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沢村幸弘が語る「ランナバウト210F」。そのコンセプトと特徴

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沢村幸弘×ランナバウト210F

グラスルーツ第二弾ルアーとなるスイムベイト「ランナバウト210F」。ランナバウトには軽快に駆け抜けるという意味があるという。

Length Weight Type
210mm 2oz(56g)class floating

通称ツーテン、ランナバウトを沢村幸弘氏が語る。

出典:YouTube「GRASSROOTS OFFICIAL CHANNEL」

210mmのフローティング、ジョイントスイムベイトであるランナバウト210F。その開発のきっかけについては以下の記事もご参照を。

2024年グラスルーツNewルアーはバックボーンに興味がそそられる2アイテム!

タフコンで求めたインパクトあるスイムベイト

バサーオールスタークラシック「KING OF KINGS」(2021年)に出場を果たした沢村氏が、そのプラクティス中に「インパクトのあるスイムベイト」の必要性を感じ、ルアーデザイナー・井佐知之氏に急遽、200mm以上のスイムベイトを求めた電話が開発のきっかけだったという。

プラクティスではタフコンディション。ライトリグを撃っても反応しない。そこで、より弱く…ではなく強いルアーを選ぶというのがまた沢村氏らしいが、その目論見は当たる。とにもかくにも緊急で届けられたランナバウトのプロトに、激タフな条件の中でバスたちは反応を見せたという。

そして実際の試合では、変わらずタフコンディションの中、貴重な1本をキャッチし沢村選手を準優勝へと導いた。

その後、ランナバウト210F・通称ツーテンはブラッシュアップされる。その内容については冒頭の動画をぜひご覧頂きたい。

オールラウンドに…拡張性高く

グラスルーツの第一弾ルアーといえばグライドベイトの「グランドエッジ190SF」で、ランナバウト210Fと比較すれば、使う条件や状況(またその操作法)を考えながら投入すべきルアーであった。


出典:グラスルーツ公式 こちらがグラスルーツ第一弾ルアー「グランドエッジ190SF」 

これはグランドエッジ190SFがカバーできる状況が狭いということではなく、適切なプレゼンテーションやアクションを選ぶとそのポテンシャルをフルに発揮できるという意味だ。

△ルアーデザイナー・井佐知之氏が生み出したランナバウト210F。このサイズ感ながらプレゼンテーションしやすいのが魅力のひとつ

一方、ランナバウト210Fはよりオールラウンダーだ。加えてカスタム要素が満載。用途が多岐に渡るので、何かしらハマるランナバウトのカタチができる、そんなスイムベイトとなっている。

その特徴を改めて簡単にまとめてみる。

まずはチェック!公式ムービー

出典:YouTube「GRASSROOTS OFFICIAL CHANNEL」

以下の内容は、グラスルーツ公式YouTubeチャンネルに公開された最新ムービーをご覧頂くことで、より理解を深められると思う。実釣において、どのように使っていくかをランナバウト210Fの特長とともに解説した必見の内容だ。

全長210mmながら2オンスクラスでコントロールしやすい

まずシンプルにキャストのしやすさはうれしいところだろう。

210mmというサイズながら2ozクラス。長さはあるがスキニーで、キャスト時の負担になりにくい。投げやすくコントロールしやすいジョイントスイムベイトというだけで価値はある。

表層から3mまで、変幻自在

ランナバウトには、標準で2つのリップが付属する。シャローリップとダイビングリップで、このダイビングリップを装着すれば3mダイバーに。それだけではなく、リップレスにすればトップウォータールアーにも変わる。

△シャローリップ

△ダイビングリップを装着すれば3mまで潜る

△リップレスにすればトップウォーターとして。ブレードとの相性も抜群

カスタムブレード付属

さらにスイベル付きカスタムブレードが付属。フロントのスイベル式フックハンガーの後ろにブレードを装着する専用ハンガーを装備している。

デッドウォークでは左右に揺れながらフラッシングを伴いアピール要素を追加。それだけではなく、タダ巻きではこのブレードがボディに軽く接触し、その際の「音」がバスをコールアップするトリガーになるとか。もちろん動画で沢村氏が話しているようにグレネードシンカーを装着するなどウエイトチューンもできる。

そしてこのブレードのスイベル先端に接続されるスナップが、わざわざこの為に作成した形状で、とにかく着脱が簡単な点も魅力だ。

2つのモード

また、グランドエッジ190SF同様、2つのモードが選択可。ジョイント部の可動域を広くor狭くできる。

可動域の広いフレキシブルモードはタダ巻き、デッドウォークで使いやすい。可動域を狭めた「タイトモード」では、アクションがややロール寄りになる。実釣での組み立ての幅をもたらすのはもちろん、ルアーで遊ぶ…という点においてもアングラーのハートがくすぐられる。

トップウォーターウエイトあり!

さらに面白いのがカラー展開。グラスルーツのルアーはその彩色も美しいところ。ランナバウト210Fのカラーラインナップの中で、2色だけトップウォーター用ウエイトとなるカラーがラインナップされる予定。どういうことかというと、下記2色においては他のカラーよりも約4.5g軽くなっている。まさにトップウォーターをより意識したウエイトであり、カラーに関してもバスが見上げた時に効果的なコントラストが出やすいカラー。

このTW(トップウォーターウエイト)バージョンは、シャローリップ仕様でブレードを付けた時にウエイクさせて水面を泳がすことができるのがミソ。

水面をウネウネと泳ぎながら水面下でブレードがボディに接触。〝コンコンコン〟と連続した打音が発生し、ノイジープラグとなる。

ラスティマットアユG


ブリーチシャッドG

オールラウンダーでありながら、さらにその時々にドハマりする特化カスタマイズも見つけられそうな、ドキドキさせられるスイムベイト。

ランナバウト210F、今春いよいよ登場となる。

公式Instagramもチェック

GRASSROOTS(グラスルーツ)

GRASSROOTSとはUSのスラングで人から人に伝わる文化やコミュニティーを指す言葉。釣りとは親から子へ、友から友へ、世代や国境の垣根すら越えて継承され、育まれてきた長い歴史を持つ文化。創り出されるフィッシングタックルが様々なアングラーに伝わり、愛され続け、そして釣りの文化を継承する輪廻の一部になって欲しい。GRASSROOTSの社名にはそんな願いが込められている。実釣性能は勿論のこと、機能美を纏ったディテールを持つフィッシングタックルを今まさに世に放とうとしている新進気鋭の注目メーカー