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ターゲットは無限大!マイクロショアジギングの魅力

連載:トモ清水「ガッ釣りソルト」
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WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第194回
ターゲットは無限大!マイクロショアジギングの魅力

トモ清水(Shimizu Tomo) プロフィール

20年以上ロッド開発者として釣り具業界に携わるスーパーマルチアングラー。ロッド開発を手掛けたブランドは、国内、海外、自社、OEM問わず、20社にも及ぶ。現場主義、実績主義をモットーに全国各地、世界各地、釣りに飛び回るガッつり系。常に自然と魚をリスペクトし、次世代の楽しいものづくりに挑戦し続け、世界トップクラスのロッド開発者を目指す。1977年9月生まれ。本名は清水智一(しみず・ともかず)

こんにちは!トモ清水です。

梅雨シーズン真っ只中、貴重な晴れ間をぬって新潟アシストクラブにオフショアジギングへ♪ 新潟アシストクラブといえば、シャクらないジギング、スキッディングメソッドの生みの親である秋山船長。けっしてシャクらなくとも、フォールとタダ巻きであらゆる魚種が釣れることを共に証明してきました。

進化したジギングスタイル、それが「スキッディングメソッド」

スキッディングメソッドはもちろん、シャクる従来のジギングスタイルもOK!

ようするにジギングも多様化し、進化してきた、という感じ。従来スタイルとスキッディングメソッドを合わせるものアングラーの自由。さらにオフショアのジギングはまだまだ進化するジャンルの1つだと思います。

鮮やかなチカメキントキ

この時期の新潟の海は、アラ、タラ、キジハタ、沖メバル、ヒラメ、青物など、数えきれないほど豊富な魚種が狙えます。私がこの「スキッドジグ(150g)」で水深80m、フォールで掛けたチカメキントキも非常に美味なお魚。しっかりと処理し、2~3日熟成させ刺身と皮を残した炙りで頂きました♪

SaltyStage Skid Jig (スキッドジグ 80g/100g/120g/150g/180g/200g/250g)【アブガルシア】

製品名 自重 カラー 入数 税別価格
SaltyStage Skid Jig (スキッドジグ) 80g 12色 1 ¥1,280
100g 14色 1 ¥1,380
120g 14色 1 ¥1,480
150g 14色 1 ¥1,680
180g 12色 1 ¥1,880
200g 12色 1 ¥1,980
250g 12色 1 ¥2,180

アブガルシア公式「SaltyStage Skid Jig (スキッドジグ 80g/100g/120g/150g/180g/200g/250g)」の詳細ページはコチラ

私と秋山船長で開発した「ソルティーステージ PRM スキッドシャフト」がバットから曲がるほどの大型魚も!

釣友のGO佐藤氏はスキッディングマスター。他にも鬼カサゴやアラなど、高級魚が釣れ盛っていましたよ!

ちょうどこの日はスキッディングの定例会。といってもアットホームなまったりとした会で、各々好きなスタイルで、オフショアゲームを楽しみました♪

一番右下がわたくしトモ清水、その隣の隣が秋山船長(帽子を逆に被っている方)

オフショアのジギングって、「何かハードルが高そう」「初心者は入りづらい」、そういったイメージがあるかもしれません。でもスキッディングメソッドって、落として巻くだけなので、実はとても簡単! 初心者でもチャンスが多く、ビギナーズラックって言葉があるように、大物のチャンスも十分にあります。

しかもここの常連客ってビギナーに本当に優しく、新潟のアシストクラブで和気あいあいとした雰囲気なので、非常にチャレンジしやすい船宿の一つです♪

ちょっとサーフへ

柏崎港に戻った後は、近くのサーフへマイクロショアジギング♪ 夕まずめの時間を狙いましたが不発。情報では朝まずめに釣果が集中しているので翌日の朝一狙いに。

朝5時ちょい前にポイントに到着するも平日にも関わらず、多くのショアジギンガーがサーフにズラリと並びます。さすが釣れている情報が入っているので大人気です。

まずは車で弁当を食べながら様子見。しかし、期待と裏腹に釣れている様子は皆無。

少しずつ帰り出すアングラーも。その空いたスペースに入るもやはりノーバイト。

しかし、たった1尾だけですがカタクチイワシがサーフに打ち上げられたではないですか!

この僅かな希望を信じて、マッチ・ザ・ベイトで、イワシのシルエットに近いアブガルシアのサーフ用メタルジグ「Surf Slayer(サーフスレイヤー)」の30gをキープキャスト。

Surf Slayer(サーフスレイヤー)【アブガルシア】

製品名 カラーバリエーション 自重 ボディ全長 税別価格
Surf Slayer(サーフスレイヤー) 11 30g 85mm ¥950
40g 93mm ¥1,000

アブガルシア公式「Surf Slayer(サーフスレイヤー)」の詳細ページはコチラ

現実は甘くなく、サーフにズラリと並んだアングラーで、見える範囲で釣れた人は1人だけ。

そんな中、さらに諦めて帰る人も増え、朝まずめも終了か?と思われた時に、バイト!…でも乗らない(泣)

でも魚が居ることがわかったので、次のバイトで無事ヒット! ロッドがライトショアジギングよりさらに繊細なマイクロショアジギング。イナダサイズでもスリリングなファイトを楽しめます!

ジギング、エギング、ショアジギングの釣れる共通点とは?

この20年間、~イング的に名づけられる日本のソルトシーンですが、トモ清水的に、~ingが付くジャンルの共通点は、「シャクる」という動作をする、という風に捉えています。間違っていたらごめんなさい。

でも「シャクる」という動作は「ワンピッチジャーク」が基本です。って言われてもピンとこないと思いませんか?少なくとも私は最初そうでした。

そのシャクり方がはたして正解なのかどうか、経験のないころは自信が全くありませんでした。今でも釣れない時は、このシャクり方であっているかな?って思うくらいです(笑)。

やはり「シャクり」は動作は難しいがゆえ、タイラバやブレードジグのような巻くだけの釣り、スキッディングメソッドのような落として巻くだけの釣りが、誰にでも簡単に分かり易くできるので流行る理由となっています。

でも「巻くだけ」「落とすだけ」、それだけでなく、やはり~イングに代表される釣りにおいては「シャクる」という動作を極めていけば、いろいろなシーンにおいて釣果は変わるし、引き出しも増える、重要なテクニックになってきます。

「シャクる」という動作は、釣果を出す上で、とても重要で、ジギング、エギング、ショアジギングにおいて共通する点だと考えていますので見ていきましょう。

シャクリはリズムだ

このジャンルの自分の経験は20年と、たかが知れていますが、そんなわずかな経験でもシャクる時は、「リズム」を意識しています。

実はジギングにしても、エギングにしても、ショアジギング(ライト、マイクロ含む)にしても、同じリズムでシャクっています。

要するに、自分にあった波長のリズム、魚が釣れるリズム、というのがあって、~ingが付いたジャンルは、そのリズムがどのジャンルであれ、共通して使える、というのが自分なりの解釈です。

やはり「ワンピッチジャーク」が基本で、あとはその間の取り方、テンポのスピード、楽にシャクれるリズム、こればっかりは自分で経験し、探るしかありません。

遠回りかもしれませんが、そのリズムを一度自分で見つけると釣果は格段とUPします。それをベースに応用することも可能となってきます。

ジギングはリズムだ」とジギング界の巨匠が仰られていましたが、その通りだと思います。そのリズムは、エギングやショアジギングにも共通して言えることなので、今後ぜひ意識してみてくださいね!

無限の可能性を秘めたマイクロショアジギング

そんな~ingの中でも、マイクロショアジギングという新たなジャンルを業界初、専用ロッドまで開発し、約5年間提唱し続けてきましたが、その可能性はまだまだこれからだと考えています。

トモ清水の場合は、釣果も大事ですが、釣り本来の「遊び」というテーマを大事にしています。それを具現化出来ている1つが「マイクロショアジギング」という訳です。

マイクロショアジギングの定義っていうのは別に大事ではないのですが、説明するならばライトショアジギングよりも、より軽い3g、5gといった軽量のメタルジグを使った遊びで、ターゲット魚種も青物だけでなく、アジ、メバル、ベラ、何でもターゲットが無限となるのが大きいな魅力です。

ではマイクロショアジギングのスタイルで釣れた魚種の一部を見ていきましょう。

これはほんと一例で、マイクロショアジギングにおいては、“何が釣れるかわからない”というドキドキがあります。

このスタイルで、北は北海道、南は小笠原、沖縄、そして海外ではアマゾンで試してきましたが、マイクロショアジギングがすごいのではなくて、やはりメタルジグというのはルアーとして本当に秀逸で、色々な魚種を惹きつける魅力的なルアーであることは間違いありません。

メタルジグは、遠投もできて、あらゆるレンジを探れることも釣れる大きな要因でしょう。それをさらに小型化したマイクロショアジギングのスタイルは、さらに狙える魚種が増えるのは必然のこと。

ここでちょっとロッド開発者からのアドバイスですが、新しく生まれ変わったソルティーステージのプロトタイプ。そのマイクロショアジギングの専用ロッドは、ジグMAX15gと表記されていますが、実際にはTAF製法ブランクスの恩恵で、30gのジグも余裕でキャスト出来ます。

そう100%国産のカーボンプリプレグを使ったTAF製法のブランクスは、従来の製法と全く違い、その汎用性が格段とアップする最大のメリットがあります。

よって記載上では、使い勝手が最適な表記としてMAX15gとなっていますが、30gのライトショアジギングよりのジグまでカバー出来ます。

ちなみに、トモ清水の愛用機は「ソルティーステージ プロトタイプ マイクロショアジギング(XMJS-1072UL-RF)」

ソルティーステージ プロトタイプ マイクロショアジギング【アブガルシア】

製品名 タイプ 継数 全長(ft/cm) 標準自重(g) ルアー(g) リーダーライン(lb) PE Line(号) パワー テーパー/アクション 製法 使用材料 税別価格
XMJS-772UL-F SP 2 7’7″/231.1 94 0.8~15 ~14 0.3~0.8 UL ファースト TAF カーボン100% ¥29,000
XMJS-872UL-F SP 2 8’7″/261.6 103 0.8~15 ~14 0.3~0.8 UL ファースト TAF カーボン100% ¥30,000
XMJS-972UL-RF SP 2 9’7″/292.1 115 0.8~15 ~14 0.3~0.8 UL レギュラーファースト TAF カーボン100% ¥30,500
XMJS-1072UL-RF SP 2 10’7″/322.6 121 0.8~15 ~14 0.3~0.8 UL レギュラーファースト TAF カーボン100% ¥31,000

アブガルシア公式「ソルティーステージ プロトタイプ マイクロショアジギング」の詳細ページはコチラ

Amazon販売ページはコチラ

マイクロショアジギングの実釣動画もチェック!

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タックルデータ

マイクロショアジギングタックル(スピニング)

ロッド:ソルティーステージ プロトタイプ マイクロショアジギング(XMJS-1072UL-RF)【アブガルシア】

リール: ZENON(3000MSH)【アブガルシア】

ライン:スーパーファイヤーライン ウルトラ8(1号)【バークレイ】

リーダー:バニッシュ・レボリューション(14Lb)【バークレイ】

ルアー:サーフスレイヤー(30g) / ソルティーステージ マイクロジグフラット(3~7g)【アブガルシア】

これからワカシ、ショゴが釣れ盛るシーズン。そして夏以降はショアジギングの盛り上がりがさらに加速します。ガチのショアジギング、そして一番人気のライトショアジギング、そして年中通して色々な魚種と遊べるマイクロショアジギング。

ここまで細分化してきたショアジギング。色々な魚種、シチュエーション、シーズンに合わせて楽しみましょう!

トモ清水でした!

See you next time!

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