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今一度、見つめ直そう。安全に快適に琵琶湖での釣りを楽しむためのマナー&ルールマップ

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今一度、見つめ直そう。安全に快適に琵琶湖での釣りを楽しむために知っておくべきこと

南湖の人気エリア各所で、規制されている主なルール。

・もっとも広い範囲を示してる、南湖西岸の赤いラインは、湖岸から300㍍(目安としては外来魚エリの内側)でのデッドスロー走行。

・Ⓐ下物航路は大型船の航路となるので、大型船が航行の際には配慮を

・Ⓑ矢橋人工島水路は7ノット以下のデッドスロー走行

・Ⓒ水鳥の多いエリアではスロー走行を心がけて、できる限り避けて走行する

・Ⓓ琵琶湖大橋は事実上、釣り自粛エリア。
琵琶湖大橋は東西方向の移動は橋に沿って100㍍以内が禁止、中央の橋脚間とその両サイドの橋脚の間は停留禁止となる。
昔は琵琶湖大橋の釣りも行われていたが、多くのアングラーが訪れることにより、禁止されている中央付近でのボートの停留などが目立ち、「通行の邪魔になる」「危険である」との指摘が多数寄せられた。そのため関係者の中で「釣りを自粛する」ことになり、現在ではほとんどのアングラーが釣りをしていない。自身の安全のためにも琵琶湖大橋での釣りは自粛したい。

図③ 近江大橋以南

近江大橋から南のエリアにもよいスポットがたくさんあるが、東側には琵琶湖漕艇場があり、赤ブイ内は進入禁止エリア。その周辺も漕艇のカヌー、レガッタの練習場となっており、漕艇の大会開催時には混雑。漕艇区域外でも瀬田川中央から東側にかけては漕艇関係者により、釣りの自粛を求められることもある。そのため、漕艇時および大会開催時は、赤線の内側も進入禁止。
そして、近江大橋から南は3月1日から11月30日までは琵琶湖水上安全条例により7ノット以下と定められており、バスボートなどの動力船はデッドスロー走行。引き波をたてて漕艇関係者を転覆させるという事態にはならないようにしたい。
あと、近江大橋は中央付近(中央の橋脚の間とその両サイドの橋脚の間)が停留禁止区域(停留できないので事実上釣りはできない)、その他の規制はないが、釣りをしていてキャストしたルアーにより道路上に危険が及ぶ可能性があり、できるだけ避けたいエリア。ただ、雷雲などの避難場所として、多くのアングラーが使っている面も。
それから、瀬田川についてはJR鉄橋手前の水道橋までが普通の動力船の進入可能エリア。それ以南は遊漁船など限られた船舶のみ航行可能となっている。

図④浜大津付近の自主的ルール

法律的には浜大津港内は動力船の速度が7ノットに規制されている。ただ、浜大津付近は大型船の出入りが多く航路での釣りは迷惑(禁止)となる。さらに柳ケ崎のヨットハーバーからの出入りも多く、ヨット関係者からボートの回避を求められる。柳ケ崎のレジャー条例の航行規制区域、2014年度からエリの設置、柳ケ崎取水塔の釣り禁止の地元自治会からの要望書など、数多くのトラブルが起きやすいエリアとなっている。
そこで琵琶湖オープン、NBCチャプター、琵琶湖遊漁船業協会では図の通り、ボートの侵入禁止エリアを定めている。
これは自主規制であり、一般のアングラーには求められないが、趣旨を理解した多くのアングラーの賛同をお願いしたい。

沖島周辺の航行禁止エリア 5月1日から11月30日

沖島と対岸を結ぶ内側は5月1日から11月30日までは水上安全条例により船舶の航行が禁止されており、禁止エリアは南側は沖島の頭山と鯉ケ崎を結ぶ線、北側は沖島の山鼻と天上崎を結ぶ線と定められている。それぞれの湖岸からの沖側500㍍は航路として7ノット以下での走行が認められおり、荒天による危険回避のための航行は認められている。
境界線に関しては、諸説があり、警備艇の担当によっても異なることから混乱が生まれている。南側の魚礁や沖島北側の岩場でも県警により警告された事例もあり、アングラーによっても解釈が異なることが多い。
沖島には橋がなく、住民の移動は船舶に頼っている。そのため航行が邪魔されることで生活に支障がでるため、沖島付近には航行規制が実施されている。沖島の漁港前、堀切の港前などは通行に邪魔になるため、トラブルも多い。
また、航行禁止エリア内で警告書を渡されたアングラーも多い。周辺はよい釣り場が多いだけに、トラブルで全面的に禁止にならないように注意して行動してもらいたい。

水鳥の営巣地等保全のため航行禁止

長浜市湖北町尾上から早崎超にかけての水域は、水鳥の営巣地であり、水鳥の生息環境の保全上、重要な水域。湖岸付近にはヨシ群落が形成され、魚や鳥などの貴重な住処となっており、生態系の保全を図る上で重要であるヨシ群落保護地区に指定されている。そのため、この水域はプレジャーボートの航行は禁止されている。北は湖北野鳥センターの沖合にある黄色ブイと、南は奥びわこスポーツの森のやや北側にある黄色ブイを目印に、ブイ内には進入しないように。

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