あなたにとってのメモリアルフィッシュ
皆さんにとっての思い出に残る釣り、魚ってどんなものがありますか? そんな釣りができた時のタックルもまた、思い入れのあるものになることでしょう。
さてさて。では、普段はそんな釣具を皆さんに届けてくれているメーカー社員さんにとってのメモリアルフィッシュとは…?
今回はtailwalk・alphatackleでおなじみの、エイテックの社員さんである難波亮也さんに〝あなたにとってのメモリアルフィッシュ〟を尋ねてみました。
ショアからキハダ64kg
難波さんのメモリアルフィッシュは、ショアからのキハダ! 今年4月、伊豆諸島での一発。こちらが難波さんにとってのメモリアルフィッシュだそうだ。
スラッとした体躯とは裏腹に、内側に秘めたガッツは相当なものがある難波さん。日ごろからロックショアからの大型魚キャッチに向けて奔走する若手社員。
こちらのキハダ、なんとその重量64kg!! ショアからというだけでも驚きですが、自身にとってもキハダレコードとなる1尾だったそうです。
ちなみに難波さんご本人、見た目に非常にスリム。失礼ながら体重を聞いてみたところ50kg台。つまり自身よりも重いキハダなのです。
ショアからという価値に加え、その重量からも確かにメモリアルフィッシュである。
しかしながら、難波さん自身がメモリアルだと感じている理由は、もうひとつあるそうだ。
それは、実はこのチャレンジが前年の悔しさからきたもの。そして使用していたロッド「オキナワマンビカ」の存在。
前年の悔しい思いを糧に
普段からショアからのビッグターゲットを相手にする釣りが好きだという難波さん(ちなみにライトSWも好き)。このメモリアルフィッシュをキャッチする前年にも釣行し、恐らく同様のサイズか少し下回るかな…という魚を掛けたがキャッチには至らなかったんだとか。
そして、「その悔しい思いもあって、もうその時からまたチャレンジしようと思っていました」と話す。
ちなみに難波さんはエイテックに入社する前から、ショアからの青物キャスティングでヒラマサなどを狙っていたそうだが、10kg前後までのサイズがメインだったんだとか。
入社後は日々のタスクをこなしながら、さらなる大型魚キャッチへの意欲も知識も増えていった。そして自社にはオキナワマンビカというヘビーパワーショアロッドがある。これまで以上の大型魚相手に遅れを取らないロッド。
さて、件のキハダ64kgをキャッチしたのは、頼れる相棒オキナワマンビカの100SXH-P3。
MODEL | LENGTH(ft.in) | PIECE | CLOSED LENGTH(cm) | ROD WEIGHT(g) | LURE WEIGHT(g) | LINE WEIGHT(PE) | Drag(kg) | L1(mm) | L2(mm) | GRIP TYPE | RETAIL PRICE(JPY) |
100SXH-P3 | 10’0″ | 3 | 107 | 485 | max 150 | max 8 | max 13 | 860 | 455 | A | 35,000 |
P3が意味するのは、3ピースモデル。遠征にも非常に役立つが、そもそも前提として真っ向勝負できる性能は必須。掛けた魚を寄せられる強さに妥協することなく、加えて3ピースという利便性も付加したモデル。
「オキナワマンビカは粘る強さがあるといいますか。ガチガチの張りではなくて、今回釣ったような大型魚に対して最適なプレッシャーを掛けながらもクッション性がある、絶妙な粘りを見せてくれるんです」とは難波さん。
当然曲がり過ぎては問題外だが、強さの中に限界ギリギリまで粘る柔軟性がファイトでは安心感を与えてくれるという。
そうした特性を知っていたからこそ、オキナワマンビカでのキャッチにて証明できたこと、そして前年の悔しさをぶつけられたことが心の底から嬉しかったそうだ。
だが、しかし…
だが、しかし…。
「自身にとっても本当にうれしい魚だったのですが…。実はこの後に、さらに巨大だと思われる魚も掛けたんです。けれど、やられてしまって…」
肌感覚としては、その重量3ケタ級か?と思わせる魚だったそうだ。2024年の喜びは束の間、また新たに登場した悔しい魚キャッチに向けて、日々の業務をこなしながら色々と妄想中だとか(笑)。
難しい波と書いて難波さん。難しいからこそ価値がある。
まだまだ〝難波チャレンジ〟は続くのである。
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