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Fishman初のオフショアジギングロッド「631プロト(仮)」はこんなロッド

寄稿:謝花 和也
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皆さんこんにちは!沖縄のフィッシュマンテスター謝花 和也です。

現在、私がテストを進めているFishman初のオフショアジギングロッド「630プロト」「631プロト」

今回は631プロトにフォーカスして、どんなロッドなのかを解説していきたいと思います。

オフショアジギングの敷居を下げる

631プロトは、ブランクの方向性・ガイドセッティングもほぼ決まり、ロッドのコンセプトとしてあげている「オフショアジギングの敷居を下げる。もっと楽に身近に」を体現する、ある程度なんでもできる中心軸のオフショアジギングロッドに仕上がりつつあります。

現在のスペックはこちらです。

・6.3ft(190.3cm)

・3ピース

そして私感ですが、ジグウエイトはハイピッチの場合は200〜300g(潮・水深で+−50g)、スローピッチであれば300〜400g (潮・水深で+−50g)まで対応、ガイド径フロロリーダー30号あたりまでストレスなく抜けるガイドセッティングとなっています。

また操作性としてはかなりこだわりました。基本的なコンセプトとしては630プロト・631プロトに共通していますが、うまくグリップエンド側にウエイトバランス持っていってます。

シーソー理論とでもいいましょうか。分かりやすく言うとリールシートを支点としてグリップエンド部が重さで下がると、ティップ部が勝手に持ち上がる…という理論です。またテコの原理的な発想で、私は肘乗せでジャークをするのですが、同じくリールシート部リールを支点とすると、ジャークと同時にグリップエンド部をイメージとしては肘を入れて(押しこんで)ます。…するとそうです!テコの原理でティップ部がスパッ!と持ち上がります。

つまり、小さい・軽い力で楽にジャークができると。

「回転しようとする力」が支点を中心に発生することに関係しています。この力は「モーメント」と呼ばれます。このロジックは、大きい魚を楽にファイトできる!という観点においても素晴らしい恩恵がありました。

ジギングのファイトスタイルについては賛否両論色々なスタイルがあっていいと思います。私感としては楽に効率よく、ロッド・リール・ラインシステム・フック強度のタックルセッティングのポテンシャルを最大限に発揮させてファイトする「最小限の労力で最大限の効果を」というファイトスタイルを信条としています。

また「ストレートポンピング」というファイト方法がありますが、いわゆるロッドを真っ直ぐに、ラインの限界強度でリールパワーでウインチ方式で巻きとるというテクニックです。実際ロッドを立てるポンピングよりドラグ値は確実に強い事は実証されています。

前置きはさておき…感のいい貴方!そうです!そうなんです!何を言いたいかと言うと…「ストレートポンピング」のファイト中に脇に挟み込んだロッドの1番太いグリップエンド部分を曲げ込むと「モーメント」が発動されるんです。そここそがFishmanロッド 631プロトのポテンシャル発動です。

テスト釣行で垣間見えたポテンシャル

先日のテスト釣行では、そのポテンシャルがいかんなく発揮されました。軽快に楽にジャークできる事によって集中力を持って長時間質の高い釣りができ、それにより数多くのバイトを誘発し、実際大型魚との出会う確率が高くなったと思います。大型根魚・大型回遊魚を掛けた際は、見た目より楽にプレッシャーをかけながら思考・体力に余裕を持って主導権を渡さずコントロール、キャッチできました。

皆さんのお持ちのスキル・テクニックをそのままに、Fishmanジギングロッドシリーズがもう一段、もう二段ネクストステージに引き上げれるようにもう少し細かいギミックを盛り込んで調整し、さらに仕上げていきます。

早くユーザーさんに届けたい。触って使って頂きたい。大型魚の出会いのお手伝いができれば。

Fishman初のオフショアジギングロッド、皆さんご期待ください。

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出典:YouTubeチャンネル「Fishman」

Fishman

「ゼロバックラッシュ」「飛距離」「高精度ピンスポット撃ち」を追求したベイトロッド専門メーカー。 怪魚ハンターとしても知られる赤塚ケンイチ氏が代表を務め、同氏の豊富な経験がフィードバックされたロッドは、繊細な渓流から秘境のモンスターまでさまざまなスタイルに対応するラインナップ。