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「マダイ目線で考える」セッティングがシビアな“タイラバゲーム”でスグに試せて釣果に直結“ネクタイカラーセレクト”/田中亜衣

連載:ジャッカルソルト
寄稿:田中 亜衣
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皆さん、こんにちは。田中亜衣です。

11月に入り、ホームの紀北エリアでは水温は21度くらいまで下がってきました。マダイにとっては適水温となり、コンディションの良い個体も数多く釣れています。この時期のマダイは活性も良くなり、数も狙えるのですが、それだけに釣果の差も大きくなったりします。コンスタントに釣果を出すには、一にも二にも“セッティング”です。

田中 亜衣(Ai Tanaka) プロフィール

ジャッカルSALTプロスタッフ。タイラバのエキスパートとして知られるアングラーで、どんな状況にも対応する柔軟なタイラバスタイルを確立している。 物腰の柔らかいトークと雰囲気とは裏腹な、完全な理論派アングラー。 また2021年春から、遊漁船「FxF KIX”(エフバイエフ キックス)」をスタート! キャプテンとして大阪湾南部から和歌山エリアの様々な釣り・スタイルを案内してくれている!

セッティングとは?

セッティングとは、状況に合わせたネクタイの形状やカラー、フックの種類、ハリスの長さや間合い、ウエイト、ロッドの柔らかさやテーパー、ラインやリーダー、リールのギヤ比…などなど、タックルの隅々までのセレクトを言います。セッティングを素早く決めて釣りをすることが釣果を出す秘訣なのですが、それには状況を把握して、その状況に合っているセッティングというものを知らなければなりません。つまり経験値がモノを言うトコロなのですが、初級者や中級者にとって、何処から手をつければイイのか分からないですよね。と言うことで今回は、セッティングの要素の内、まずは“カラー”に焦点をあてて話していこうと思います。

「マダイ目線で考える」試しやすくて釣果にも繋がるネクタイカラーセレクトのコツ

カラーにはヘッドとネクタイが関係しますが、より重要なのは何と言ってもネクタイカラーです。ネクタイカラーも年々増えて複雑になってきました。

状況とマッチしたカラーを探すことに結びつく“マッチの幅”

例えば、オレンジ色を1つとっても蛍光色の強いカラーから透け感のあるカラー、黒のシマシマやドットの入ったカラーなど…組み合わせは無限で、状況とマッチしたカラーを探すのが大変。ただ、マダイの活性がさほどシビアじゃない時はマッチの幅も広がり、少々トーンの違うオレンジを使用しても釣果に差が出ない場合もありますよね。その“マッチの幅”すなわちマダイの活性や潮色を的確に判断することが第一歩になります。マダイの活性は自身のルアーへのバイトの数であったり、他の釣り人の釣果で判断してください。潮色は普段から注意深く見て覚えるしかないので、分からなければ船長に聞けば良いのですが、自身で判断できるようになることを目標に普段から注意深く観察してみてください。それらのことを踏まえてマダイの居るレンジまで、どのくらいの光が届いているかを想像します。同じポイントで同じ潮色でも朝と昼では晴れていればかなり光量は違います…のように想像してみてください。

UV(紫外線)の効果

蛍光オレンジや蛍光ムラサキ、蛍光レッド…

蛍光と名のつくカラー“UV”を可視できる魚にとっては、人間が見るよりも鮮やかに見えています。下の写真では「ビンビンスイッチT+ネクタイ マスターカーリー」の蛍光灯下での見え方とUVライト下での見え方の比較です。

ビンビンスイッチT+ネクタイ マスターカーリー【ジャッカル】

ジャッカル公式「ビンビンスイッチT+ネクタイ マスターカーリー」詳細ページはこちら

左から“ゴージャスオレンジ”、“ブライトオレンジゼブラ”、“ブライトオレンジ”、“リバーシブルアカオレ(オレンジ側)”、“オレンジゴールド”、“シマシマレッド”、“リバーシブルクロキン”、“エビオレゴールド”、左の4色はUVライトに強く反応しているのに対し、右の4色は落ち着いたトーンになっています。紫外線を可視できる魚にはこのように見えています。

この写真から読み取れるのは、紫外線量と蛍光色の発光で、マダイの居るレンジに太陽光線がどれだけ届いているかで、蛍光色とそれ以外の色の見え方がこれだけ変わると言うことです。例えば朝イチの時間帯、太陽光線は斜めからの角度で海底に入るのでUV量も少なく正午に近づくにつれてUV量も増えて蛍光色はビカビカに光ります。この他に潮の色や天候でも光量が変化して、それらを考慮しながらカラーセレクトをすれば良いのです。後、時合のようにマダイの活性が高ければ、ビカビカな蛍光色ほどマダイを惹きつけ、反対にマダイの活性がナイーブな時は落ち着いた色(トーン)に反応が良いです。このように魚と人間の見え方(可視)の違いを考慮するのは、これらを認識していない釣り人には難しいことですが、これからは少し見え方を意識して釣りを楽しむと釣果も良くなると思いますので、皆さんもお手持ちのネクタイをUVライトなどで照らしてチェックしてみてはいかがでしょうか。

今回はタイラバゲームのセッティングのうちの“カラー”についてでしたが、他の要因につきましてはまたここで話したいと思います。

それでは皆さま、良い釣りを。

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