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オカッパリ冬シーバス攻略法「河口シャロー・アベンジャーただ巻き戦略」【小沼正弥が超解説】

寄稿:小沼正弥
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小沼 正弥(Masaya Onuma) プロフィール

独自のシーバス道を極めるべく、全国各地を釣り歩く「職業シーバス釣り師」。釣具メーカー「ピックアップ」代表。「エバーグリーン、ダイワ、マドネス、シーガー、がまかつ、ヒフミクリエイティング、ピュアフィッシングジャパン、FUJIWARA、ハピソン」プロスタッフ。1969年7月3日生まれ、東京都世田谷区出身の渋谷区育ち。

こんにちは! エバーグリーンプロスタッフ・職業シーバス釣り師のオヌマンこと小沼正弥です。

12月も後半に差し掛かり寒くなってきました。多くの地域ではここから水温もグッと下がり、水中のシーバスも本格的な冬モードに突入します。
そして、冬モードのシーバスを攻略する上で非常に有効となる戦略のひとつが、河口シャローでの「アベンジャースロー巻き戦略」です。というわけで、その戦略について詳しくご紹介します!

 

そもそも、なぜ河口?
それはズバリ「分かりやすいから」

まず、なぜ河口シャローなのか? なんですが、それは「分かりやすいから」。これにつきます!

これからの低水温期、ショアラインでシーバスの回遊がカタく見込めるのは少しでも水温が高い場所になるんですけど、「この川のここに温排水があって…」とか、「このサーフのこの沖が少し深くなってて…」とか、そのエリアでやり込んでる人じゃないと正直、分からないですよね。

でも河口ならグーグルマップで誰でもすぐ分かるので、チャレンジしやすいですから!
しかも潮の満ち引きで海の暖かい水が必ず通る場所なので、ハイシーズンにシーバスの釣果が聞かれる河川の河口であれば冬でもかなり高確率でシーバスの回遊が見込めます。

 

河口の中で、なぜシャロー?
それは、襲いやすい遊泳力の低いベイトが集まりやすいから!

で、そんな河口の中でなぜシャロー…浅い場所を選ぶかってことなんですけど、河口の浅い場所って泥や砂が堆積しているから浅いんですよね。つまり、川に流されたものや海から流れ着いたものが溜まる場所なんです。

ということは、小魚、バチ、アミなどの遊泳力の低いベイトも必然的に溜まりやすいということですよね。
そうした遊泳力の低いベイトは、低水温で動きが鈍くなった・でもエサは食べたい、冬のショアラインのシーバスの恰好のエサなので、河口の中でも、特に浅い場所はシーバスの回遊コースに含まれている可能性が高い、と言うワケです。

なぜアベンジャー125F?
レンジ、シルエット、長さ、動きの質などドンピシャだから!

で、冬の河口シャローで何をキャストしたらいいかということなんですけど、まさにドンピシャなルアーがアベンジャー125Fなので、ぜひこれを投げてください。マジでよく釣れます。

Lure Length Weight Range Type Hook 価格
アベンジャー125F 12.5cm 14.5g 0.1~0.4m フローティング フロント:#8・センター:#8・リア:#8 1,800円(税別)
10~40センチというレンジ設定が、シーバスの目線にドンピシャに合う設定

何がドンピシャかというと、まず先行レンジ。冬の河口シャローのシーバスは表層を漂う遊泳力の低いベイトをそっと食いあげて捕食しているイメージなんですけど、アベンジャー125Fの10~40センチのレンジ設定はそういうシーバスの目線にドンピシャに合うレンジ設定なんです。

スリムシルエット、長さがドンピシャ

あと、シルエットもドンピシャ。かなり色々なルアーを試したんですけど、この釣りではスリムなシルエットが絶対に釣れます。ズバリ直径2センチ以下!ベイトがあまり水を押す生き物じゃないことが多いので、太くて水押しが強いルアーは明らかに反応が悪いです。アベンジャーは直径約1.5センチなので、その点もバッチリです。

そして長さ。実はこれも重要で、色々試したんですが、12~12.5センチが1番安定して良い釣果が出ます。というのも、それ以上に長いとパワーがある反面やはり存在感が強すぎるのかダメな時があるのと、逆に10センチ以下など短すぎると冬の魚影が薄い中だと見つけられにくいのかアタリが減ってしまうことがあります。アベンジャー125Fは12.5センチなので、まさにドンピシャに作ってます。

ふらふらヨタヨタ、水を逃がしながら弱々しく泳いでくれるのが効く

あと動きの質なんですけど、これもめちゃくちゃ重要で、しっかり水を噛んでブリブリ泳ぐルアー……人間には良さそうに思えるんですけど、この釣りだと、もうテキメンに釣果落ちます。太いとダメなのと同じで、水を押しすぎるのは明らかに良くないです。

で、アベンジャーの動きなんですけど、このラインアイの位置を見てください。

わかる人にはわかると思うんですけど、コレあえてまともに水を噛まないように作ってます。
ふらふらヨタヨタ水を逃しながら弱々しく泳ぐイメージ。泳ぐのは泳ぐので、魚影の薄い冬の河口シャローでも見つけてもらいやすいんですけど、ブリブリ泳ぐルアーと比べたら喰わせ能力がダンチ。だから、冬の河口シャローの釣りにマジでハマるんです。

 

小沼的カラーチョイス
一番の実績カラーはヒットマンブルー

カラーは迷ったらヒットマンブルーで!
自分が1番釣ってるのは多分この色です。

あとは、明暗が絡む場所なんかだとクリア系カラーが劇的に効くことがあるので、ピンクヘッドクリアチャートやトウゴロウマニアなどもできれば持っておくことをお勧めします。

具体的な釣り方は?
ハッキリ言います。
一定スピードのただ巻きが一番釣れる!

で、釣り方なんですけど、もうハッキリ言います。一定スピードのただ巻きが一番釣れる!この釣りに関しては、止めたりジャークしたり、変なことしないのが1番釣れると思うので、ルアー性能を信じてただ巻きしてください。

基本アップクロスにキャストして、ハンドル一巻き約70センチのローギアリールならハンドル1回転1秒でただ巻きするだけでOKです。ハイギアリールの方は、もう少しスローに巻いてください。巻き続ければ、必ず結果が出ると思います!

 

タックルデータ

[ロッド]アバンギャルド ZAGS-96ML/M+ エースアタッカー96
[ライン]PE1号 + フロロカーボン4号
[ルアー]アベンジャー125F 他

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出典:YouTubeチャンネル「EverGreenFishing」

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記事はエバーグリーン公式サイト内のこちらから

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