ブレードゲームといっても幅広く、青物やマダイ、はたまたロックフィッシュなどもブレード付きジグが効果的な時も多い魚種。
その中でもやはり近年外せない人気魚種といえばサワラ。オフショアのサワラキャスティングゲームにおいて、全層を探れる強味はブレードゲームならでは。
サワラキャスティングにおけるブレードゲームでは、高速リトリーブ時の安定した巻き感やなかなかにパワフルな引きに対応するパワー、それでいて意外や口切れしやすいサワラを安定して取り込めるベストなしなやかさがロッドには求めらます。
カレントライン・ベイスペックTZ
そんな中で登場したのがゼニスとタナジグのコラボロッド「カレントライン・ベイスペックTZ」。
ゼニスのカレントラインをベースに、さらに湾内・沿岸などの近海エリアでのサワラや青物キャスティングゲームにと特化したロッド。
バラさないロッドを目指して
サワラ・青物の近海キャスティングゲームに特化したということで、細かなバージョンアップがされているが、最も主眼を置いたのはバラシの少ないロッドにすること。やはり先にも述べた通り、サワラはあの怪獣ライクな表情とは裏腹に意外やバラシの多い魚。
鋭い歯の多いサワラの口周りにいかに掛けるかはもちろん、フッキング時のパワーやバラシを抑制するタメの利くレングスや調子を、タナジグが培った経験とロッドメーカー・ゼニスの技術で表現したそうです。
フッキングを決められる張りのあるバットからベリーにかけてとティップ部には24t+30tを補助パターンで採用。ベースとしたのはカレントラインの73だが、ファイト時の安定感と飛距離を求めて7フィート6インチに。サワラは最後の最後まで突っ込みを見せるなどランディングまで気の抜けない魚でもあるし、ゼニス特有の粘りのあるブランクスはファイト中、船ベリ際での攻防でもアドバンテージになります。
また、フロントグリップを30mm短くし、リアグリップを延長。これにより脇挟みでのリトリーブでの安定感をもたらします。また、カレントライン・ベイスペックTZの器用な部分はジグのジャーキングにも適した設計で、冒頭でも述べた通りサワラだけでなく青物も対象としているのだが連続したジャーク時にも長くなったリアグリップで負担を軽減。
またサワラにおいてはブレードジグのみならず、プラッギングも問題なく、ミノーなどをアクションさせる、操作するという部分でも絶妙にしなやかさのあるティップが作用。
ガイドは全てステンレスフレーム(Kガイド)。実は、ベースとなるカレントラインと異なり、ティップセクションのガイドを一個増やし、バットガイドをダブルフットに変更。
このあたりもまた、キャスト性能はもちろんバット部の安定感などの向上を狙ってのこと。
サワラをはじめ近海キャスティングにマルチな性能
サワラであればブレードジグ・ミノープラグなどを扱えるだけに、これ1本で対処が利くし、その他の青物系にも便利なカレントライン・ベイスペックTZ。そのスペックは以下。
型番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | 適合ルアーウエイト(g) | 適合ラインPE(号) | 適応ドラグ(kg) | カーボン含有率(%) | 本体価格(税抜) |
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CBTZ-S76L | 2.3 | 2※ | 172 | 212 | 2.2/10.0 | 15-40 | 1.0-2.0 | 3 | 97 | 36,300 |
余談になりますが、少し前にご紹介したZEROSHIKIリベレーターは、どちらかといえばサワラ・マダイ・根魚…さらには大型のヒラマサやカンパチ、中深海ジギング、トンジギなどをよりライトなロッドでムリなくこなせるマルチパーパスなロッド。魚種も機種ごとに全方位的にはなります。レングスは全機種共通で68。
ライトにして抜群の安定感!サワラのブレードゲームからヒラマサまで近海オフショアゲームを網羅するマルチなゼニスのNEWロッド
一方でカレントライン・ベイスペックTZは、サワラや青物のキャスティング(ブレードやプラグ)の中でマルチな性能となるモデル。上記スペックの通りレングスは76で飛距離面でも、サワラを含む近海キャスティングではメリットがあります。
このあたりの選択というのも、皆さんが足を運ぶフィールドごとにうれしい悩みになるのではないでしょうか。
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