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O.S.P初のタイラバをガ~ッツリ調査してきた!【コト玉】

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O.S.Pからタイラバ!!?

それだけで、なかなかインパクトのあるフレーズなのだが、そのO.S.P初のタイラバとなる「コト玉が、コダワリ満載で実に面白い。

コト玉【O.S.P】 2024年初夏登場予定

weight: 45g/60g/80g/100g

解説動画をチェック

そんなコト玉を監修したのが、東京湾のガイド船「なぶらフィッシング」の岡元健二キャプテン。2021年に設立された「O.S.P TEAM OCEAN」の一人でもある。フィールドで得たリアルをフィードバックして製品化する、そんな目的でO.S.P TEAM OCEANは結成され、東京湾の現役キャプテン4名で成り立つ。岡元さんの〝今必要なタイラバ〟のリアルがコト玉ということだ。

そんな岡元キャプテンとO.S.P開発の志田さんによるコト玉解説動画。ぜひチェックしていただきたい。

詳しくはコチラの特集記事も!
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「音」という要素をプラスして…

コト玉のビジュアルで、まず目に付くのがヘッド。ヘッドが上下に分割されており、これがピンで止められているのだが、上下のパーツにクリアランスがあることで、タッチ&ゴーやフォール時、速い潮にヘッドが入った時などに上下が接触し音を出す。その「コトコト音」こそがコト玉の由来になっているという。

あくまでヘッドは暴れ過ぎずに

上下のパーツで音を出す。その音がバイトトリガーのひとつになる。当然そこは「コト玉」の激推しポイントではある。

音がベストなタイミングで発生する

ただし、その音が常に発生されるかというとそうではなく、先に述べたようにタッチ&ゴーや速潮に入った瞬間など、何かしらの変化があるタイミングでその音を発生。その変化のあるタイミングというのは、イコールでマダイのスイッチが入りやすいタイミングでもある。そこで音という要素をプラスするわけだ。

一方で、コト玉の性能は「音」だけでは語れない。実のところ、タイラバとしてのバランスの良さこそ長所なのではないかと感じさせてくれた。

ラバーがアクションを出せるように…

まずはヘッド形状そのものが計算し尽くされたものとなっている。

リトリーブで暴れ過ぎないように抵抗を受け流す

△ユニット側には「Unit」の文字が記されるので、前後を間違えることもない

ヘッド形状自体は丸型に近いややティアドロップといえるもので、ベースは球だ。音を鳴らすこと自体が目的なのであれば、例えばサイドフラットにしてヘッド自体がもっと暴れ、上下のパーツが激しくぶつかって音を出しても良さそうなものだが…。

あくまでシンプルなタイラバの中に、音という要素を加えたのがコト玉だという岡元キャプテン。だから、誰にでも扱いやすく安定した釣果に結び付く

「重ねた実釣テストから、やはりヘッド自体は暴れ過ぎないことが大切だと思いました。リトリーブした際に引き抵抗も軽く、それでいてヘッド形状により水流をしっかりとラバーに受け流す。そしてきれいに動くこと。これがやっぱりバイトへと導く上で大事だと確信しました」

そう話すのは岡元船長。あくまでヘッドはナチュラルに暴れ過ぎず、ラバーを動かす。その前提の上で、波動にプラスして音という要素を付け加えるならば…。そうした思いで何度もプロトを作成しては削り、再度テストし…。結果として辿り着いたヘッド形状なのである。

O.S.Pユニット

ヘッドだけではない。そのユニットにもコダワリ満載。

コト玉の「O.S.Pユニット」は攻略に幅をもたらすギミックを搭載。なおかつ誰もがネクタイ交換を簡単にスピーディーにできる工夫が施されている。

△O.S.Pユニットもまた「コト玉」のポテンシャルを引き出すキーパーツだ

穴が大きく交換イージー

写真がO.S.Pユニット。上下にネクタイを通すホールがあり、ネクタイを通したらリングを上下して固定する。

上段と下段に穴があり、任意の穴にネクタイを入れたらリングで固定する

上のホールに入れたらリングを下から上へ、下のホールに入れたらリング上から下へ動かして固定するというわけだ。

まず、その穴自体が大きめだ。

これについては、近年のタイラバでは強波動系の太めのネクタイを通すこともあり、穴が小さいと交換に意外と手間取るから。潮のタイミングを見て、パっと「コレかも!!」と思うネクタイにスピーディーに交換できるのはありがたいし、大事なタイミングを逃さない。

△揺れる船上でも交換しやすく、手返しのよさはチャンスを逃さないことにもつながる

フレアとフィネスの2wayに

上下にホールがある理由も明確だ。

上のホールに通してリングで固定すれば、ネクタイがやや横に広がりフレアとなる。

一方、下のホールに通してリングで固定すると、広がりは狭くフィネスなセッティングになるのだという。

このあたりのフレアかフィネスかという部分は、ルアーフィッシングの遊び心としても、ついつい色々試したくなってしまう(笑)。

ネクタイ同士の干渉を防ぐギミック

さらに、このホールは上下で十字方向になるように設けられている。

ゆえに、上下にネクタイを差し込んだ際には、ネクタイ同士が干渉しづらい。ネクタイがキレイに本来のアクションを出しやすく、それゆえにフックとも同調してバイトを引き出す。

フックの段差、距離が長い理由

そのフックは段差となっているのだが、2つのフックの距離は長めだ(20mm&80mm)。

まず理想としては、タイラバを追って追って…短いアシストライン側のフックにしっかりフッキングし、魚が反転した際に長いアシストライン側のフックがフォローフックとなり、どこかに掛かる。

それだけではない。時に食いが浅くショートバイトが多い状況もある。ロング側のフックはネクタイを伸ばした先端と近い位置になるため、タイラバの根本まで食いにこない時にはショートバイトも拾いやすい設計となっているという。

スプリットリングで常にフレキシブル

そしてユニットとリーダーを接続するのスプリットリングにも注目だ。このスプリットリングの役割は、ユニットが不意にタイラバヘッドのパイプチューブにハマってしまいロックするのを防ぐこと。

△スプリットリングがあることで、チューブにユニットがロックされないという

実は結構タイラバでは〝あるある〟な困りごとだったりする。ユニットがチューブにふとした瞬間にロックされてしまうと当然フレキシブルさを失いネクタイも本来のポテンシャルを発揮しない。だからチューブにめり込まないようにスプリットリングを介し、常にイイ動きが出せる仕様となっている。

初夏、コト玉がタイラバシーンをアツくする

そんなコト玉、冒頭にも述べた通り、発売は初夏を予定。

ヘッド&O.S.Pユニットが完全パッケージとなったコト玉ほか、O.S.Pユニット(ユニット・フック・ネクタイ)の単体発売も予定しているそうだ。

「音」という要素をプラスしながらも、あくまで抵抗の少ない丸型形状でラバーを動かすというナチュラルさ、ユニット交換のしやすさ、そしてフレアにもフィネスにもなるカスタマイズ性。

シビアな時ほど頼りになり、かつ誰が使っても扱いやすく面白い、そんなタイラバになりそうだ。

O.S.P(オー・エス・ピー)

2000年6月設立。日本のみならず世界で活躍した並木敏成が代表として自身の経験を活かし、「10 Years Standard(10年基準)」をコンセプトにモノ作りを行う。日々生み出されるルアーは定番となり、多くのバスアングラーから熱く支持されている。