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今江克隆のルアーニュースクラブR「毛モノワームの隠された威力と『山岡式チャター(仮)』」の巻 第1189回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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先週は、クズ記事にもかかわらず、多くの方から暖かい応援もいただき、今週はメンタルはほぼ回復、また前を向いていろいろと悪あがきの作戦を画策している、今日この頃です。

やられた感が満載

さて、TOP50開幕戦七色ダムは、エバーグリーンのフォーエバー君こと、吉川永遠プロの圧勝で幕を閉じたが、自分は病院送りで欠席した表彰式で語られたライブソナーの使い方には、やられた感満載になってしまった。

実は、七色戦直前のチャプターで、七色ダム&池原ダムに通いこんでいるイマカツのローカルスタッフの高橋君が、直前のチャプター後に「ライブで『クジャラ』にめちゃくちゃ反応するのに喰わせられないんです…」と言っており、自分も同じ現象はプリプラ時に何度も経験していた。

七色チャプター後、ローカルスタッフの高橋プロが必死にすすめてくれた「クジャラ」のライブサイト。自分もプリプラのライブ訓練で好反応は得ていたが、最後の喰わせ方まで詰め切れなかった

今回の永遠プロの、バスを見つけて直接投げるのではなく、「デカいバスがいそうなスポットで、ルアーを常に写して、バスが出てくるのを待つ」という逆説的使い方は、まさに「ビッグベイトのサイトフィッシング」の水中版と言い換えてもよいのかもしれない。

このコメントの中で感じたことは、まず「ルアーを確実にモニターに映し続けること」が必須だが、ハッと思ったのが「圧倒的にライブで映しやすいルアーがある」という事実だ。

映しやすさ

今回、永遠プロが使ったのは「コイケ17mm」。

その異様な毛に気が行きがちだが、実はこの手の「毛モノ」ワームは、ライブソナーモニターの映り方が圧倒的に明確なのだ。

恐らく、(藤田)京弥プロが好んで使っていた「サイコロラバー」が爆発的に流行した裏にも、この明確な「映しやすさ」という事実があるかもしれない。

実はこのルアーの映しやすさ、モニターでの捉えやすさに「毛モノ」の隠された威力なのかもしれない。

ライブサイトでのキモの一つは、ライブに写りやすいルアーを探すことにある。「毛モノワーム」はサイズ以上にモニターにデカく映るため、ライブサイトでは間違いなく最も捉えやすいワームだ

プリプラ時、永遠プロは下流域同エリアで何度も見かけていたうえ、ライブによる「クジャラ」の3.5gネイルリグへの反応はあきらかによかったが、喰わせ切れていなかった。

2位の藤田夏樹プロが70cmを釣ったあの杉のオーバーハング下は、自分も直前プラでライブと肉眼でその巨バスを何度も見つけており、河野プロにも「いつもあの杉の下に超デカいのおるけど喰わん」といっていた同じバスをライブで追って、オバハン下に入ったタイミングで見事に釣られていた。

追ってきたバスは喰わないが、向こうから出てきたバス、バスが自分から見つけたと勘違いしたルアーは喰わせやすい。

ライブ(ソナー)は、まさに「見えないビッグベイトサイト」の応用なのだ。

もし今試合で、自分がライブを主力に、永遠プロと同じエリアを狙っていたとしても、最後の詰めの部分でボコボコに釣り負けていたことは、あきらかだろう。

だが、永遠プロとも、藤田プロとも、ライブで選んでいたスポットも使っているルアーも、さほど違ってはいなかったことをあとから動画で見て知った時には、さらに泣きっ面にハチ、心底次元の違いを思い知らされた気分だった。

永遠プロのライブサイトは、見つけたバスに投げるのではなく、水中のルアーを見続け、出てきたバスに仕掛ける、まるで「ビッグベイトサイト」をライブも応用したような釣り方だった

老いては子に従え

だが、イマカツは、そして自分は、古くから「モジャオ(ヘアリーホッグ)」、「ヘアリーチャンク」など「毛モノ」にはコダワリと一家言あるメーカーだ。

にもかかわらず、若手ローカルスタッフ達が発案企画し、チャプターに出ていたスタッフが試合前にも熱心にすすめてくれた「クジャラ」を、自分が開発に係わったルアーではないからか、心底信頼して使い切れなかったことが、大きな敗因の一つだ。

「老いては子に従え」という諺(ことわざ)があるが、今後は「クジャラ」をもっと信頼し、ライブサイトを徹底的にやり込んでみようと思う。

七色ダム戦後、池原ダムに来ていた三原(直之)プロは「クジャラ」でサクッと58cmを釣っていた。リアルサイトでもデカバスの反応が非常によい「クジャラ」だけに、ライブサイトで使えば、威力は三倍増するだろう

七色ダム戦での吉報!「山岡式チャター(仮名)」

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