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今江克隆のルアーニュースクラブR「ただひたすら1匹を釣るための選択!今年の冬のルアーセレクトと狙い方」の巻 第1171回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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狙い方のキモ!

そして、狙い方のキモとしては「ネバらない」、これが重要。

この3種のルアーの最強の能力は「はずみで口を使う」、「瞬時に掛かりやすい」こと、すなわち釣れる釣れないの答えが超早いことだ。

ネバって喰うことは少なく、喰う時は一発で速攻喰う。

よって、どんなに釣れない状況でも積極的にガンガン動いて、気になるスポットにはガンガン入れていくことがポイント。

小手先のテクニックなど不要で、ルアーパワーを信じて「広く、速く、一定」に操作することが最強のテクニックだ。

操作がシンプルで一定であればあるほど、広範囲を共通動作で迷いなく探ることができる。

そのうちマグレでもバスの目の前に落ちたら、事故的にバスが反射で口にしてしまった結果、速さと重さゆえに勝手に口に掛かってしまうのが、これらのルアーの最大の強みだ。

「ワカサギマジックスプーン」は、ビッグスプーンだが、冬季の使い方は「ホプキンス」等のメタルジグと同じだ。ルアーパワーだけで十分にバイトを誘う

そして1匹が間違いを起こすと、バスがそのスポットに複数率いるケースが多く、スイッチが入って連発!というのが、かなりの確率で発生するのが、この釣り最大の醍醐味だ。

高山ダムでルアーテストに行った河野(正彦プロ)。テストルアーは季節柄不発だったが、強風の中、起死回生の「ワカマジスプーン」で大漁満足

事実、過去の金砂湖、青野ダムの取材ロケでは「メタクロ」や「ワカマジ」で1時間以上もキロアップの怒濤のイレグイが続いた。

「メタルクロー」のダブルフックは、基本的にはバレ防止のアシストフック。フッキング的には外しても影響はないので、根掛かり多発地帯では積極的に外して使う

他でも、たいてい1匹釣れると2匹目が同スポットで立て続けに釣れるスイッチ効果は、何度も経験している。

ゆえに1尾釣れたら間髪入れずに同じスポットにルアーを入れることが大切。

写真を撮ったりしていて、次投まで5分も開けるとスイッチはすぐオフになるので、留意しておきたい(ココ重要!)。

延々とノーバイトが続いても、わずか一ヶ所15分の出来事で大爆釣大量満足…なんてことも珍しくないのだ。

今江的シークレット「メタクロ」だった「カバーメタクロ」もいよいよ登場。無茶苦茶なレイダウンのど真ん中にメタルを高速フォールで叩き込める究極のスピンテールメタルジグだ。(ダブルフックは外して使用)

どこでやったら(釣ったら)いいの?

メタルルアーでの最後の要注意点は、絶対に船べりでジャンプさせないロッドワークだ。飛ばれると慣性の法則で首振り一発でバラす率が激増する

では、最後に「どこでやったら(釣ったら)いいの?」という疑問があるだろう。

自分の経験では、この時期は「分かりやすいテーブル状のフラットがある地形の、岸に一番近い、一段深そうなところとの接続部分」を絨毯爆撃する。

近年は、地元ロコに熟知され過ぎてる大場所フラットより、ちょっとしたショボフラット隣接のショボ岩盤脇、究極は旧チャンネル絡みの狭いハードボトム、すなわち「湧水フラット」が激アツかったりする。

確かにライブスコープがあればバスの有無を確認できるが、逆にヘタにライブスコープに頼り過ぎると展開がやたら遅くなって、テンポよく淡々と撃ち続けるアナログな「直感派」に負けることも多々あるのが、この釣りのよいところだ。

見えバスに翻弄されるサイトあるあるだ。

最近、ホントよく感じることだが、今のバスシーン、「超高速↔超低速」、「超デカい↔超小さい」「超広範囲↔一生タコ粘り」、「超デジタル↔超アナログ」と極端に振り切った釣り方、振り切ったルアー選択をしなければ、人より突出した結果を残せない時代になった気がする。

あれもこれもの中途ハンパな迷いが、最もボーズへの近道、特に近年の初冬はそんな時期だと心して釣りをしてみよう。

濁りの強いレイクでは振動の強い「ソルティーマッハソニック」が効果的。最近は、バスの個体数が減ったせいかシルエットが小さいモノより逆にデカい方が釣れる気がする

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