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瀬戸内メバルの「藻場」と「潮流」へのアプローチ

寄稿:門永 晴記
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皆さんこんにちは!広島県在住のメガバスプロスタッフ門永です!

残暑が残りすぎた今年の秋でしたが…笑、ようやく冬の様相!冬といえばライトゲームの季節、僕のホームグラウンドである瀬戸内海エリアでも少しずつメバルの釣果を耳にするようになってきました。

今回はメガバスが誇る礁楽ブランドのライトゲームワームDr.CHOROを使ったメバルゲームをじっくりと紹介していきます。

門永 晴記(Haruki Monnaga) プロフィール

メガバスプロスタッフとして10年以上のキャリアを持つ瀬戸内ソルトゲームのリアルアングラー。シーバス・メバル・クロダイをメインに一年を通して瀬戸内海しまなみ海道を走り回る!お祭り大好き47歳。広島県尾道市在住。

シーズン序盤!初冬のメバルの動き

海の中はまだ“初冬”ともとれるこの時期のメバルは、スポーニング(産卵行動)を意識して沿岸付近に次々と移動してきます。

まだまだ浅場の水温も安定しない季節なのでメバルの活性も日替わりですが、産卵に備えて積極的にエサを追う時期ですので比較的釣りやすいシーズンといえるでしょう。ポイントによっては産卵を強く意識して接岸した大型の個体も狙えます!

初冬のメバルのポイント

初冬のメバルを攻略するためのポイントの条件は「藻場」「程よい潮流」この2つです。

ホンダワラ等のウィードが群生する「藻場」は、ベイトも豊富で潮通しも良いことから産卵にも適した環境であり、シーズンを通してメバルゲームの代表的なポイントとなります。スポーニングを意識したメバルが中心のこの時期は特に有効なポイントでもあります。

そして次にある「程よい潮流」というキーワードこそが、今回一番のキモとなります。瀬戸内海のメバルゲームというと「激流」のイメージが強いと思いますが、強い潮流のポイントがメインになってくるのは、アフター回復系のメバルを狙う春先からです。もちろん冬場での激流パターンもありますが、基本的にこの時期のメバルはあまり強い流れを好みません。

地形や防波堤などの巨大なストラクチャーによって大きく流れの変化が生まれ、そこで分岐した潮流が程よく浅場に届いているような場所こそが、スポーニングを意識したメバルには最適な環境になっているようです。

メインベイト(エサの存在)

初冬〜冬にかけてメバルのメインベイトとなるのが「アミ」といわれる微細な甲殻類達。

このベイトに合わせていく事が、この時期のメバルの攻略のカギとなり、そして潮流に流されてきたアミのような「フワフワ〜スーッ」なアクションを演出ができるワームが、今回紹介する「Dr.CHORO」なんです!

実際このアミパターンにもかなり有効なワームにデザインされています!

Dr.CHOROというワーム

メガバス公式「Dr.CHORO」詳細ページはこちら

Dr.CHOROの一番の特長はやはり、平らな扁平ボディにピンテールという独特なデザインにあります。また「1.5インチ」と「2.0インチ」の2サイズがあり、フックの刺し方によって「縦セット」と「横セット」の2WAYで使用できます!

縦セット(平たい面が左右になるようにフックセット)

僕の場合、ボトム周辺を探りたい時にはこの縦セットで使用します。

フォール時に水の抵抗を受けにくいので比較的軽めのリグでもボトムを感じとりやすいのが特徴で、ロッドアクションにも反応が良く「チョンチョン」とアクションさせながらリフトさせて、フラットサイドに流れを受けさせるイメージで潮と同調させながらナチュラルにフォーリングさせていくような釣りにも向いたセッティング。これはアフタースポーニングのメバルにも有効なセット方法です。

横セット(平たい面を上下になるようにフックセット)

横セットはフォール時に水の抵抗を受けやすい分、同じウェイトのリグ(ジグヘッド)でも縦セットより、スローかつ潮流に馴染ませたアプローチができます。

 

下に落ちる事に対しての抵抗が生まれやすいセッティングなので、自然と水平姿勢を保ちやすくなり、自ずとレンジキープ力も高くなります。Dr.CHOROのデザイン(性能)をフルに引き出せるセッティングはこの「横セット」と言えるかもしれません。一般的なワームよりスローに送り込める使い方ができます!

例えば、1.5gのジグヘッドでないとキャストが届かない範囲を同じ1.5gでも一般的なワームよりゆっくりと通してやれるような使い方ができるのが、このDr.CHOROの横セットなのです!…といったこのDr.CHOROの特徴から、初冬のメバルに有効な使い方は後者の「横セット」であると想像できると思います。先にお話ししたアミを模した「フワフワ〜スーッ」といったアクションをレンジキープしながら出せるのがこの横セットの最大の強みでリグはもちろんジグヘッドリグが基本となります。

セッティングなど

飛距離や狙うレンジ、足場の高さ、潮流の強さなどによって0.7gから〜2.0gをメインに使い分けていきます。流れのあるポイントでは、基本的にロッドは立ててリトリーブします。より中層でのレンジキープを意識してやるためにラインメンディングも重要。時にバスフィッシングで有名な「ミドスト」でシェイキングを織り交ぜたリトリーブで誘ってやるのもかなり有効ですね。

Dr.CHOROのサイズのチョイスですが、ベイトの小さなこの時期は1.5インチがメインとなりますが、外洋に面したような大場所であれば、アピール力のある2.0インチも有効です!カラーは瀬戸内海の定番でもあるチャート系やピンク系を軸に、ナチュラル系もローテーションに入れてやると完璧かと思います。

タックルについて

最後にタックルですが、この中層の釣りにおいて一番大切なのがロッドでもリールでもなく「ライン」になります!

潮に馴染ませる事が最も大切な軽量ジグヘッドでのこの釣りには絶対的に比重の高いフロロカーボンラインをオススメ。重いラインだからこそ取れるアタリや、中層での絶妙な操作感が実感できると思います!僕は狙う魚の大きさに応じて2lbと2.5lbを使い分けています。

これからがハイシーズン!

瀬戸内海のメバルは、これから春にかけてさらにベストシーズンを迎えていきます!梅雨時期まで狙えるターゲットですので、シーズナルパターンをしっかり把握していくことで、さらなるゲーム性の高さを感じることができると思いますよ!ライフジャケットの着用等、安全第一で楽しんでいただきたいです!

いかがでしたでしょうか?普段のピンテールワームとはまた一味違うアプローチができるこのDr.CHORO!今までのワームローテーションの中に新しいスパイスを効かせることのできる可能性を大きく秘めたデザインのワームです。

是非、皆さんのフィールドでもこの性能を試してみていただきたいです。

メガバス(Megabass)

1986年8月15日設立、静岡県浜松市を拠点とするルアーメーカー。デストロイヤーをはじめとする各ロッドシリーズ、各種バス、ソルトルアー、リールなど、あらゆるフィッシングタックルを輩出。 同社のCEO伊東由樹氏はアングラー、そしてルアー、ロッドデザイナーとしても有名で、同氏の手掛けるタックル&ルアーは実釣力の高さに加え、優れた機能美、造形美を放ち、国内外で高い評価を受けている。