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【TENRYU・ジグザム20周年】意外に知らない名前の由来や開発秘話など舟木雄一さんに直撃

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#ジグザム20周年フォトコン 開催中

テンリュウの近海ジギングロッド「JIG-ZAM(ジグザム)」が初代から数え、シリーズ20周年を迎えた。

現在、Instagramを利用したフォトコンテスト「#ジグザム20周年フォトコン」も開催中(2023年9月30日まで開催)。詳細は下記をタップして頂きたいが、応募方法も簡単。メモリアル賞にはネーム入りの現行ジグザムロッドが当たる、とても太っ腹な企画なのでぜひぜひ参加して頂きたい。

下記画像をタップ

さて、少し前に、簡単ではあるが「ジグザム」の20年に渡る軌跡をご紹介しました。

愛されて20年。テンリュウ「JIG-ZAM(ジグザム)」

 

舟木雄一さんのジグザム話

歴史あるジグザムだけに、オレの・ワタシの「ジグザム愛」を語れるユーザーも多くいることと思います。それはユーザーだけではなく、天龍の社員さんも当然。というわけで、今回はスタッフの舟木雄一さんに「ジグザム」のアレコレを聞いてみました。

知っていましたか?JIG-ZAMの由来

その前に、少しだけ記者の個人的疑問にお付き合いを。ふと「JIG-ZAM(ジグザム)」のネーミングの由来ってなんだろう?と気になったのです。恥ずかしながら知らなくて。そしてハッとした。もしかして…? それについて聞いてみました。

JIG-ZAMのネーミングの由来は?

舟木:察しの良い方なら気付くかもしれませんが、某ロボットアニメのオマージュが名前の由来ですね。私の前任者である企画担当の方が名付けたネームでした。

当時、ブランクを真紅や金色に染めた限定モデルを発表するなど、世代によってはストライクする方も多かったと覚えています(笑)。商標の観点から元ネタは言えませんが、遊び心から来た名前でもありますし、遊び道具として親近感も沸くネーミングだったと感じています。

思い入れのあるジグザム

なるほど、大型青物にも負けないジグザムシリーズの戦闘力は…確かに、なんて思ったりして(笑)。さて、ネーミングの遊び心が分かったところで、続いては舟木さん自身の「思い入れのあるジグザム」を聞いてみた。

ディープライダーを超えるディープライダー

舟木:個人的にジグザム・ディープライダー ブラックリミテッドには、特別な思い入れが残っています。

ドラッグフォースを発表する以前は、ディープライダーがシリーズの中でもハイエンドに位置していました。そして非常に人気の高いロッドでもありました。そのディープライダーを更に突き詰めたロッドとして限定販売したのが同シリーズです。

ディープライダーを超えるディープライダーとしての特別感、これをユーザーの皆さんへお届けできたのではないかと思います。

△ディープライダー㊤の限定版として2012年に発売された「ジグザム・ディープライダー ブラックエディション」㊦

個人的にもジギングを含めて積極的にオフショアフィッシングを始めた時期でした。バット部に当時として最新の織クロス カーボンを採用したり、チタンフレームKガイドのダブルフットのみを採用したり、グリップのEVA部には滑り止め効果のあるエンボス加工を入れて、リールシートは滑り止め効果のあるマッドブラックに塗装したり…。

グリップEVAに滑り止め加工を施したり、リールシートをマットブラックに塗装して滑り止めとしたり

写真はいずれも上が通常のディープライダー、下がブラックリミテッド。ブラックを基調としたデザインもユーザーに受けた

今思い出しても良くこんな仕様を作ったなと思いますね(笑)。

その分、今でもユーザーの方に「ブラックリミテッドの再販をしてくれないか?」というお声掛けを頂くこともあります。

開発最難関だったジグザムは…

総合力の高いディープライダー、そのリミテッドモデルとしてリリースされたブラックリミテッド。やはり舟木さんにとっても特別な存在だったわけですね。再販希望の声があるのもうなづけます(笑)。続いては、開発にあたり苦労したロッドも尋ねてみた。

地域特化型という大きな壁

舟木:開発するのに最難関だったと言えるのは、やはりジグザム・ドラッグフォース(初代)ですね。

ディープライダーに続き「ハイエンドであって地域特化型」として作り上げられたドラッグフォースですが、それはつまり、その地区の釣りを深く知らなければ形にできません。本当に数多く、各フィールドに足を運んだ〝現場主義〟で作り上げたシリーズと言えますね。

ディープライダーは総合的に扱い易さを追求していくのに対して、ドラッグフォースはターゲットと地域に有った調子・パワーを追求していくため、アプローチの方法が全く違ったのです。

地域特化型のだからこそ、基本と言えるモデルがなく、サンプルを作成しては作り直しを繰り返して完成させたシリーズです。

△23ドラッグフォースでは、ベイトモデルの追加も発表され大いに沸いた

今年、2023年に発表したドラッグフォースは、そうした現場主義から生まれたベースである初代があったからこそ、ブラッシュアップさせる事でさらなる進化を手にすることができました。

しかし、情報が少なく手探りの中で作り上げた初代ドラッグフォースには本当に苦労したと言えます。

現場主義から生まれたドラッグフォースは2023年にさらにブラッシュアップされ、進化した特化型として各フィールドで実績を積み重ねる

「ジグザム話」次回もお楽しみに

ということで、今回はテンリュウの舟木雄一さんに非常に興味深いお話を伺いました。皆さんにもジグザムの思い出話あるのでは?

さて、次回はこの項でも登場した初代ドラッグフォースに採用されたC・N・T(カーボンナノチューブ)、その登場で何が変わったか? これからも進化を続けるであろうジグザムシリーズでの今後は…? そんなところを舟木さんに引き続き聞いてみたのでお届けします。お楽しみに!

冒頭お伝えしたように、「#ジグザム20周年フォトコン」も絶賛受付中! 皆さんの思い入れのジグザムロッドで、ぜひInstagramに投稿を!

テンリュウ公式「#ジグザム20周年フォトコン」詳細ページはこちら

天龍(TENRYU)

1961年、六角竹竿加工業として下伊那郡鼎町下茶屋に塩澤製作所設立。1990年、株式会社 天龍に社名変更及び改組。創業当時、六角竹竿で一世を風靡し、1970年には日本初となるバスロッドを自社ブランドで発売。以降、カーボン素材を主軸に幅広い時代のニーズを先読みしたアイテムを輩出している。ソルトウォーターでは超軽量&高感度のSWライトゲームロッド「ルナキア」、ライトジギングでは「ホライゾン」が有名なほか、バス、トラウト、エリアフィッシング、さらにはテンカラなど、非常に幅広いジャンルでこだわりの強いロッドを生み出している。