気温の上昇と共に水温も高くなりはじめてきた頃。
シーバスの活性が高くなると共に、ベイトフィッシュも多く確認できるようになってきましたね。ナイトゲームはモチロンですが、デイゲームもボチボチ展開できるタイミング。エサのストックがあり、シーバスの活性が高ければルアーへ果敢にアタックしてきてくれますが、そうはいかないことも。思い通りに食ってきてくれない時もありますよね。そんな時に1つあれば心強い味方になってくれるのが今回紹介するこちら!
バクリースピン30【MADNESS】
そのルアーがMADNESSの「バクリースピン30」。
こちらはオリジナルサイズであり最大サイズ、こちらを軸に「バクリースピン20」、「バクリースピン15」、「バクリースピン6」も追ってリリースとなり現在4サイズがラインナップされています。最大サイズではあるものの、特別大きい訳でもなく、比較的食わせ力に優れていて、なおかつアピール力にも優れているという程良い大きさ。何故今回、あえてこちらのサイズを選んだのかについては…、とある攻め方が渋いデイゲームに有効で、これからの季節にもカナリ使えそうだから! 気になる攻めた方は記事後半で解説させていただくとして、まずは製品本体の魅力から紹介していきます。
SIZE | WEIGHT | HOOKS | MATERIAL |
110mm | 30g | デコイY-F33 #10 | 本体:鉛、ブレード:シリコン |
MADNESS公式「バクリースピン30」詳細ページはこちら
開発秘話も少しお話しておくと、シリテンバイブがリリースされた後に開発されたルアーであり、シリテンバイブで、“シリコン素材は釣れる”ということが世に認知され、“スピンテールジグのブレードをシリコン素材にすればナチュラルな波動を放ちもっと釣れるのでは?” という発想から開発されたそうですよ! プロトの段階ではボディにもシリコンを使っていたそうですが、鉛の上にシリコンを纏うと、どうしてもシルエットが大きくなってしまうため、ブレードのみにシリコンを採用したとのこと。フロントを鉛、ジグヘッドであればヘッド部分と捉え、ブレード部分はシリコン素材で、ワーム素材と考えて設計。第1弾目として開発されたのが「バクリースピン30」。
形状が変わるシリコンブレ―ド
最大の特長は“形状が変わるシリコンブレード”。
シリコンブレードの採用で、形が一辺倒でなくなるため、追尾してきた魚に対して見切られない、スレた魚が食ってきてくれる、警戒している魚が口を使うなどのメリットを生み出してくれます。スピンテールジグならではの金属の接触音もしないので、近年のハイプレッシャーフィールドでも通用する釣果を叩き出してくれます。さらに巻き感も金属製ブレードより軽く、長時間使い続けても疲れないといった特長も。水中の変化も感じやすく、流れのある所だと少し引き抵抗が重くなるので、潮流の変化も瞬時に手元へ伝達。
シリコンブレードによる効果と緻密なボディ設計によって浮き上がりにくいのも魅力の1つ。一定レンジを長くトレースでき、シリコンブレードならではのサイレント&ベイトライクな波動で常にシーバスを魅了してくれます。
「バクリースピン30」を使ったボトム攻めがアツイ
では! 気になる「バクリースピン30」のとあるメソッドについて。
それは…、ボトム周辺を中心に狙うという方法。そもそも「バクリースピン30」は、カラーによってはナイトゲームで有効な物もありますが、基本的にデイゲームで使用されることの多いルアー。イワシなどのベイトフィッシュが絡めばなおさら効果的。三重県の中京エリアでは“チャート”を駆使した“シャコ抜けパターン”などで多用されることも…、様々なメソッドで対応可能に。そんな中で、これから紹介する“ボトム攻め”は小沼正弥さんが実践する必殺釣法! 誘い方が3つあるので順番に解説していきます。
1つ目は“着底からのタダ巻き”。1秒に1回転がリトリーブ速度。はじめはこちらから。
上の誘い方でバイトがなければ、“着底後に5m巻いて着底”を3セット行うという方法も有効。ボトムをより丁寧に誘うことができ、タダ巻きだけだとルアーが浮いてしまうので、渋い状況で確実にボトムをトレースしたいと思ったらこちらがオススメ。
スピンテールジグの定番、“リフト&フォール”も有効。ぜひ上記の誘い方に織り交ぜて実践してみてくださいね。
使用イメージは、上記画像の通り“ヘッド部分がジグへッドでブレードがワーム”。ワーミング感覚でボトムを探れることも「バクリースピン30」の魅力です。アピール力に関しては、シャッドテールワームより若干波動が強めとのこと。ぜひ“釣れない”と思うタイミングに実践してみてくださいね。