DRAGGER(ドラッガー)。
ダイワが2023年に新たに発表したショアジギングブランド。“DRAGGER=強く引っ張る”という意味を持ち、力強いタックルを使って大物に立ち向かうという想いが込められています。第1作目として2023年4月に“ドラッガー ブレイクスルー”というロックショアロッドが登場、こちらも当然注目を浴びましたが、2023年7月には、沖堤防や港から手軽にショアジギングを楽しめるエントリーモデルがリリースとなります。
ドラッガー X【ダイワ】
その名は「ドラッガー X」。
“ハイパワーなのに疲れにくく、トラブルレスなショアジギングのエントリーロッド”と公式HPで記載されているように、パワフルでありながら持ち重りもなく、初心者の方が長時間使用しても疲れにくくてトラブルの少ないセッティングに、ジグやプラグなどの操作を快適に行うことができます。価格に関しても入門ロッドに相応しいお手頃な、全機種本体価格20000円台前半。これから紹介する機能が付いていてこの価格帯って考えると、チョットやり過ぎ?…、なんて思われるかも。
強靭かつ操作性に優れるブランク周辺
まずは最大の注目ポイントとも言えるブランク周辺について。
入門者やキャスト力の弱い方でも投げやすく、そして長時間シャクリ続けても疲れにくい調子を徹底追求。ショアジギング未経験の方から、ベテランアングラーまで、あらゆる人に試作ロッドを振ってもらい、使いやすさを追求したそう。それゆえに、ロッド本体となるブランクの完成度は高く、ルアーを投げる時はシッカリ曲がってルアーを遠くまで飛ばせる。また、ルアーを動かす時もしなやかに曲がりこむので負荷が手元によって、ルアーを簡単に動かすことが可能。パワフルなのにこの扱い。緩急をつけた食わせの誘いアクションはモチロン、軽いルアーから重いルアーまで軽快に扱うことができるので、ビギナーの方はモチロン中級アングラーにも対応しそう。
長時間集中力を持続させるアングラーの負担を軽減する作りでありながら高強度。
大物が当たり前になった現代の釣り場にマッチしたパワーランクに設定されており、従来のエントリーモデルよりもパワーを大幅に向上。全身にカーボンテープを巻き付けた“ブレーディングX”が搭載されていることで、ネジレによるパワーロスも抑制。快適にルアーを操れて集中力を持続させつつ、ファイト時は相手に主導権を与えず強引に引き寄せてこられる。グリップの長さや太さもよく計算されており、背の高い方から低い方まであらゆる方でも扱いやすい。これだけ拘られているにも関わらず位置づけはエントリーロッドという…。
ブランクのバットセクション最外層をカーボンテープでX状に締め上げることで、ロッド操作時のパワーロスに繋がるネジレを抑制できる強化構造。細くても高い強度を確保し、持ち重り感を低減させることで操作性が向上。
トラブルレス
“強くて疲れにくい、操作性の高さ”以外に、もう1つの大きな魅力は“トラブルレス”。
ガイドに糸絡みのしにくい“Kガイド”が標準装備となっており、ライントラブルがとにかく少ないです。ガイドの装着位置なども1から見直されているそうで、糸抜けの良いベストバランスを実現。
軽量化、高強度、高感度に繋がる、エアセンサーシートも標準装備
リールシートにはダイワ独自の“エアセンサーシート”が標準装備となっております。素材にカーボンファイバーが入っているので、軽量化・高強度・高感度を実現。さらに、形状も拘られています。このエアセンサーオーバルシートは、重いルアーを投げることが多いルアーロッドや、遠投に特化したルアーロッドに用いられることが多いリールシートです。細身の縦楕円形状になっているので、握りこみやすく、余計な力を抜いてロッドを振ることができるので、まっすぐ遠くまでルアーを投げたり、ロッドをシャクる時に自在に緩急をつけ、ジグを的確に操ることができます。
全10機種という超豊富なラインナップ
「ドラッガー X」の豊富な機種に関しても見逃せません。
ライトショアジギングに該当するような番手から、10kgを超える青物と真っ向勝負に挑める対大物仕様まで! 全10機種という豊富なラインナップとなっています。では、折角なので各ラインナップの特長を1つずつ見ていきましょう。
堤防から30g前後のジグをテクニカルに操り、青物を狙うのに最適なモデル。巻きモノのブレードやセットアッパーなどのミノーにも対応。SW4000番前後のリールと相性がイイ。シーバスロッドのような感覚で軽快に扱えるので、腕力の弱い方にはうってつけ。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
96ML | 2.9 | 2 | 149 | 217 | 2.3/14.3 | 10~45 | 10~50 | 1~2 | 93 | 20,500 |
堤防から30g前後のジグやブレードを使って青物を狙うのに最適なモデル。穂先がしなやかなため、セットアッパーなどのミノーのアクションを最大限に発揮。SW4000番前後のリールが最適。遠投ができて、足元まできっちりとルアーを泳がせられます。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100ML | 3.05 | 2 | 157 | 225 | 2.3/15.1 | 10~45 | 10~50 | 1~2 | 93 | 21,000 |
ジグを軽快にキャストしてシャクリたい方に最適なショートモデル。サバやサゴシをはじめ、3kgまでの小型青物がメインターゲット。SW5000番前後のリールがマッチします。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
96M | 2.9 | 2 | 149 | 255 | 2.3/14.3 | 15~60 | 20~70 | 1.5~2.5 | 95 | 21,200 |
ジグとプラグのどちらにも対応するスタンダードレングス。サバやサゴシをはじめ、3kgまでの小型青物がメインターゲット。武庫川一文字や岸和田一文字、大阪湾南港で軽快にショアジギングを始めたい方にはうってつけです。SW5000番前後のリールがマッチします。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100M | 3.05 | 2 | 157 | 262 | 2.3/15.1 | 15~60 | 20~70 | 1.5~2.5 | 95 | 21,500 |
パワフルながら、軽快な操作性のブランクにより、水深の深いエリアや潮の速い状況でも軽快にジグを操れるショートモデル。5kgクラスまでの中型青物がターゲット。SW5000~6000番前後のリールが最適。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
96MH | 2.9 | 2 | 149 | 268 | 2.4/14.3 | 20~80 | 30~90 | 2~3 | 96 | 21,500 |
シリーズのセンターとなるスタンダードモデル。使うルアーや場所を選ばす、堤防はモチロン磯にも対応。5kgクラスまでの中型青物がターゲット。SW5000~6000番前後のリールが最適。大阪湾をはじめ、あらゆる堤防で活躍。大物シーズンにも安心。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100MH | 3.05 | 2 | 157 | 280 | 2.4/15.1 | 20~80 | 30~90 | 2~3 | 96 | 21,800 |
10kgクラスの青物に挑むためのハイパワーモデル。明石や淡路島などのドン深の堤防から沖磯まで対応。ブリはモチロン、ヒラマサなどのビッグゲームもこなせるセッティング。リールはSW6000~8000番がマッチする。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100H | 3.05 | 2 | 157 | 307 | 2.5/15.7 | 30~100 | 40~110 | 3~4 | 95 | 22,100 |
ジグとプラグのどちらにも対応するスタンダードレングス。サバやサゴシをはじめ、3kgまでの小型青物にも対応。持ち運びに優れる3ピース仕様に。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100M-3 | 3.05 | 3 | 107 | 264 | 2.3/15.9 | 15~60 | 20~70 | 1.5~2.5 | 95 | 23,500 |
使い所を選ばないスタンダードモデル。5kgクラスまでの中型青物に対応。持ち運びに優れる3ピース仕様。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100MH-3 | 3.05 | 3 | 107 | 276 | 2.4/15.9 | 20~80 | 30~90 | 2~3 | 91 | 23,800 |
10kgクラスの青物に挑むためのハイパワーモデル。ドン深の堤防から沖磯まで対応。持ち運びに優れる3ピース仕様。
品名 | 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー 重量 (g) |
ジグ 重量 (g) |
適合 ラインPE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100H-3 | 3.05 | 3 | 107 | 309 | 2.5/16.8 | 30~100 | 40~110 | 3~4 | 93 | 24,100 |
リールの対応番手
MLはLT4000、5000、SW4000、5000が最適
MはLT5000、SW4000、5000が最適
MHはSW5000、6000が最適
HはSW6000が最適
HはSW6000、8000が最適
ダイワが考える新たなショアジギング・エントリーモデルの形。近年のメソッドやジグ・プラグに対応した最先端の入門ロッドを、ぜひこの手で体感してみては?