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釣りは釣りでも…「フィッシング詐欺」にご注意を

連載:加来 匠レオン「ライトゲームマニア」
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と言うことで。

今回はダイレクトな釣りの話ではなく、昨今ウェブ上に蛆のごとく湧いている“詐欺メール”“詐欺サイト”のお話しです。

レオン 加来 匠(Kaku Takumi) プロフィール

加来匠(かく たくみ) 中国&四国エリアをホームグラウンドとし、メバルやアジ、根魚全般の釣りを得意とする生粋のソルトライトリガー。レオンというのはネットでのハンドルネームとして使い始めたが、いつの間にか、ニックネームとして定着。ワインドダートやSWベイトフィネスなどを世に広めた張本人、新たなスタイルを常に模索中! 「大人の遊びを追求するフィッシングギアを提供する」ことを目的としたプライベートプロダクション「インクスレーベル」代表もつとめる。

90%以上は話にならない商品だ!

僕の場合、仕事上の調査目的であえて踏み込むことが多いのですが、Twitterやインスタグラム上に表示される数々の広告品。実に様々な物がありますが、その中から釣りに使えそうなもの、面白そうなもの、便利そうなものをあえて購入します。

例えば「ナイフで切っても切れず抜群の撥水能力も持ち、かつ縦横方向へストレッチが効く釣り用パンツ」「あり得ないほど暖かくなる極暖下着」「ジャックナイフのようにワンタッチで簡易椅子になるステッキ」や、あるいは「シワが一瞬に消えるクリーム」(笑)…などなど、何を買ったか羅列しようにも多すぎて書けないほど。

感覚的に80%が中国製であるということ

さて、ここで僕が何を言いたいかというと、性格なデータでは無いですが感覚的にはおおよそ80%が中国製であると言う事。

続いて購入基準を「100件」という単位にすると、「商品が届かない」「全く違う物が届いた」「見た目は合っているが機能が全く嘘」という、いわゆる「詐欺」もしくは「詐欺まがい」と断じることができるものが約20件。続いて詐欺では無いがクオリティが酷く悪い物が40件。そして何とか使えるものが30件。つまりここまでで90%が詐欺品含んでお話にならないものばかりで、単なる無駄遣い。

残る10%、つまり10件程度はまあまあな製品なのだけど、これとて利点は「安い」という事だけで、国産有名メーカーの物と較べると耐久性やアフターケアの面でとても納得いくレベルのもでは無いのです。まあ僕の場合はこの10%の中にアイデアの優れたものも無くは無いので、そのアイデアだけ参考にするのが目的なのだけどね(笑)

凄く良いものもある

ともあれ、ウエブ広告品及び詐欺商品販売の話はここまで。

ちなみにで書いておくと、中国製全てが悪いのでは無くあくまで「この手の広告品は」という事を言いたいのであり、アマゾンなどで購入する、たとえばスマホ用やGoPro用の便利グッズなどのサードパーティ品には凄く良いものもある事を付け加えておきます。もちろんウ◯コ品も混じってはいるけれど、このへんは購入者のレビューがある程度目安にできるし、Made In Chinaでも社会的に既に認知されているメーカーの物ならば大抵安心です。

ホンモノのフィッシング詐欺

さて次は本日の本題。「ホンモノのフィッシング詐欺」のお話しです。

そして今回これをテーマにした理由がありまして、ナント身近な知り合い二人がこの手の詐欺被害に遭ったからなのです。したがってこれはヤバいなと。こんなのに引っかかる知人はほとんど居ないだろうと思って居た矢先だったので、一応僕の回りの方達や本稿をご覧の皆様の中でこの手の情報に疎い方が被害に遭わないようにと情報発信を思い立ちました。

まず、これらのほとんどはmailで届きます。しかも「Amazon」など普段みんなが使っている販売サイトや有名企業の名前を騙った形で…。

これらのフィッシング詐欺は数年前まで日本語表記がおかしかったので誰でもスグに気が付くレベルだったのですが、この一年でその辺もかなり進化し、しかも「お知らせ」の内容など手口が非常に巧妙になっており、知人が迂闊にもリンクを踏んでしまって(開いてパスワード変更手続きや口座登録入力など)被害に遭ってしまったのです。

と言うことで、とりわけ引っかかりやすいパターンのmailを添付画像でご覧下さい。楽天会員ニュースでは「未使用ポイント有効期限切れ間近」などのお知らせであり…

Amazonでは「アカウントの一時利用停止」や「他人名義の注文確認」などであり…

万が一、実在する方だったらイケナイので一応ボカシを入れてます

 

銀行系やクレジット会社系では「取引規制」や「口座利用停止」のお知らせを騙ってきます。

そして最近の新手はiPhoneのショートメールへ「ポイント失効期限間近」といった形で届くようになりました。

メールで深刻な内容のお知らせが届くことはない!

結論として、これらの企業からはメールで深刻な内容のお知らせが届くことはまずあり得ません。

銀行もクレジット会社も何かあれば登録してある電話番号へ直接掛かってきますので、これらのメールに添付してあるリンクは絶対に開かないようにしましょう。登録内容などの変更をしなくても、ヘタをすれば開いただけあるいは返信しただけ、でパソコンへマルウエアやウイルスを仕込まれますので重々お気を付けあそべ。

僕なんかAmazonから「アカウント一時停止」のお知らせを頻繁にすでに100件以上はメールで貰っているけれど、実際は何事も無く2日に一度程度の頻度でちゃんとAmazonを利用できていますよ(笑)

人の良い日本人が世界で一番被害に遭っているとの報道もあります。くれぐれも慌てないように、かつ一切反応しないようにお気を付けください。