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【お客様のニーズにより応えるために】3つのテーマに沿った特化型ロッドをテスト中/家邊克己

連載:家邊克己の「週刊!アジングマニアックス」
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最近アジングをしていて、ロッドの役割について思うのですが今のアジングは「マヅメの釣り」と「夜の釣り」に分かれると思います。いわゆる「ベイトパターン」と「プランクトンパターン」ですね。今までのアジングロッドは比較的オールマイティ、例えばファストアクションでも1g以下の軽量ジグヘッドを扱えるような幅広いニーズに応えようとしてきました。しかし、全国を周る中で気付いたことがあります。マヅメが盛んな地域はマヅメアジングがアジングで、殆どの人がマヅメしかアジングをされない。いやマヅメのアジングがアジングと思っておられると言っても過言ではない、逆にナイトアジングしかされない地域も。こうなってくるとロッドも、もっと細分化させた方がよりお客様のニーズにお応えできるのではないかと考えました。

そこでロッドにテーマを決めて作ることににしました。

家邊克己 Yabe Katsumi プロフィール

サーティフォーCEO、製品開発責任者。全国津々浦々、アジが釣れると聞けば、ドコへでも足を運び、実際に釣って、アジングの楽しさを広く世に伝える、まさに「アジングの伝道師」というべき人物。かなり頻繁に全国各地で参加費無料のアジングセミナーも開催中! 釣具メーカー「34(サーティフォー)※社名は[みんな幸せに!]に由来」を立ちあげ、自身のノウハウを詰めに詰め込んだ製品開発に没頭中。京都府出身、福岡県在住、1958年9月生まれ。

アジングロッド開発にテーマを

さて、そのテーマというのが以下の3つ。

1、 軽量ジグヘッドに特化したロッド

2、 マヅメパターンに特化したロッド

3、 バランスに特化したロッド

この3パターンのロッドを作ろうと、それぞれの釣りの盛んな地域やそのテーマが生かされる地域のインストラクターと共に開発に入りました。

軽量ジグヘッドに特化したロッドについて

まず、軽量ジグヘッドに特化したロッドは0.5g以下のジグヘッドしか殆ど使わない外房がメインのヨネ君と一緒にテストを重ねることに。このタイプのロッドは、スローアクションのロッドになりガチなのですが、今回のテーマは軽量ジグヘッドなので、投げることから操作感まで、それに特化しないといけないので軽量ジグヘッドを遠くに投げるだけなら、スローアクションのロッドが良いのですが、存在感から重さの変化等を特化させようと思うと少しアクションとロッドの張りが変わり、尚且つ感度も上げないといけないので、簡単に通常のスローアクションでという訳にはいかなかった。

幸いこのタイプのロッドが欲しいと以前作りかけていたサンプルがあったので、叩き台はできていて、それをヨネと共有しながら作成に入った。レングスは5f1in。 使うと分かるのですが、微妙な長さとアクションになっており、感度もカナリ良くて0.3gのジグヘッドが藻に触れるのが分かったり、着底までも感じられる程。豆アジを掛けても、このロッド専用設計のF-tunedティップが絶妙な曲がりを見せ、豆アジの重量でさえ曲がって衝撃を吸収するのでバレにくい。チョット面白い軽量ジグヘッド特化型ロッドができました。

マヅメパターンに特化したロッドについて

次にマヅメ専用ロッドですが、これは石川のタイキ君と一緒にテストを繰り返していますが、マヅメに特化しているので釣れるアジは通常よりも大きくジグヘッドも重いジグヘッドを使用することを考えると、僕らが昔良く使ったようなアクションがベースだろうなと思うのですが、単にジグヘッドをキビキビ動かし、掛けてからロッドパワーで強引に寄せて抜き上げるという単純なロッドでは面白くない。

ベイトパターンにも色々あって、シャローもあればディープもある。そして、アクションの付け方もそれぞれ皆さんの個性があるので、それらに対応するとなればただ単に棒の様なロッドで良い訳はない。今の時期はまだマヅメで釣れる場所があまりないので、この秋で相当テストをして煮詰めていこうと思っています。ご期待ください。

 

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バランスに特化したロッドについて

最後にバランスに特化したロッドですが、この言葉を聞いてもピンとくる方は少ないかも知れません。近年技術が進み、リールがどんどん軽量化しております。最近のアジングはジグヘッドの存在感を分からずして、成り立たなくなっております、そうするとロッドとリールのバランスが非常に重要になります。

それは、リールとロッドのバランスが前方のリールフットの辺りで取れていると、そのリールフットの辺りに中指を入れるとそこが支点になり、前後が釣り合う様になります、そうするとロッドを天秤棒と思ってもらえればイメージできると思いますが、支点を境に前後が釣り合っているので、竿先に着いているジグヘッドの重さのみが釣り人は感じることができるのです。これはジグヘッドが軽ければ軽いほど釣り合いが取れていることで感じ易くなります。既に今バランスが取れていない状態で使い込んで慣れてしまい、その様な状態でも分かる人もいますが、そこまで行くには大変な年月と景観が必要になります。特に初心者の人は最初からバランスの取れたロッドとリールでアジングを覚えられると、潮の変化などが格段に早く分かる様になれます。

 

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その様なことから、このバランスに拘り幅広い重さのリールに対応できるバランスの良いロッドができないかと考え、今試行錯誤しております。これは大分のひろし君と一緒に考えています。大分はアジも多くて、ディープや潮の流れの速いポイントなど、ポイントの様相も多彩で、ジグヘッドの重さをよりシビアに感じ、その変化で狭いアジの居るレンジを探るポイントなので、テストをするのは打ってつけです。

テストの進捗は又このブログでお伝え致します。

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