズは数々のギミックが詰まった、こだわりのスピナーベイトだ。さらに他社では使われていないような素材、そして最高のパーツを惜しげもなく使っている。

コバート

ジェイソン・クリスティ

コバートのこだわり

2019年に発売されたコバートシリーズは既に多くのアングラーに愛用されており、今更その特徴を記す必要はないのかもしれないが、コバートを語る上で欠かせない特徴ということで軽く触れておきたい。

左右非対称のヘッド形状

コバートのヘッド形状は左右非対称となっている。右側の頬には盛り上がったエラを思わせるデザインが施されている。これによりスピナーベイト自体の直進性を実現させている。

未塗装のステンレスブロンズワイヤー

アーム素材にステンレスブロンズワイヤーを採用しているスピナーベイトは他にはないだろう。カラーは光沢のないグレーで、メッキや塗装されているわけではないので色落ちすることがない。同径であれば通常のステンレスワイヤーよりも硬く、変形にも強いのが特徴だ。これは特に大型の他魚種(チャネルキャットフィッシュやライギョ等)がヒットしやすいフィールドでも変形を起こしにくくお勧めできるポイントだ。ブレードの回転がより明確に伝わりやすいため操作性の向上にも繋がっている。

ヒルデブランド製プレミアムブレード

釣り歴の長いベテランアングラーほどヒルデブランド信者が多いのだが、ジェイソン・クリスティもまたヒルデブランド製ブレードに強いこだわりを持っているようだ。見た目の美しさもさることながら、明確なバイブレーションから生まれる引き心地も支持される理由となっている。近年日本ではバラ売りを見なくなったが、かなり高価なブレードでもある。

以上はメーカーサイトにも記してあるコバートの代表的な特徴である。しかしながら、このコバートにはまだまだ細かいギミックが盛り込んであるようだ。ここでは、特に近年人気が急上昇しているシングルコロラドモデルに絞って話を進めていこう。

1ozまでのラインナップ

日本のアングラーがスピナーベイトでのディープ攻略を意識し始めた際に、よりヘビーウェイトのスピナーベイトを探し始めた。過去には「スローローリング」というテクニックも一般的だったことから1ozクラスのウィローリーフタイプのスピナーベイトが少なくなかったのだが、近年はそれすら見掛けなくなってしまっている。

△コバート1oz

コバートのシングルコロラドは1/2oz、3/4oz、そして1ozのラインナップが揃っている(元々は3/8ozも存在したが廃盤)。1ozはディープに送り込めるスピナーベイトとして希有な存在だ。

1/2ozのコダワリ其の一:2種類のブレードサイズ

ジェイソン・クリスティ曰く1/2ozがベースモデルとして最も多用するサイズだという。そして1/2ozのみブレードサイズが2系統ラインナップされているのだ。具体的には#4.5と#5である。

△ブレード比較。数字以上にそのサイズ感は違いを感じる

同じ1/2ozでもブレードサイズの小さい#4.5の方がやや深いレンジをトレース出来る。より浅いレンジをアピール力を高めて引きたいのならば#5の方がベターだ。ベースモデルとなるサイズだからこそ、あえて同ウェイトで2サイズのブレードをラインナップしているのだ。

1/2ozのコダワリ其の二:オレンジヘッドの秘密

通常のセンスを持ったルアーデザイナーならばヘッドカラーはスカートカラーに合わせるのが普通だ。ところがコバートにはスカートの色を完全無視してオレンジ色のヘッドカラーをラインナップさせている。そして気付いているだろうか、このオレンジヘッドは1/2ozのシングルコロラドのみにラインナップされているということに(廃盤となった3/8ozにもラインナップされていた)。

見た目に違和感を感じるオレンジヘッド。この本当の意味を理解している人はどれだけいるだろうか

その前に”キッカーブレード”という概念について触れておきたい。これはタンデムブレードのスピナーベイトのフロントブレードに用いられている蛍光レッドやオレンジのペインテッドブレードの事を指す。低水温期の濁り水に効くとされているものなのだ。日本でも早春にはレッド系が効くという説があるが、それに通じるものだと理解しておけばよいだろう。

アメリカでは複数のスピナーベイトメーカーがフロントブレードにオレンジや蛍光レッドのペインテッドブレードを組み合わせている。これを俗にKicker bladeと呼ぶ。写真はウォーイーグルのリバーラット

ところがシングルブレードにはキッカーブレードを装着することができない。そのため、ヘッドカラーに同様の効果を狙ってオレンジ色がペイントされているというわけなのだ。

ラインナップ

各ウエイトとブレードサイズのラインナップは以下の通り。

ウエイト ブレードサイズ
1/2oz #4.5
1/2oz #5
3/4oz #6
1oz #6
1/2oz(ブレードサイズ#4.5)

GC725O

 

GC729O

 

1/2oz(ブレードサイズ#5)

G5C725

 

G5C729

 

G5C730

 

3/4oz(ブレードサイズ#6)

GC725

 

GC730

 

1oz(ブレードサイズ#6)

GC725

 

GC729

 

GC730

本場アメリカのトッププロが本気で作り上げたコバートスピナーベイト。使い込めば使い込むほどにその真価が実感できるはずだ。

標準小売価格 オープンプライス

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SMITH(スミス) プロフィール

1970年創業。日本のルアーフィッシング創成期からそのノウハウや楽しみ方を提案し続けている。バス、ナマズ、ライギョ、トラウト、ソルトと展開するジャンルも多岐に渡る。展開するタックルはスミスオリジナルのロッドやルアーに加え、プラドコやゲーリーヤマモトといった海外製品の輸入販売も行っている。
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