メジャー、持っていますか?
釣り人たるもの、いつか来るであろう大物が釣れた時のことは常に想定している事だろう。そこで絶対になくてはならないものがメジャーだ。もし大物が釣れた際にメジャーがなかったらどうする?ロッドを並べればおおよその目安にはなるかもしれないし、魚の長さと同じだけのラインをカットしておくのも手だろう。
けれども記録で大事なのは数字だ。その説得力において、メジャーでの計測値に勝るものはない。
しかし一口にメジャーと言っても多種多様だ。そこで今回は、おそらく業界一のメジャーアイテム数を誇る(?)スミスの取扱品を例に挙げてその特徴を整理してみよう。
巻き取り式メジャー
釣り歴が長い人には最も馴染み深いと思われるのがこの巻き取り式メジャーだ。このタイプは手芸用等でも一般的だが、サイズ的にもコンパクトで、ワンプッシュで巻き戻しできる機能が特徴だ。
巻き取り式メジャーの代表格ともいえるスミスメジャーは何と1994年から発売されている超ロングセラー商品だ。一般的な手芸用と比較してスミスメジャーの場合は水に強く、さらに目盛りが大きく見やすくなっているのが特徴。最長150cmまで計測できる上、ストッパー機能付きで本体中央部のボタンをワンプッシュで巻き戻せる。ファイバー製で水や汚れに強いのは勿論の事、コンパクトなので持ち運びにも便利というのが最大の魅力と言えるだろう。
現在本体カラーはブラック、オレンジ、ライトイエローの3色となっているが、過去にはそれ以外の様々なカラーを販売したことがあるそうだ。
本体カラー:ブラック、オレンジ、ライトイエロー
計測長:~150cm
標準小売価格:¥800+税
巻き取り式メジャーで、スミスメジャーよりもさらにコンパクトなのがピシーズコンパクトメジャーだ。キーリングが装着されており、キーホルダーのようにぶら下げておいても気にならないサイズ感になっている。そしてこれだけコンパクトであるにもかかわらず150cmまでの計測が可能。もちろんストッパー機能付きで本体裏面のボタンをワンプッシュで巻き戻せる。価格が手頃であるのも嬉しいポイントだ。
9月から始まった某TVドラマの登場人物がこのメジャーを身に着けていると一部で話題になっており、スミスにもその問い合わせがあるとか、ないとか…
本体カラー:レッド、グリーン、ブルー
計測長:~150cm
標準小売価格:¥450+税
シートタイプ
持ち運びという点では多少かさばってしまうが、近年の主流となっているのがシートタイプだ。目盛りの表記が大きく魚のサイズ感が一目瞭然。スマホで写真撮影してSNS等でアップする、というスタイルにもピッタリだろう。
魚をメジャー計測する際によく議論となるのが魚の口開け・口閉じという点だ。どちらで計測するかは釣り人の判断次第となるが、いずれにせよ大事なのは「魚の口先が0cmにきっちり合わせてある」という点だろう。
ザ・メジャータイプ5は折り畳み式の垂直ピラーがあることで魚の口先をしっかりと0cmに合わせることが出来る。より信憑性のある記録として誰もが認めてくれるはずだ。
カラー:ホワイト、イエロー
計測長:~120cm 幅:50mm
標準小売価格:¥2,400+税
計測時に限らないが、釣り上げた魚を乾いたコンクリート面に直接置くという行為はリリース前提の釣りにおいてはタブーと言えるだろう。魚にダメージを与え、生存率が落ちてしまうからだ。それを避けるためには地面を濡らすか、濡れたものを敷くことが重要となる。
メジャーシートは「敷く」と「測る」を兼ね備えた便利グッズだ。魚をシート上に置く際は水に濡らして使用して欲しい。
目盛りは上下に記されており、魚のヒレなどで部分的に隠れてしまっても数字が確認しやすい。
カラー:ホワイト、イエロー
計測長:~120cm 幅:20cm
標準小売価格:¥2,600+税
ステッカータイプ
釣り用のメジャーは癖が付きにくい素材を使っているとは言うものの、計測の際にメジャーをしっかりと伸ばした状態にするのは案外難しい。例えば足場がゴロタ石や草むらということもある。いざ計測をしようとした際に、どこか平坦な場所はないか?と周囲を探した経験がある人は多いのではないだろうか。そのような時にはきっと痛感する、巨大な定規があったらなと。
もし手持ちのタックルボックスやクーラーボックスなどに貼ることが出来れば必要以上に荷物が増えることもない。バスアングラーではボートデッキに貼っている人も多く見受けられる。もし貼るのに適したものが見当たらない場合は、荷物になってしまうがプランターの受け皿が使い勝手が良くお勧めだ。
最大で70cmまで計測できるが、そこまで不要というのであれば必要な長さでカットして使うことも出来る。
カラー:ホワイト
計測長:~70cm 幅:40mm
標準小売価格:¥560+税
一口にメジャーと言ってもその仕様は様々だ。自分のスタイルに合ったメジャーをチョイスして記録モノを狙っていこう。